お久しぶりです。
お久しぶりです。
こんにちは。
今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
自然体の女優と変幻自在に演じる俳優。
演技の道を追究する2人が大切な音楽を持ち寄り語り合いました。
「侍として本懐を遂げました」。
26歳の時ハリウッドデビュー。
女優として一躍脚光を浴びます。
「お気持ちだけは…」。
一方私生活では俳優の松山ケンイチさんと結婚。
2人の子どもを育てています。
仕事と私生活を両立させながらしなやかに自分らしく生きる姿は多くの女性たちの共感を集めています。
幼き日のアニメソング。
高校時代初めて行ったコンサート。
看護師かモデルか。
悩んだ青春の歌。
21歳女優への転身。
そして26歳ハリウッドデビュー。
この仕事だけは正解がないから。
新しいものが自分の中でも流れてなきゃいけないし生み出さなきゃいけないしっていう終わりなき職業なのかなって。
「最大風速100mの突風が吹き荒れる富士山頂」。
「松風工業」。
「プロジェクトX」のナレーターとして一世を風靡。
「送電線に使う絶縁体碍子」。
実は俳優歴32年。
出演作品は200本を超えどんな役も演じるカメレオン俳優の異名を持ちます。
しかし落ち着いたナレーションの声からは想像がつかない型破りな人生を歩んできました。
アングラ演劇にのめり込み大学を中退。
官能的な劇画を描いた20代。
・「Onlyyou」衝動に駆られ突如始めたパンクバンドでの過激なパフォーマンス。
その人生を激しく動かした音楽とは?母との思い出の歌。
中学時代いじめから救ってくれたアメリカ反戦映画の奇妙な音楽。
17歳の心に響いたフォークの叫び。
衝撃の日本語ファンク。
そして31歳俳優への道を開いた歌。
もし2つ道があったとしたらワイルドな方を選べっていう。
ホントにロックの魔法にかけられたような気持ちで。
今日は第2夜。
大人になっても夢を追い続ける2人に新たな出会いが訪れます。
「こいつだ」っていう。
「これに違いない!」。
そして2人は今このドラマで共演しています。
「いきなりお目にかかるのが怖かったものですから」。
「私からもおわびします」。
「彼らに酒をやめさせるというのはとても難しいんですよ」。
音楽を通して人生を見つめる「ミュージック・ポートレイト」。
演技の世界に魅せられた男と女。
飽くなき挑戦の物語です。
官能的な劇画を描き自主製作映画の俳優パンクロッカーと破天荒な道を歩んできた田口トモロヲさん。
42歳ある番組のナレーションをした事で日本人の心を表現する声の持ち主となりました。
それが…。
「最大風速100mの突風が吹き荒れる富士山頂」。
「ここに世界最大の気象レーダーが建設されている。
気象庁富士山レーダー。
36年前レーダー建設に懸けた名もなき男たちの壮大なドラマがあった」。
無名の日本人にスポットを当てた番組「プロジェクトX」。
・「風の中のすばる」田口さんの語り口とこの主題歌が評判となり大ヒット番組となりました。
・「見送られることもなく」最初はまだ番組としても試行錯誤の段階で固まってなかったんですよね。
最初はもっとナレーションの量も多くて。
ですけれどもだんだん…。
僕がたまたま読むのがアナウンサーさんよりも遅いっていう事もあったりして最初の原稿の情報量が入りきらなかったりしたんですよね。
それでこれはじゃあ間引いても伝わるなっていう事で間引いていって…。
「敗戦からまだ1年。
再開したばかり。
だが中に入ると驚いた。
人があふれていた」。
ナレーションをとるのもホントに1日掛かりでしたしね。
ビックリしましたね。
最初に午前中に入って仮のナレーションをとってそのあとまたみんなでミーティングして夜に本ナレーションをとるっていう。
2回。
ほかではありえないやり方だったんでビックリしましたね。
だからナレーションブースの中で2時間ぐらい待ってた事もありますからね。
内容が固まらなくて。
言葉が。
軽く昼寝できますね。
そうですね。
ハハハハ。
ちょっと出前も取れそうですね。
はい。
・「草原のペガサス」・「街角のヴィーナス」主題歌の「地上の星」は無名の日本人に光を当てたいという番組のコンセプトに合わせて作られました。
田口さんもそれに共感したのです。
教科書に載ってるような方ではなくてその裏側にいる裏方さんに光を当てるっていう。
そこはやっぱりグッときましたよね。
自分が演じてる役っていうのもそういうホントに一介の庶民でたまたま世間に区別されたりとかそういう外的な力によって暗黒面の方向に行ってしまうそういう役が多かったんですけれども。
そういう人物だったりしたのでコンセプトはグッときて「ああ何かいいな」って思いましたね。
そうですね。
不動産屋さんの対応とかが全く変わりましたね。
特殊な映画ばっかり出てたもんですからあまりあれだったんですけれども不動産屋さんが「『プロジェクトX』の人よ!」みたいな感じで。
「絶対いい人だから」みたいな。
そっち?一方の小雪さん。
26歳の時「ラストサムライ」でトム・クルーズの相手役に大抜てきされます。
ハリウッド女優の称号を得て世界で知られる存在に。
しかし彼女は驚くほどクールに自分を見つめていました。
多分周りが変われば変わるほど冷静になっていくタイプなんだと思います私が。
ハリウッド映画にずっと出たいとかアメリカで何か土俵…そこに根を張って仕事したいとかっていうふうにはあまり思わず…。
何か縁があればやるだろうけど。
人が言う成功とか名声とかにあんまり興味がないんだと思います私が。
自分で興味を持った事がやりたい事であるから。
その尺度は自分で決めてるところがあると思いますね。
出演オファーが殺到する中意外な行動に出ます。
常識破りの長期休養。
それまで休んだ事がなくて。
人生の中であんまり止まった事がなかったから。
実際社会に出てからずっと走ってたので自分の中で引き出しがすごい少なくなってきてるなっていうのを感じて初めて休みを取って2か月ぐらい英語圏じゃない国に行きたいと思って。
お〜そうなんですか。
はい。
小雪さんが向かった先はスペイン。
言葉が全く通じない土地の日常生活へ飛び込みました。
一人で行ってホームステイして。
2か月半ぐらい。
おうちの方たちはみんな働いてるのでお掃除のおばちゃんといつも話したりとかして。
そのおばちゃんは英語も片言も話せないのでかなりブロークンなスペイン語と…。
まあスペイン語とかポルトガル語しか話せないから何かこう異文化の中に自分を置いてすごいいろいろ勉強になりましたね。
マドリードを拠点にバルセロナからカナリア諸島への旅。
南ヨーロッパのぬくもりとともに気持ちを解放してくれた音楽がありました。
同世代のシンガーノラ・ジョーンズ。
日本に暮らして日本で育つと規律の中で決められた時間で楽しむ「楽しめ」「楽しみなさい」みたいな。
中の空間と時間を使ってリラックスしたように見えるけどでも実際疲れがとれてなかったりリラックスできなかったりっていうのをすごくみんな人生が楽しそうに生きてらっしゃるのでそういう事って人間としてとても大事だなっていうのをその2か月間で感じましたね。
そうですね。
何か人生こうただ走るだけが人生じゃないんだなっていうのを学んだ時かな。
ブレ−クした2人は自分の生き方を見つけ走り出します。
小雪さん29歳ヒット作「ALWAYS三丁目の夕日」で女優としての地位を確立しました。
「いつか買ってくれる指輪つけてよ」。
更に働く女性向けのファッション誌で毎月表紙を飾るようになります。
無理せずしなやかに仕事に向き合う姿勢が仕事を持つ大人の女性たちの共感と憧れを呼んだのです。
30代だと20代の時の気負いみたいのがちょっと取れて…。
ただまだまだいろんな事を吸収したり勉強したくて。
もう模索というよりは実践してる時かなと思いますね。
人生においても。
仕事もちょっと楽しめるようになってきてるし。
何かこうバランスをとり始めてる時期かな。
またちょっといろんな事を勉強したりし始めたいなって思う余裕が出てきて。
30代で小雪さんはライフスタイルを確立します。
1年に一度長期休暇を取って旅に出る暮らし。
心のBGMはアイルランドのアーティストが歌う神秘のメロディーでした。
すっごいきれいなんですよ声が。
この人たちのコンサートに1回行った事あるんですけどこんなにきれいな声が出せたら一日中歌ってられるだろうなっていうぐらい。
あれはず〜っと雨が降ってて全く光がさし込まないがゆえに生まれる芸術っていうのを私すごい感じてて。
だからこそ小さな美声でもすごい音域がある。
景色が思い浮かぶような。
何か振り幅があるんですよねこの人たち。
「警察呼ぼう。
しっかりしろよ!」。
一方田口さんは映画界屈指の実力派として成長します。
「証人は混乱しています」。
「弁護人は下がって。
証人あなたのその記憶は正確なものですか?」。
依頼があれば裁判官からテロリストまで何でも演じてきました。
出演本数200本以上。
カメレオン俳優の異名をとります。
でもトモロヲさんいろんな事にチャレンジされますよね。
あんまり役とかも偏りなく…。
あっはい。
カメレオン的にお仕事選びますよね。
自分じゃない人間になれるっていうのが魅力ですよね。
違う人の人生を生きれるんですよその時間だけ。
それってすごい事ですよね。
そうですよね。
いじめられ映画に救われた少年時代。
当時憧れた巨匠大島渚監督からついにオファーが来ます。
「くよくよするな。
心安らかに隊の命令を待て。
どうだそれまでもう一稽古するか」。
「私は…君を抱いて明けのからすを一声でも聞けば寿命が縮まっても構わんと思っているんだ。
私の思い遂げさせてくれ」。
「人が来ませぬか」。
「来ぬようになっている」。
この仕事やっててよかったっていう。
「ラッキー!」っていう。
ありましたね。
ホントに何か自分の中でちょっとあの…奇跡というか。
映画会社にいてそこをドロップアウトされて自分のインディーズでプロダクションを作って自分の作りたい作品を作ってたっていう事が…。
僕も1980年代とかインディーズバンドとかアングラ演劇やってたので何かそういう映画を運動として捉えてやってる人たちと最終的に出会えたっていうのが何か…まあちょっと大げさに言うと自分の人生の中で腑に落ちたっていうか。
その人たちと出会うためにもしかしたらやってたのかなぐらいの何か大きな感動がありましたね。
大島作品の現場で田口さんを勇気づけていたのはブルースを破天荒に歌う不思議な音楽家キャプテン・ビーフハート。
世界で一つだけのオリジナルなんですよね。
唯一無二っていうかオンリーワンの音楽を目指した人でほかに似たような音楽は一切ないっていう人で。
音楽的な評価はメチャメチャ高かったんですけれども何せ売れないんで。
それで1982年で音楽業界をピッタリやめて画家になったんですよね。
あっそうなんですか。
ええアートスクール出身なので。
まただからその…音楽界から退場のしかたもかっこいいしそうやってリセットした画家の世界で成功してるっていう事自体もすごい越境者としてかっこいい。
だから何かもうとてももちろんかなわないんですけれどもそんな人が世の中にいるんだから上に見て自分もそんな存在に少しでも近づけたらなっていう。
自分も演技の境界を超えていく俳優でありたい。
そう思っていた時巨匠今村昌平監督に主役に抜てきされます。
要求された役柄は…。
「哀れなもんだ。
兵隊行ってよ蛇になって帰ってきた」。
非常に優しく言うけれども言ってる内容がムチャクチャっていう。
それで今村監督がよく言ってたのは「人間をわしづかみにしたいんだ」って言ってて。
そのわしづかみにされる方の俳優がやっぱり大変っていうね。
でもそうやってこう何か共同作業だけど対決姿勢っていうか。
そういう作る時にかける愛情の激しさみたいなものをすごい圧倒されて。
やっぱりワイルドに生きてらっしゃるんじゃないですかね。
この作品は今村昌平監督の遺作となりました。
巨匠たちとの出会いと別れがカメレオン俳優田口トモロヲを作り上げたのです。
「ねずみなんか食ってよく恥ずかしくねえな!」。
2009年小雪さんは人生で初めてアクション映画に挑戦します。
「ここに生き抜くために戦う女がいた」。
すごく過酷で私もケガもたくさんしましたし。
いまだに足も痛いですし。
膝も外れたりとかいろんな事したんですけど。
もうこの古傷を思う度に「あっこの子たちのあれかな」と思ったりしてます。
「やはりな。
俺はうぬの敵ではない。
同じ追われる身。
抜け忍だ」。
出会って別にすぐつきあったとかじゃなくその1年後くらいに何かこの人家族みたいだなっていうのを感じて。
私が不在の時に私のお母さんのごはんを食べてた事があって。
「あれ?何で来てるんだろう。
あれ?呼んでないけど」みたいな。
ハハハハ呼んでないんだ。
「呼んでないけど」みたいな。
それが今となっては家族になってるのでやっぱり何か縁があるんだなと今となっては思うんですよね。
だからすごく例えばセクシャル的に魅力がある人と結婚するかっていったらそういう事もなく何か漠然と一緒にいて空気のようになるような人と縁があるんだなと今思います。
恋人時代を思い出すのは松山ケンイチさんが主演した映画の主題歌「ノルウェイの森」。
「自分の事きちんとしたいからそれまで待ってくれる?」。
「もちろん待つよ」。
「孤独が好きな人間なんていないさ。
無理に友達をつくらないだけ」。
「彼女はあなたの事を好きなんじゃないかという気がして」。
すごいロマンチックじゃないんです。
現実的な。
そういう感覚で私結構人生切り開いてるんです。
ピ〜ンときたもので「あ〜こっちだな」みたいな。
だから作品とか人の出会いもピンとこないものはやっぱうまくいかない私。
大体第六感みたいなとこで何か全てがなってる気がします。
一方の田口さん。
45歳で映画監督に初挑戦します。
「アイデン&ティティ」。
原作はみうらじゅん。
脚本は宮藤官九郎。
本当のロックとは何か?バンドに懸ける青春の葛藤を描いた物語です。
・「Onlyyou」田口さんのパンクバンド時代の感性で映画を作ってほしい。
原作者みうらじゅんが監督を依頼してきたのです。
主役にはかつての自分のように魂を爆発させるミュージシャンを起用したい。
1年掛かりで探しこのロックシンガーに出会います。
「こいつだ」っていう。
「新しい動物発見!」と思って「これに違いない!」と思って実際に会ったらもうすごい礼儀正しいしシャイだし謙虚。
それでステージに上がったら爆発できるっていうねその幅を振幅を持ってるすごいいい子で。
その当時の若いバンドってみんな頭がよくて技術的にもすごくうまくてみんなすごいクールなんですよね。
かっこいい。
でもそうじゃないすごく何かゴツゴツ悩んでるような人にやってもらいたかったんで。
僕が音楽をやってた時にやっぱり時代は違うけど「こういうやつ。
あっこれ。
この気持ち」っていうのが自分の中でシンクロしてこの人にやってもらいたいっていう。
「革ジャン着てりゃロックかよ」。
「じゃあ中島にとってロックって何だよ」。
「怪獣だよロックは怪獣なんだよ」。
「意味分かんない」。
「あの俺そろそろ…」。
「ツェッペリンがゴジラだったらな俺らはメカゴジラじゃなきゃ駄目なんだよ。
なあトシ」。
「さあ来い。
降りてこいロックの神様」。
「この歌はロックを単なるブームとして扱ったバカどもにささげる」。
「お〜おい!マイクほれ!ほれ!何やってんだバカ早く!」。
「やっちゃったハハハ…」。
「やめろ!」。
「うるせえ!」。
結構ベテランのカメラマンさんとかやって。
まあ案の定ぶつかりはありましたけれども。
でもそこがこだわりでありいいとこですもんね仕事だし。
仲いいチームでやるっていう方法論もきっとあると思うんですけれどもやっぱり自分より経験値が上の人とやって逆に自分がどう感じるかとかっていう事をやってみたかったんですよね。
まあちょっと演出中に電信柱の陰で泣いたりとかもしてましたけれども。
トモロヲさんが?はい。
ええ。
…みたいな。
俳優って部分で関わるじゃないですか。
だけど監督ってもう全部を見れるんでそれはすごいもう脳がしびれるほど幸せでしたよね。
全部見れるっていう。
だから何かホント最終的には子どものような。
上映館とかでちょっと音が小さかったりとか画が思ってたように映らなかったりすると「僕の子に何をするんだ!」みたいな気持ちに。
・「最後笑って死ねる」・「そんな歌が歌いたいだけさ」・「サァタマシイヲツカマエルンダ」・「ぶっ殺してくれ」・「俺ん中のバケモノを」・「ぶっ殺してくれ」・「俺ん中のバケモノを」今の自分を表す9曲目。
2012年35歳で男の子を出産した小雪さん。
親子でいつも聴いていたのがこの歌。
やっぱ子どもってこういう優しいのが好きなんですよ。
ちょっとドラマチックな曲聞かせると怖いって言うんです。
何か好きな音程があるんですよね眠くなったりする。
そうなんです。
でもこれは上の子が好きなんですけど下の子はこういう甘い曲嫌いなんです。
そうなんですか。
それぞれやっぱり個性があるんだ。
なのでこれ上の子バージョン。
上の子バージョン?あの子育ては鈍感になった方がうまくいきますね。
あまり見ないようにする。
ハハハ!あんまり神経質にならない。
そうですね。
ルールがどんどんどんどん崩されていってますけどそれがいいんじゃないかなって思うように…。
駄目な事とかやっちゃいけない事とかをあまりなくしてなるべくやらせるっていう。
危ない事はうちはさせるっていう方針なので。
ハサミも持たせるし包丁も持たせるし。
わざと刃先を自分に当てさせて「痛い痛い」とか言うのでそうするとこういうふうにまた自分でやって「これ痛いね」とか言ったりするので「あっ学習してる」と思って。
自分で認識させて。
そうです。
なるべくさせてます。
「都会のマンションのベランダで自分勝手に植物を育てるベランダーだ。
素朴な白い花びらがベランダに映えた」。
56歳田口さんの新しい挑戦は「植物男子ベランダー」。
主演と一人語りを兼ねたちょっと風変わりなドラマです。
田口さんが選んだ9曲目はこのドラマのエンドテーマでした。
植物男子という事は草食系とはまた違うんですか?違いますね。
植物を育てる。
あっなるほど。
でもニュージャンルですよねそれもね。
そうですね。
いや深いんですよ植物って。
まさか…だって学生時代とか幸福の木も枯らしてますからね。
なかなか枯れないのに。
枯れないのに。
そんな人間が巡り巡って縁あって「植物男子ベランダー」をやるっていうのも僕をチョイスした事がワイルドサイドですよねNHK的には。
そして2人は今このドラマで共演中です。
「事件は迷宮入りしたかのように見えている。
したかのように」。
「どうも羽丘です。
遅くなってすいません。
えらく道が混んでましてね」。
人生をどう過ごしてきたかを感じさせる大人の演技。
濃密な空間がそこにはつくられていました。
自分の仕事がどこまでいけるのかっていう事ですよね。
もうもしかしたら僕なんかもう伸びしろが少ないですから年齢的に。
その伸びしろの中でできる事があるかもしれないって思った時にやっぱりこれから同じ世界に入ってくる人にいいバトンを渡したいって思った時にできる仕事をやっていきたいなって思ったんですよね。
だからそれは一つ一つ新しく与えられた事を誠実にクリアーしていく事ではないかなっていうふうに思って。
結婚もして出産もして自分の中でいろんな人生っていうのを経てまた自分がどういう表現方法なり人生観なりを体現できるのかなっていう興味もあるしもっともっとハードルがどんどん年を追うごとに深く高くなっていくっていうのが興味深いのかなって思うところはありますね。
最後に2人に聞きました。
人生の終わりに聴きたい曲は何ですか?言葉いらないなと思うんですよね。
だからこれジムノペディ選んだんですけど。
何かよくこの曲は回想シーンとか映画でちょっとセンチメンタルなシーンで使われる事とかあるんだけど。
多分自分が死ぬ時いろんな回想が頭の中を巡ってきてその邪魔しないのがいいですよね。
そうですね。
思いついたのはこれかな。
あ〜分かります。
分かりますか?これは僕も候補に入ってました。
あっそうですか。
最後ちょっと合うところありました?そうですね。
初めてですね。
僕はえ〜っと3日に1回はいまだに聴いてる。
1975年のライブなんですけど即興なんですよね演奏が。
ピアノなんですけど。
もう奇跡の即興みたいな即興演奏で。
ホントに純度が高くて純粋無垢でなおかつ謙虚っていう。
そしてまあピアノだけなんで言葉っていうものを境界線を省いた世界にいざなってくれる。
だからこれを聴きたいなって。
死ぬ前に?そうですねええ。
まあそこそこ戦ったなって思いつつこの曲を聴いて幕を閉じたいですね。
へえ〜。
はい。
人生を彩った音楽は記憶を鮮やかに呼び覚まします。
人生の大切な10曲。
あなたはどんな音楽を選びますか?2014/05/08(木) 23:00〜23:45
NHKEテレ1大阪
ミュージック・ポートレイト「小雪×田口トモロヲ 第2夜」[字]
小雪&田口トモロヲの人生の10曲▽小雪と松山ケンイチ、恋人時代のBGM▽映画の巨匠たちに抜てきされ田口が切り開いた「カメレオン俳優」の道▽中島みゆき/ビートルズ
詳細情報
番組内容
小雪と「プロジェクトX」ナレーションで知られる個性派俳優・田口トモロヲの「人生の10曲」▽小雪と松山ケンイチ、恋人時代のBGM▽映画界の巨匠・大島渚&今村昌平に抜てきされ田口が切り開いた「カメレオン俳優」への道▽ハリウッド進出後の過密スケジュールから飛び出しスペインでの長期休養で小雪を癒やした音楽▽クドカン脚本、田口が監督初挑戦の映画で描いた青春の葛藤▽中島みゆき/ビートルズ/ノラ・ジョーンズほか
出演者
【出演】小雪,田口トモロヲ,【語り】ヒロ寺平
ジャンル :
音楽 – その他
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
バラエティ – トークバラエティ
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