広島平和公園:日韓共生の木なくなる…原爆犠牲者追悼

毎日新聞 2014年05月09日 13時59分(最終更新 05月09日 14時21分)

木が抜かれ銘板だけになっていた植樹跡=広島市中区の平和記念公園で2014年5月9日午前10時17分、石川裕士撮影
木が抜かれ銘板だけになっていた植樹跡=広島市中区の平和記念公園で2014年5月9日午前10時17分、石川裕士撮影
植えられていたチョウセンゴヨウ=2012年7月撮影、在日本大韓民国民団広島県地方本部提供
植えられていたチョウセンゴヨウ=2012年7月撮影、在日本大韓民国民団広島県地方本部提供

 韓国人原爆犠牲者追悼のため平和記念公園内(広島市中区)に植樹されていた木がなくなっていることが9日、分かった。人為的に抜かれた可能性があり、管理していた在日本大韓民国民団広島県地方本部は8日、広島県警に被害届を出した。

 民団広島県地方本部によると、なくなったのは2011年8月5日に早稲田大アジア研究機構が主催した日韓学生交流ツアーに参加した学生らが植樹した木で、マツ科の「チョウセンゴヨウ」。韓国人原爆犠牲者慰霊碑の前で合同追悼式をした際に植え、日韓両国の平和や共生を願う象徴にしている。植樹当初の高さ約30センチから、60センチ程度まで成長していた。【加藤小夜】

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