(友樹・薫)マルモ監督お願いします。
(護)おし。
じゃ目開いてよ〜く球見んだぞ。
まずは薫選手いってみよう。
(薫)おう。
(薫)あっ。
(護)何だよバレーボールじゃねえんだぞ。
ただし前に落としたのはナイス。
(薫)ありがとうございます。
あっ隼人君だ。
んっ?同級生か?
(友樹)また1人だ。
またって何だよ。
(薫)隼人君ちはパパもママも忙しいからいつも1人で遊んでるの。
へえ。
じゃ薫誘ってこいよ。
(薫・友樹)いいの?ああ2人も3人も一緒だ。
まとめて教えてやるよ。
はい監督。
隼人く〜ん。
あれ?隼人君?マルモそろそろ行かないと遅刻しちゃう。
分かってるすぐ終わるからもうちょっと待ってなさいよ。
友樹もうごちそうさまして。
遅刻しちゃうってば。
動くなよおい。
ごちそうさまでした。
よしできた。
(ムック)曲がってんじゃん。
んっ?そうか?ほらこうやって見ればほら真っすぐだろ。
なっ。
うん。
うんありがとう。
いってきます。
あいよいってらっしゃい。
いってきます。
やっぱり曲がってるって。
ああいうのはな気持ちの問題なんだよ。
セーフ。
あっ隼人君だ。
隼人君昨日は何で帰っちゃったの?マルモ監督がキャッチボール教えてくれるって言ったのに。
隼人君いつも1人でしょ?薫たちと一緒にやろうよ。
(隼人)えっ?
(健太)隼人女とキャッチボールすんのか?そっそんなのやらないよ。
どうして?
(隼人)どうしても。
キャッチボール面白いよ。
うるさいささブタ。
笹倉だからささブタじゃん。
豚じゃない。
隼人君ささブタじゃなくて笹倉薫。
ささブタがおる。
(健太)ささブタがおるだって。
(一同の笑い声)
(隼人)ささブタがおる。
豚じゃないもん。
(隼人)ささブタがおる。
(杉下)こら教室で走るんじゃない。
危ないだろ。
だって隼人君が。
(杉下)はいもう言い訳しない。
笹倉さんも早く席に着きなさい。
はい。
(かな)あっお疲れさまです。
(かな)高木さん?あれ?あっ。
(かな)あっお疲れさまです。
牧村さんお疲れさまです。
あっ先日はありがとうございました。
(かな)あっもう大丈夫ですか?ええすいませんでした急に変なお願いしちゃって。
婚約者のふりだなんてずうずうしいというかもう大胆なお願いを。
お芝居なんてしたことないから少し緊張しましたけど。
いやこの目で見られなかったのが非常に残念で無念です。
牧村さん。
はい。
あのもしよろしかったらそのお礼がしたいんですけどあっあの今度お食事でもいかがですか?いや駄目ならいいんです駄目なら全然いいんです。
はいぜひお願いします。
ホントですか?でも今度は置き去りにしないでくださいね。
あれ?そんなことありましたっけ?ありましたよね。
ありま…すいません。
もう二度としません。
ネバーネバーありません。
あっすっすいません。
薫ちゃんどうかしたのかい?え〜とお姉ちゃんが今日隼人君に。
何でもない何でもない。
何だよ正直に言えよ。
本当に何でもない。
おい言いたいことは言うっておきてだろ?隼人君が薫のことささブタって。
からかわれたのか。
うん。
笹倉をささブタと。
ささブタがおるだって。
ひどいでしょ?いや小1にしてはセンスあるな。
なっ。
ハハハハハ。
面白くない。
あのな薫男子は女子をからかうのが癖なの。
カワイイ子を見るとからかいたくなっちゃうもんなの。
最低。
最低ってお前単なる悪ふざけだよ。
スキンシップなの。
なっ。
軽く受け流しゃいいんだよ。
無視しろ無視。
フフ。
(彩)うわ〜高木さん全然分かってない。
そんな言い方したら薫ちゃん余計傷つきますよ。
ちょっとからかわれただけだよ?そんなこと気にしてたらさ。
(彩)女の子には深刻な問題なんです。
それを受け流せとか無視しろとか一番やっちゃいけないパターンですよ。
・
(真島)彩さんの言うとおり。
全然分かってない。
お前何でこんなとこにいんだよ。
(真島)見れば分かるでしょ焼酎を飲んでるんですよ。
(彩)あっ最近よく来てくれるんです。
常連さん。
ねえ。
ねえこいつんちまったく逆方向だよ。
すごい遠いよ。
(真島)いや距離は関係ないでしょ。
そんなことより高木さんはね女心を知らな過ぎるんですよ。
子供のころからデリカシーなかったんだろうな。
女子の気持ちなんか分かるかよ。
だって俺男子だもん。
(彩)わ〜開き直った。
開き直ってないでしょ事実でしょ?あ〜もうこの話いいですよ。
あっ今めんどくせえって思ったでしょ。
そういう態度良くないですよ。
親父さんビール。
(陽介)はいよ。
(彩)無視。
無視は一番駄目です。
さすがに最低です。
あっ高木さんそんなんじゃ結婚できませんよ。
万が一お嫁さんもらっても逃げられちゃいますよ。
万が一?
(陽介)男なんてのはなそういうもんじゃねえの?えっ?
(陽介)だいたいなそういうのを受け入れるその広い心がないと失敗したりするんだよ。
(彩)失敗って…あれ?
(陽介)んっ?
(彩)当て付けてます?
(陽介)全然。
(真島)当て付け?当て付け?
(彩)お父さんわたしが悪いと思ってんの?違います。
あいつが外でこそこそ女つくってたの。
あいつってどいつだ?あのな1回浮気されたぐらいで三くだり半はないんじゃないか?三くだり半って何。
(彩)ちょっ静かにしてもらえます?1回ぐらい。
1回ぐらいってどういうこと?だからそれぐらいは許してやりゃいいの。
ハァその言い方。
高木さんこうはならないでくださいね。
薫ちゃんの話ちゃんと聞いてあげてくださいよ。
はい。
凛花ちゃん。
(凛花)はい?子供のころにさ男子にからかわれたことってある?
(凛花)そんなのもちろんありますよ。
女子はみんなあるんじゃないですか?それってやっぱり嫌なことなのかな。
(民子)当たり前じゃない。
えっ?そんなことから分かってないの?高木君。
高木さんは今40を手前にしてやっと学んでるんですよ。
(凛花)何て言うのかな。
土足で全身を踏まれたような気になりましたね。
(民子)しかも泥だらけの土足でね。
そんなに?高木君もからかうタイプの男子だったんだ。
はい好きだって思う女子は全員からかってましたけど?
(凛花)うわっ好きなのに何でからかうんですか?好きだからからかうんじゃないの?
(凛花)何それ。
意味分かんない。
えっ。
(鮫島)高木君。
はい。
(鮫島)ちょっといい?はい。
(鮫島)あしたお得意さまのところ行くんだけど一緒に行こうよ。
勉強になるから。
お得意さま?
(鮫島)そうこれ先月の報告書。
目通しといてね。
あっはい。
お得意さまってさ何?クレームのお得意さまってこと?僕会ったことないですけど鮫島さん時々1人で出掛けてくんですよ。
直々に?そのお得意さんを高木さんに引き継ぐつもりなんじゃないですか?えっ俺が代わりに相手するってこと?報告書に目通しとけってことはそれだけ慎重に対応しろってことでしょ?怖っ。
ちょっと何で俺なんだよ。
薫選手いくぞ。
さあこい。
あっここに投げてくれないと捕れないよ。
下手くそ。
返してよ自主練なんだから。
マルモ監督に言われたの。
自主練なんて相手するのが面倒になったからだよ。
だってマルモは本当のパパじゃないんだろ?マルモはマルモだもん。
パパじゃないのにどうして一緒に住んでるんだよ。
それは家族だからだよ。
パパじゃないのに家族なんて変だよ。
すぐに飽きて捨てられちゃうね。
マルモはそんなことしない。
仕事が忙しいからって子供だけでご飯食べたり子供だけで寝たりするようになるんだよ。
キャッチボールだってもうしてもらえないよ。
あっボール。
どうせマルモに捨てられる。
薫はマルモに捨てられる。
よしできた。
ほらお前ら座れ。
いただきま〜す。
はい。
マルモは食べないの?あっ?今さ飯どころじゃねえんだよ。
油断してるとあした大変なことになるからな。
マルモガッツ出して。
お前ら気楽でいいよな。
もうさあの早く片付けたいからささっさと食っちゃえよ。
は〜い。
うん。
薫あんまり食べたくない。
あっ?忙しい中せっかく作ったんだからちゃんと食えよ。
わがまま言うやつは追い出すぞ。
粗大ごみで出しちゃうからな。
友樹。
何?マルモと一緒にいて楽しい?すっごく楽しい。
薫も。
でもマルモは薫たちといて楽しいのかな。
薫たちはずっと楽しいけどマルモはご飯作ったりお掃除したり遅くまでお仕事したり嫌じゃないのかな。
分かんない。
よし。
よいしょ。
よし。
・
(物音)あっ!えっ何どうしたの?あっ!あっあっおいあちちちちちお前何やってんだよおい。
何か変なにおいがする。
えっ?あ〜!あちあちあちっあちっあっあちっおい。
こっちも?あっあっあっあっあちっあちっあっあちっあちちあっあっあっああっあっあっあっはいはいはいあっつ。
マルモに朝ご飯作ろうと思ったの。
それが何でこうなるんだよ。
余計なことしなくていいよったくもう。
どうすんだよこれ。
お姉ちゃん1時間目国語だよ。
あっうん。
ささブタおはよう。
隼人君し〜。
お姉ちゃんは朝ご飯失敗して落ち込んでるの。
全部真っ黒。
マルモの書類も真っ黒なんだから。
友樹。
(隼人)もしかして仕事の邪魔したの?最悪じゃんマルモに捨てられるぞ。
あ〜あ捨てられる。
マルモとささブタは離れ離れ。
うるさい。
(隼人)ささブタとマルモは離れ離れ。
離れ離れじゃな…。
(隼人)痛てて。
隼人君大丈夫?
(伊達)お茶でいいよね。
(鮫島)おおお茶でいいよ。
冷たいやつ。
あれ?緊張してる?はっはっあのそれよりあの方は?伊達ちゃん。
伊達ちゃん?元クレーマーだよ。
元ってことは今違うんすか?今はね社外相談役?いや俺の方が勝手に相談してるだけだから私設社外相談役かな。
とにかく世話んなってんだよ。
(伊達)その割には手土産の1つも持ってこねえんだもんな。
(鮫島)大昔にさ伊達ちゃんからクレームを受けて。
これがまたしつこいんだ。
(伊達)お前らがやわな鉛筆作ってっからだよ。
(鮫島)ヘヘヘヘほらこの調子だろ?ビビって誰も対応したがらないんだ。
(伊達)おかげで芯の折れない丈夫な鉛筆になったんじゃねえか。
(鮫島)へいへい。
どういうことですか?あんまりしつこいんでさ上に掛け合って伊達ちゃんのクレームを基に商品をちょっと改良したんだよね。
(伊達)まあ結構時間かかったけどな。
あんときからかな。
(伊達)うん。
相談室に来たクレームをさ伊達ちゃんと2人でたまに検討するんだ。
ほらクレーム1つ取ったってこっち側の解釈と向こう側の解釈じゃ違うだろ?あっ報告書のおさらいってそういう意味だったんすか。
(伊達)あっいちごのりあれからどうなったのよ。
(鮫島)うん騒ぎはそれなりに収まったんだけど生産ラインは減らすみたいだね。
いちごのりに関しては騒ぎが大きくなり過ぎた感がありますから。
(伊達)うん。
いやうちの孫にも買ってやったらさ面白がってチラシでもレシートでもそこらじゅうにはっちまうんだわ。
べたべたで大変だったよ。
それは大変ご迷惑を。
(伊達)いやいいんだよそれで。
用もねえのに使いたくなる文具なんてなかなかねえだろ。
ええまあ。
生産を減らすか。
売り手の都合で客が喜ぶチャンス逃すなんてもったいねえな。
(鮫島)いいこと言うだろ?あっ。
(バイブレーターの音)すいません。
(鮫島)でもうちの社はさ結局ああいうファンシー商品ってあんまり得意じゃないんだよね。
(伊達)ああそういうことか。
マルモ?薫。
(杉下)たっ高木さんどっどうされたんですか?おいあれ?ケガどうした?おい大丈夫か?あっいや高木さん違います。
あのケガをしたのは谷口さんの方で笹倉さんはケガをさせた方でして。
えっ?まあケガと言っても軽い打ち身です。
一応病院で検査してもらったんですが大したケガでもないのでわざわざ来ていただかなくってもよかっ…。
薫ちゃんと謝ったのか?謝んなさいよ。
でも薫は悪くないもん。
ケガさしといて悪くないってことないだろ。
ほら謝れって。
(杉下)まあまあ高木さん。
笹倉さんだけが一方的に悪いってことでもないようでお互いに悪ふざけしてたみたいなんで。
ホントにごめんなさい。
俺が謝っても駄目だよね。
(隼人)別にいいです。
あの隼人君の親御さんは?お仕事の都合で今日は来れないそうです。
お二人ともですか?
(杉下)ええお忙しいみたいで。
薫何で謝んねえんだよ。
薫は悪くないもん。
まだ言ってんのかよ。
俺は毎日謝ってっから知ってんだよ。
ごめんなさいは相手の心を開くの。
だって謝りたくない。
まずこっちが謝ってそこから仲良くなることだって多いんだぞ。
仲良くならなくていいもん。
ハァもう面倒見きれねえ。
がっかりだよ。
ごちそうさま。
はい。
薫今日はちゃんと隼人君に謝んだぞ。
やだ学校行かない。
謝って仲良くできればそれが一番だろ。
仲良くしたくないもん。
お前さ友達をからかうやつなんて最低だって言ってたろ?じゃあさ友達にケガさせといて謝んねえやつは最低じゃねえのか?最低だろ。
薫は最低じゃない。
《あ〜あ捨てられる》《マルモとささブタは離れ離れ》素直になれないやつは嫌いだぞ。
だって隼人君薫たちを。
マルモが薫たちを。
あっ?俺が何だよ。
俺のせいにすんのか?だって。
もういいよ。
ずっとそうしてろ甘ったれ。
友樹行くぞ。
マルモなんか大嫌い!マルモの顔なんて見たくない!ああそうか。
よ〜く分かったよ。
行くぞ。
あれ?1人?うん。
お姉ちゃんは学校来たくないって。
(まなみ)隼人君がいじめるからよ。
(はるか)最低。
・
(ドアの開く音)
(彩)薫ちゃんお昼持ってきたよ。
あっうん。
彩ちゃん。
(彩)んっ?何?薫たちとマルモって家族なんだよね。
(彩)うん前にも話したでしょ?一緒に住んでるんだから家族だよ。
ずっと一緒にいられるのかな。
もし別々になったら家族はおしまい?えっ?急にどうしたの?マルモに言わない?
(彩)うん。
隼人君がね薫たちはそのうち離れ離れになるって。
あっそんなこと。
彩ちゃんマルモはパパじゃないでしょ。
だから離れ離れになったら家族はもうおしまいなの?
(社員)じゃお疲れさまでした。
(民子)お疲れさまです。
《マルモなんか大嫌い!マルモの顔なんて見たくない!》《ああそうか。
よ〜く分かったよ》
(民子)高木君その報告書今日中に上げてね。
あっはい。
高木君?あっ。
塩沢さんって子供いるんすよね。
いるわよ高校生。
高校生か。
お子さんが小学生のときってトラブって学校行かないとかそういうのありました?何で急にそんなこと聞くの。
いやちょっちょっと。
うちのは頭悪いからさ勉強が嫌で行かないとか休むとかよく言ってたけどね。
そういうときってどうしたんすか?新しいノート買ってやんのよ。
真っさらの。
ノート?そう。
男の子なんて単純でしょ?ノートが新しくなっただけで何か賢くなったような気がすんのかね。
急にやる気出しちゃって学校行きたくなっちゃうの。
バカでしょ?ハハなるほどホント単純ですね。
まあそれがカワイイんだけどね。
そうなんすよね。
高木君もそれやる気出して書き上げちゃってよ?じゃお先に失礼します。
お疲れした。
いや〜いい話だったね。
えっ?
(鮫島)今の塩沢さんの話。
文具はただの道具じゃないってことだよね。
実用性だけじゃなく子供の背中を押すようなわくわくとした文具があるといいよね。
あっじゃお先。
お疲れした。
背中を押すか。
あった。
(バイブレーターの音)もしもし?
(彩)彩ですけど。
あっ薫のお昼ありがとうございました。
あしたはちゃんと学校に行かせますから。
そのことでちょっと。
えっ?口止めされたんで言おうかどうか迷ったんですけど。
何ですか?薫ちゃんが学校に行きたくなかったのは男の子にからかわれたことだけじゃなくて。
えっ?ホントの親子じゃないからずっと一緒に暮らせないって言われてそれを気にしてて。
薫ちゃんの話後でちゃんと聞いてあげてくださいね。
それじゃ。
はい。
(通話の切れる音)《男子は女子をからかうのが癖なの》《軽く受け流しゃいいんだよ。
無視しろ無視》《フフ》《だって隼人君薫たちを。
マルモが薫たちを》《俺が何だよ。
俺のせいにすんのか?》《マルモなんか大嫌い!マルモの顔なんて見たくない!》
(ムック)かき氷器に…。
ムックにそっくり。
もじゃ毛。
もじゃ毛。
あれ?お姉ちゃんどうしたの?
(バイブレーターの音)お姉ちゃん。
友樹。
何?マルモ遅いね。
うん。
このままマルモが帰ってこなかったらどうする?《余計なことしなくていいよ》《お前何やってんだよおい》《ケガさしといて悪くないってことないだろ》《ホントにごめんなさい》《マルモなんか大嫌い!マルモの顔なんて見たくない!》《ああそうか。
よ〜く分かったよ》おうちでも学校でもマルモのこと困らせちゃったしケンカもしちゃったし薫のせいでマルモ帰ってこないかもしれない。
えっ?帰ってこなかったら別々になったら家族はおしまいなんだようちは特別だから。
嫌だよそんなの。
もうマルモのお料理食べれなくなる。
ごま塩の親分も掛けてもらえないしキャッチボールも教えてもらえない。
ずっと下手っぴのままかも。
そんな僕マルモと一緒がいい。
友樹ごめんね。
お姉ちゃん。
薫マルモのこと好き?大好き。
だったら謝ればいいじゃん。
うん。
薫マルモに謝りたい。
友樹一緒に行こう。
うん。
どっち?う〜ん家に帰ってこないときは会社で寝るのかな。
じゃ会社行こう。
うん駅はあっち。
幾らの切符買えばいいのかな。
あっち行こう。
うん。
何してんだあいつら。
駅たくさんあるけど。
あけぼの文具どこだろ。
分かんない。
電車の乗り方ちゃんと勉強すればよかったね。
やっぱり僕たちだけじゃマルモのところ行けないね。
友樹マルモが帰ってきたら今度はいっぱいお手伝いしようね。
うんご飯は大変だけどお掃除とかお洗濯とか。
うん好き嫌いも駄目だからね。
うんニンジンも全部食べる。
マルモ帰ってきてくれるかな。
マルモに会ったらちゃんと謝らないと。
うん。
マルモが隼人君にしたみたいにちゃんとお辞儀してこうやって。
マルモ朝ご飯真っ黒にしてごめんなさい。
マルモ隼人君に謝らなくてごめんなさい。
マルモ大嫌いって言ってごめんなさい。
それからそれから。
薫友樹。
お前らどこ行く気だよ。
マルモ。
ごめんね。
マルモ。
おいおいお前らお前らどうして泣いてんだ。
マルモが帰ってこなくて怖かったから。
帰るに決まってんだろ?俺はほかに帰るとこなんかねえんだから。
お前らも同じ。
俺たちにはクジラの2階しかないんだ。
でもマルモ薫のこと嫌いでしょ?どうだろうな。
もしかしたら嫌いって思うときもあるかもしんねえな。
やっぱり。
もし嫌いになったら一緒に住めないよね。
離れ離れだよね。
はっ?何言ってんだよ。
嫌いになっても一緒にいるに決まってんだろ?どうして?俺たちは家族だから。
好きだから一緒嫌いだから別々なんて家族はそんな甘えもんじゃねえんだよ。
好きでも嫌いでも離れられないのが家族なんだ。
薫がでっかくなって「マルモ臭え」とか言っても離れないし友樹がでっかくなって「マルモ超うぜえ」とか言っても無駄だ。
俺たちは家族だから。
(薫・友樹)何それ。
とにかくずっと一緒にいる。
(薫・友樹)よかった。
よし分かったらほら帰るぞ。
(薫・友樹)うん。
ほらこれ作ってたら遅くなっちった。
開けてみ。
うん。
マルモが作ったの?会社にさ売れ残った消しゴムがいっぱい余っててさ。
俺の失敗作。
それ使って手作りスタンプセット試しに手作りで作ってみた。
お前にやろうと思って。
ありがとう。
押してみ。
うん。
カワイイ。
これムック?おっきいね。
あとマルモとお姉ちゃんとあれ?これ誰だろう。
お前だよ。
似てる。
家族スタンプ。
なっほらみんな一緒だろ?
(友樹・薫)うん。
ヘヘよっしゃ。
じゃ今日のおきてだ。
好きでも嫌いでも家族。
よし。
はい。
よし。
よしじゃ寝るぞ。
おやすみ。
薫マルモと一緒に寝たい。
僕も。
ちょっとちょっと3人なんて無理に決まってんだろおいちょっと。
おい駄目駄目だはみ出るぞ。
おいちょっと…。
大丈夫だもん。
いやいやいやいやちょっせっ狭い狭いよ。
狭い。
狭くない。
暑いよ。
暑くない。
あの。
んっ?せっかくなんでお邪魔します。
ちょっとちょちょっいやもう無理だあっ無理無理無理無理。
くすぐったい。
くすぐったい。
ムックムッ…あっそこそこはちょっムックそこで暴れるなムックアハちょっと。
おはよう。
(はるか)薫ちゃんおはよう。
(まなみ)おはよう。
(薫・友樹)おはよう。
あっ。
隼人君ケガさせちゃってごめんなさい。
マルモが謝り方教えてくれたから練習しただけだよ。
笹倉さんからかってごめんなさい。
これも練習だけどね。
仕方ないよだって隼人君お姉ちゃんのこと好きなんでしょ?はっ?何言ってんの?だってマルモが言ってたよ。
男は好きな女の子をからかうもんだって。
だから隼人君はお姉ちゃんのことが好きなんだよ。
好きじゃないよ。
(はるか)あっ隼人君好きなんだ。
(まなみ)赤くなってる。
ホントだ。
(まなみ)ねっなってる赤い赤い赤い。
ぽん。
(隼人)あっ。
マルモが作ってくれたんだよ家族スタンプ。
何それ。
(まなみ)カワイイ。
でしょでしょ。
(はるか)いいな〜。
じゃもう一つ。
やめろよ。
待って。
(杉下)あっこら教室で走るんじゃない。
ぽん。
じゃ授業始めるぞ。
みんな席に着いて。
(一同)は〜い。
(鮫島)何それ。
はっ。
(鮫島)えっ?何何。
いえあっ最初のクレームあったじゃないすか。
キャップで耳かきして出血したおばはんの。
(鮫島)あああったね。
あのおばはんもしこんなペンがあったら納得するかと思いまして。
(鮫島)えっ?いえいえこれはバカバカしい…。
(鮫島)いやいやいやいや。
面白いね。
えっ?これちゃんと企画書に書いて見せて。
楽しみにしてるよ。
(友樹・薫)マルモ監督お願いします。
よしいくぞ。
(友樹・薫)あっ。
あっ何だよ。
ただし全力で球を追い掛ける姿勢ナイス。
ありがとうございますマルモ監督。
いくぞ。
あっ隼人君だ。
よしじゃ次は隼人選手。
張り切っていってみよう。
(隼人)来たあっ。
下手くそ。
そんな棒立ちじゃ捕れねえよ。
練習するからこっち来い。
おいで。
来て隼人君。
(3人)マルモ監督お願いします。
お願いします。
じゃ次はフライいくぞ。
(3人)おう。
それ。
誰だ誰が捕るんだ。
声出せ声。
いけ薫。
来て。
(隼人)よしじゃフライいくぞ。
(秋人)護君久しぶり。
いえ笹倉さんどうしたんすか?
(秋人)ああ急にごめんね。
いえ。
(秋人)実は双子の母親が急に連絡よこしてさ。
あゆみさんが?純一郎が亡くなったこと彼女の耳にも入っちまったらしくて。
(秋人)それで2人に会いたいって言うんだよ。
そうですか。
もう参っちゃったよ。
もちろん断ったけどさ一応護君の耳にも入れとこうと思って。
あっそうですか。
分かりました。
おっとっとっと。
いくぞ。
2014/05/09(金) 15:53〜16:48
関西テレビ1
マルモのおきて #06[再][字]【独身男と双子が家族!?犬がつなげた絆 阿部サダヲ】
「マルモの顔なんて見たくない」
阿部サダヲ 芦田愛菜 鈴木福 比嘉愛未 世良公則ほか
詳細情報
番組内容
護(阿部サダヲ)にキャッチボールを教わる薫(芦田愛菜)と友樹(鈴木福)。そこへ、薫と友樹のクラスメートである隼人(貴島康成)が通りがかる。薫は隼人の両親が忙しく、いつも1人で遊んでいるので一緒にキャッチボールしようと声をかけようとするが、隼人はそそくさとその場を離れてしまう。翌朝、薫が隼人に今度は一緒にキャッチボールをしようと話すと、隼人は明るい表情を見せるが、周りの男子生徒から「女とキャッチ
番組内容2
ボールか」とからかわれて、隼人は思わず薫にきつい言葉をかけてしまう。
一方、護はかな(滝沢沙織)を食事に誘うと、かなは快諾。浮かれて帰宅した護は、かなとデートをすると双子に自慢するが、すぐに薫の様子がおかしいことに気がつく。訳を聞いてみると、隼人にからかわれて傷ついたことを薫は護に話す。しかし、女の子の気持ちがわからない護は無視すればいいと軽く受け流してしまう。
薫は隼人から「マルモは本当の
番組内容3
パパじゃないから、いつか捨てられる」と言われて、不安を募らせていく。
ある日、護は、鮫島(伊武雅刀)と共に伊達(吉田鋼太郎)という男のところへ会いに行く。伊達は、鮫島がクレーム対応しているうちに仲良くなった男だという。そこへ、薫がけんかをしたと学校から連絡があり、急いで護は学校にかけつけるが、怪我をしたのは隼人。謝らない!とむくれる薫に護は「面倒見切れない」とくちばしってしまって・・・。
出演者
阿部サダヲ
芦田愛菜
鈴木福
ムック(犬)
比嘉愛未
小柳友
千葉雅子
外岡えりか(アイドリング!!!)
滝沢沙織
伊武雅刀
世良公則
原作・脚本
【脚本】
櫻井剛
阿相クミコ
【編成企画】
瀧山麻土香
水野綾子
監督・演出
【プロデュース】
橋本芙美
【演出】
河野圭太
城宝秀則
音楽
澤野弘之
山田豊
【主題歌】
「マル・マル・モリ・モリ!」薫と友樹、たまにムック。
【挿入歌】
谷村詩織
制作
フジテレビ
【制作著作】
共同テレビ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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