生字幕放送でお伝えしますこんにちは。
田丸⇒「ゆうどき」です。
比留木⇒金曜日は大阪のスタジオから女優の田丸麻紀さんとお伝えしていきます。
大阪は、きょうも暑いですね。
暑いですね。
でも暖かくなるとうれしいですね。
スタジオ内は画面向かって右側からの風がきますね。
そうですね。
まずは「ゆうどきリフレッシュ」からです。
金曜日のキャラクターとらのすけが関西の皆さんと一緒に健康体操をご紹介します。
朝起きたときに布団の上でできる簡単な体操をご紹介していますがきょうは肩凝りを改善するという体操です。
どんな体操なんでしょうか。
とらのすけ。
はーい!とらのすけです!ここは大阪のシンボル通天閣や!一緒に体操してくれるんはこの人たち!なんと平均年齢60歳ごえの自称アイドルグループオバチャーンの皆さんや!ふだんライブ活動をしている通天閣の中で体操するで。
教えてくれはるんは、この方。
東洋医学が専門の河田佳代子先生。
よろしゅうお願いします。
すべての腕関節を動かし肩こりを緩和する腕の8字運動をご紹介します。
肩幅ぐらいに足を開いて立ちます。
左手を前に出してください。
手の甲が見えるようにお願いいたします。
その上に右手を重ねます。
手を180度、ねじります。
横8字を描くように手をねじっていきます。
ここがポイントやで〜!このとき、カーブを描くときに空気をすくいあげるように回してください。
胸から腕にかけて心臓と肺に関係するつぼが並んでいます。
そこを刺激することによって心肺機能を高め、血行を改善し肩こりを緩和します。
このとき、体の大切なつぼである丹田を意識することにより体が安定し、全身にエネルギーが巡りやすくなります。
1、2、3、4。
このとき立っていてふらつく方は座っていただいて結構です。
指、手首、ひじ、肩、肩甲骨腕のすべての関節を動かします。
無理せず続けてみてね!「ゆうどきリフレッシュ」次回もお楽しみに。
田丸⇒確かに肩を使えている感じがして気持ちいいですね。
ゴルフのスイングにも似ている感じがしますけれども。
比留木⇒さすが上流階級。
余裕のある方は、8の字を縦にやると、さらにふだん使わない脇腹の筋肉が鍛えられるそうです。
こうした体操は、「ゆうどき」のホームページでもご紹介しています。
「ゆうどきリフレッシュ」でした。
きょうのメニューです。
東日本大震災で津波の被害を受け作物が作れなくなった畑。
それをよみがえらせたいと立ち上がった1人の若者がいます。
京都のベンチャー企業の若き経営者の挑戦を追いました。
「行ってみたい!」今回は福井県南越前町です。
宿場町に受け継がれる伝統の踊り。
峠に残る秀吉の置き土産とは?歴史ある街道を訪ねます。
比留木⇒きょうは中継も出ています。
3月7日に全面開業した日本一高いビル、あべのハルカス。
そのハルカスの16階に実は美術館があるんですね。
今、東大寺の貴重な宝物を公開中だということです。
この時間も、まだ見に来られている方がいらっしゃいますね。
貴重な展示を後ほどお伝えします。
5時になりました。
ニュースをお伝えします。
関東甲信や東北を中心に、大気の状態が不安定になっています。
気象庁は落雷や竜巻などの突風に十分注意するよう呼びかけています。
午後3時過ぎの東京都内の様子です。
黒い雲が立ちこめ、雷が落ちました。
落雷が原因と見られる停電も発生しています。
東京電力によりますと、午後2時過ぎから3時前にかけて、東京・練馬区で最大でおよそ3500世帯が、一時停電しました。
また茨城県や埼玉県でも停電している所があります。
気象庁によりますと、日本海にある低気圧に向かって、南から暖かく湿った空気が流れ込み、関東甲信や東北では、日中、気温が上がりました。
一方、上空に強い寒気が流れ込んでいるため、地上と上空の気温の差が大きくなり、大気の状態が不安定になっています。
各地で積乱雲が発達し、宇都宮市では午後3時過ぎに、直径8ミリのひょうが降りました。
風も強まり、午後3時半ごろに、横浜市で24.6メートル、東京の都心で22.5メートルの最大瞬間風速を観測しました。
大気が不安定な状態は、関東甲信ではこのあとしばらく、東北ではあすの明け方にかけて続く見込みで、落雷や突風、強い雨やひょうが降るおそれがあります。
気象庁は、雷が鳴ったり、冷たい風が吹いたりするなど、天気が急に変化したときには、落雷や竜巻などの突風に十分注意し、頑丈な建物に入るなどして、安全を確保するよう呼びかけています。
初代韓国統監を務めた伊藤博文元総理大臣を暗殺した、韓国の独立運動家、アン・ジュングンをたたえた中国東北部の記念館を、韓国政府の代表団が初めて訪れました。
1909年に、韓国のアン・ジュングンが伊藤博文を暗殺した、現在の中国・黒竜江省のハルビン駅には、ことし1月、記念館が設けられました。
きょうは初めて韓国政府の代表団が訪れ、国の功労者に関する事業を担当する韓国の国家報勲庁のパク・スンチュン長官など20人が、暗殺現場のホームを視察し、記念館の前で式典を開きました。
韓国政府はこのところ、日本との関係改善に向けた糸口を探っていますが、その一方で、記念館に代表団を送ったのは、歴史認識を巡る対立では、中国との連携を続ける姿勢を示した形です。
その上で、菅官房長官はわが国の立場は、これまでも韓国、中国に伝えており、日本はきぜんとして冷静に対応していると述べました。
広島市の平和公園で、原爆で犠牲になった韓国人の慰霊碑のそばに植樹されていた樹木がなくなっていたことが分かり、被害届を受けた警察が、窃盗事件として捜査しています。
なくなっていたのは、広島市の平和公園にある、原爆で犠牲になった韓国人の慰霊碑のそばに植樹されていた、およそ50センチのチョウセンゴヨウの木です。
この樹木は、3年前の原爆の日を前に、日本と韓国の学生たちが、日韓両国の平和を願って植樹し、民団・在日本大韓民国民団広島県地方本部が管理していました。
先月、市民から木がなくなっていると連絡を受けて、民団が調査したところ、先月16日の午前中には確認されていた樹木が、同じ日の夕方にはなくなっていたということです。
民団では、何者かが抜き去ったと見て、きのう、被害届を出し、警察が窃盗事件として捜査しています。
内閣府がまとめたことし3月の景気動向指数は、消費税率の引き上げに対する懸念によって、中小企業の売り上げの見通しが悪化したことなどから、景気の先行きを示す指数が、2か月連続で下落しました。
景気動向指数は、内閣府が生産や雇用など、さまざまな経済指標を集めて、景気の現状や先行きなどを示す、3つの指数にまとめたものです。
きょう発表された、ことし3月の景気動向指数によりますと、景気の先行きを示す先行指数が、平成22年を100として、106.5となり、前の月を2.2ポイント下回りました。
先行指数が前の月を下回るのは、2か月連続で、1年前の3月以来の低い水準となります。
これは消費税率の引き上げに対する懸念が広がって、車や家電製品の部品製造や販売を行う中小企業の売り上げの見通しが悪化したことに加え、卸売・小売業や宿泊・飲食業で、新規の求人数が減ったことなどが要因です。
一方、景気の現状を示す一致指数は、増税前の駆け込み需要で、化粧品や家電製品の販売が伸びたことなどから、114.0となり、前の月を1.1ポイント上回って、2か月ぶりに上昇しました。
内閣府は、増税後の先月の調査でも、中小企業の売り上げの見通しが大幅に悪化したことが分かっており、増税の影響がどこまで続くか注視したいと話しています。
自民党の元衆議院議員で、自治大臣や国土庁長官などを務めた西田司氏が、きょう未明、肺炎のため亡くなりました。
85歳でした。
西田司氏は、愛媛県大洲市出身で、大洲市に合併する前の長浜町の町長を経て、昭和51年の衆議院選挙で、旧愛媛3区に自民党から立候補して、初当選しました。
衆議院議員を8期務め、この間、国土庁長官や自治大臣、国家公安委員長などを歴任しました。
その後、平成15年の衆議院選挙に立候補せず、政界を引退しました。
西田氏はきょう未明、肺炎のため、大洲市内の病院で亡くなりました。
85歳でした。
続いて気象情報、あすの天気です。
東北の日本海側を中心に、明け方まで雷雨の所があるでしょう。
日中は高気圧に覆われるため、広い範囲で晴れる見込みです。
関東から西では、気温が25度ぐらいまで上がる所が多く、汗ばむ陽気になりそうです。
比留木⇒ニュースをお伝えしました。
「ゆうどき」、5時台はこちらからです。
田丸⇒「週末中継さきのり」。
きょうは大阪市阿倍野区の日本一高いビル、あべのハルカスからです。
中嶋さん!中嶋⇒こちらに座っているのはふっくらした優しいお顔に大きく髪の毛が広がった仏像さんです。
とても愛らしい姿なんですけれどもお二人、このような仏像見たことがありますか?田丸⇒初めて見ました。
そうだと思います。
とても貴重なものを、きょうはご紹介します。
こちらの仏像を阿弥陀如来の髪の毛が伸びて大きく広がった姿が表現されているんですがどれくらい伸びているのか横からもご覧ください。
帽子のつばのように伸びていますでしょう。
比留木⇒前にもね。
そうなんです。
今でいうとアフロヘアのような感じですよね。
こちらの仏像五劫思惟阿弥陀如来坐像といいます。
なぜこんなに髪の毛が伸びているのかと言いますと阿弥陀如来が修行の身のときに五劫という、なんと200億年以上、座り続けて悟りを開いた姿を描いたことからこのように言われているんです。
なんと、このように珍しい仏像があべのハルカスでは今2体並んで展示されているんです。
田丸⇒本当だ。
この2体の仏像は鎌倉時代、ある僧侶が、中国から同じ時代に持ち帰ったとされる仏像で今現在は別々の場所にまつられています。
このように2体並んで展示されるのは奇跡的な瞬間なんです。
このように貴重な展示を見ることができるのは、今話題のあべのハルカスの中なんです。
ことしの3月7日に全面開業した60階建て、高さ300mの日本一高いビル、あべのハルカス。
ビル内はオフィスやホテルそして最新のファッションから話題のグルメまで、さまざまなショッピングを楽しめる商業施設となっています。
58階から60階にあるハルカス300と呼ばれる展望台からは大阪を一望することができます。
田丸⇒遠くまで見渡せますね。
大阪の名所、通天閣をはるか上から見下ろすことができちゃうんです。
日本一の高さを楽しむこんな仕掛けも!ガラス張りの床に立つだけでどきどきしますよ。
田丸⇒結構怖そう。
その展望台の入口がある地上16階に、私がいるあべのハルカス美術館があります。
仕事帰りにも寄れる気軽に楽しめる美術館として平日は夜8時まで開館しています。
現在ここで行われているのが奈良の大仏がある東大寺の宝物展。
国宝、誕生釈迦仏立像をはじめ重要文化財など限られたときにしか見ることのできない貴重な宝物が数多く展示され見る人を楽しませています。
このように地上16階およそ80mの高さまで、国宝や重要文化財を持ってくることのできる本格的な美術館というのは全国でも初めてなんです。
このあとご紹介するのも、そのために実現しました、貴重な国宝なんですけれども展示されていると言ったほうがいいのか、座っていると言ったほうがいいのか国宝の重源上人坐像です。
モデルとなった重源上人は先ほど紹介した大きく髪型が広がった仏像2体を中国から持ち帰ったと言われる人物なんです。
鎌倉時代に一度焼けてしまった東大寺の再建のため尽力された方なんです。
再建のために全国を回って寄付金を集められました。
顔の表情や首筋の感じ、とても精巧に作られているんですよね。
田丸⇒今にもしゃべり出しそうな存在感ですよね。
まるで生きているかのような像が作られるほど東大寺にとっては、欠かせない人物だったんです。
東大寺ですが、平安時代に建てられてから何度も焼け落ちては再建されてきました。
現在私たちが見ている東大寺も江戸時代に再建されたものです。
続いてご紹介するのは江戸時代の再建が行われた際に重要な役割を果たしたものなんです。
このように黒く、とぐろを巻いているもの、いったい何か分かりますか?比留木⇒チョココロネ?ちょっと似ていますよね。
実は東大寺の大仏の髪の毛なんです。
大仏の頭から生えている髪の毛一本一本のことを螺髪というんですけれども、その螺髪なんです。
どのように、この螺髪が江戸時代の再建に重要な役割を果たしたのか、あべのハルカス美術館の副館長の米屋さんにお話を伺います。
この螺髪、いったいどのように重要な役割を果たしたんでしょうか。
米屋⇒この螺髪は室町時代にもまた大仏さんが焼けたときに緊急の修理で作られたんですけれども、今度、江戸時代に本格的な修理がされるときに、それを担った公慶というお坊さんが、この螺髪を持って回って皆さんから寄付を集めたときに使われたんです。
全国を螺髪が回って髪の毛の1本だということを感じて、皆さん大仏の偉大さみたいなものを感じたんでしょうね。
そうですね。
大きさがよく分かりますよね。
田丸さん、比留木さんこの螺髪、先がピカピカ光っているのが分かりますか?そうですね。
何でなんでしょうか。
大仏様と縁を結びたい方がこの髪の毛の先をなでたと言われています。
縁を結ぶためになでた。
そういうところからもたくさんの人々の大仏への思いが感じられます。
きょうご紹介しました特別展「東大寺」は、来週日曜日の5月18日まで、あべのハルカスで行われています。
中継で貴重な品々をご紹介しました。
「週末中継さきのり」でした。
京都で農業ベンチャーの会社を経営する西辻一真さん、31歳。
西辻さんは、今使われなくなった田んぼや畑いわゆる耕作放棄地を市民農園として活用するビジネスを手がけています。
その数、全国に60か所。
およそ2000人が野菜作りを楽しんでいます。
順調に会社を成長させてきた西辻さんにとって大きな転機となったのは東日本大震災でした。
津波による塩害で、新たに大量の耕作放棄地が発生したのです。
作物が作れなくなった農地との3年にわたる戦いの始まり。
そして迎えた収穫。
耕作放棄地を無くしたい。
農業の再生に新しい風を吹き込む若者の姿を追いました。
ご紹介します。
京都市で農業のベンチャー企業を経営している西辻一真さんです。
よろしくお願いします。
西辻⇒よろしくお願いします。
比留木⇒お若いですよね。
農業ビジネスで採算をとるというのはなかなか難しいことのように思ったんですけれども。
7年前に会社を作られてから収益は伸び続けているんですって。
売り上げは順調に伸びていまして。
何か秘けつはあるんですか?そうですね。
農業のビジネスは難しいと、よく言われているんですけれども最初の期間は確かに難しいんですけれどもやっぱり自然と向き合う仕事ですので、毎年どんどん楽しくなってどんどんやりたくなってきますし土もどんどん出来上がってきて人の技術もどんどん増えていくという形なので、やり続ければやり続けるほどうまくいくと思います。
西辻さんが会社を作られたときに立てた目標がありますよね。
それが、耕作放棄地の再生ということなんですね。
これを見ると耕作放棄地というのはいわゆるだんだんよくなるのを、やめているわけですからもったいない感じがしますね。
私の地元の福井県で幼いころこれを見て、もったいないなと思って、そこから始まったのが私の人生なんですね。
今も国内に、およそ40万ヘクタールということですけれども、東京都と大阪府の面積を足したぐらいの耕作放棄地があるんですよね。
これをビジネスに活用して、少しでも減らしたいという西辻さんの取り組みを、まずはご覧ください。
大阪北部、箕面市にある西辻さんの市民農園です。
3年前耕作放棄地を整備して作りました。
現在、ここでは15人の利用者が有機無農薬の野菜作りを楽しんでいます。
1区画の広さは15平方メートル。
年間およそ7万円で借りることができます。
必要な道具はこちらの倉庫にそろっています。
農園ごとに備えつけてありいつでも自由に使うことができます。
トラクターを持ち出したこちらの男性。
野菜作りは、去年始めたばかりの初心者だというんですが…農機具の使い方は農業経験が長い管理人が丁寧に教えてくれます。
西辻さんの主な仕事は市民農園に利用できる農地を確保することです。
この日、訪ねたのは京都府京田辺市の農家です。
使っていない畑を貸してほしいと、交渉に来ました。
西辻さんの会社では耕作放棄地を再び使えるように整備したら、利用者を募集し農園の使用料を徴収。
その5%から20%を土地の所有者に支払います。
使っていない土地が収入源になるので所有者にとってはおいしい話です。
この日は、その場で契約が成立。
こうして西辻さんの会社は次々と市民農園を広げ成長を続けているのです。
西辻さんがこのビジネスを始めたきっかけは子どものころの経験にあります。
実家は、農家ではありませんでしたが自宅の家庭菜園で野菜を作るのが楽しくてしかたがないという少年でした。
ところが、高校時代のある日。
通学途中にある畑が荒れ始めていることに気づいたのです。
西辻さんは耕作放棄地を、農地としてよみがえらせたいという一心で京都大学の農学部に進学。
現在の会社を立ち上げたのは卒業のよくとし25歳のときでした。
そんな西辻さんが市民農園の運営と並行して4年前に始めた取り組みがあります。
それは、農家を育てるビジネススクールです。
耕作放棄地で農業を本格的に営む人材を育てるのがねらいです。
これまでに231人が卒業。
そのうち36人が、実際に農業に関わる仕事を始めています。
田丸⇒家庭農園をやってみたいという人にとっては、親切に教えてくれる人だったり場所があるというのはとてもありがたいと思いますし同時にそれが農家の方の収入につながっているというのは、とてもいいアイデアだなというふうに思ったんですけれども。
発想のきっかけは子どものころの家庭農園にあったというふうなお話がありましたね。
どういうところからでしょうか。
やっぱり子どものころって親と子どもで野菜作りをしたときに野菜って手間をかければかけるほど、いいものができてくるんで小さいころ親と子どもが何かをしたときって親は手を抜くじゃないですか。
手をかければかけるほどできるんで頑張りが見えるんですよね。
自然がきちんとこたえてくれるので。
そこが家庭菜園のだいご味だと思います。
年間7万円でしたっけ。
月で割ると6000円弱値段、ちょっと高いかな野菜では得しないかないう気がします。
野菜の代金と考えるとちょっと高いんですが、ここには野菜作りを楽しんだりとか誰かと触れ合って一緒に物々交換をしたりとか、いろんなだいご味が含まれているので、それも含めて、月6000円という形にしています。
ある意味でレジャーというか家族で遊ぶ金額も含まれているんですね。
ですからディズニーランドに行く皆でカラオケボックスに行くそういった金額と近いんじゃないかなとなかったサービスなのでその金額をつけました。
子どもとかに体験させたいという思い、ある意味教育だったりしますよね。
おっしゃるとおりです。
市民農園だけでは耕作放棄地がなくなるというわけではないですよね。
おっしゃるとおりでして耕作放棄地は40万ヘクタールありますので、僕たちの会社だけでできるかというと絶対できないんですね。
そこで今どうしているかというと耕作放棄地をやってくれる人を育てようという形で農業学校を展開しています。
学校も作られて。
こちらに段階と書いていますよね、再生の道学校をつくって増やすんですね。
都市部を中心に農家をしたい人が増えています。
学んでいただいて地方の耕作放棄地のほうに、行ってもらいたいなと思って活動しています。
農業の魅力を感じている人というのは、実際に都市部で増えているんですか。
そうですね、今、閉そくするこの社会の中で農業というのはこれから可能性をもちろん感じる部分でもありますし未知数の部分があるのでわくわくしているというのがあると思います。
何かを生みだすのは楽しいですよね。
その耕作放棄地の再生にそこまでこだわるのはどうしてなんですか。
僕も心の中で何でなんだろうなと思っているんですけれどもね。
ご自身も?分かっていないんですけれども小さいころから1つのことに集中するとずっとそれに、のめり込んでしまうというのが癖としてあるんでそのままそれが、耕作放棄地にあたったんだと思います。
子どものころからですからもう20年ですよね。
そうですね。
そんな西辻さんですが東日本大震災の直後から宮城県に入って被災した農家の方の支援を続けていらっしゃいます。
宮城県亘理町。
東日本大震災で津波の被害を受けた地域です。
西辻さんは3年前からここでトマトの栽培に取り組んでいます。
これは10日後に畑に植え付ける予定のトマトの苗。
順調な生育状態に西辻さんも満足げです。
西辻さんが亘理町を訪れたのは震災直後のことでした。
津波による塩害で、耕作放棄地が増えるのではないかと心配になったのです。
これは震災前に撮影された亘理町の映像。
海岸沿いに立ち並ぶのはいちごの農業用ハウスです。
亘理町は、かつて1パック2000円という高級いちごの産地でした。
しかし、農地のおよそ6割が津波の塩害を受けとても、いちごの栽培ができる状態ではありませんでした。
支援を必要としていた亘理町の農家の人たちに西辻さんは、こう宣言しました。
まず、西辻さんが始めたのは畑の塩分を取り除く作業でした。
これはサンゴや微生物などを使った、塩分除去剤。
京都大学の研究室などとともに開発したものです。
これを何度も畑にまくことで3か月後に農地の塩分濃度を大幅に減少させることに成功しました。
そして震災のよくとしに始めたのがトマトの栽培です。
塩分に強い作物の1つです。
さらにこのとき、西辻さんはトマト畑を運営する農業法人を作りました。
雇用した農家の人たちに毎月、賃金を支払い収入を安定させるのがねらいです。
会社の利益は、収穫したトマトをジュースやケチャップに加工してそれを販売して確保するつもりでした。
ところが、その年トマトの収穫量が当初の見込みを下回り赤字が出てしまいました。
700万円の売り上げに対し農家に支払う賃金や経費などかかったコストは1000万円。
300万円の赤字は西辻さんの会社がかぶることになりました。
さらに、次の年は、長雨の影響で収穫量がさらに落ち込み赤字は膨らみました。
しかし西辻さんは諦めませんでした。
トマト畑で働いている人たちの中には津波で家族や家を失った人がいます。
森誠子さん。
津波で夫を失い畑も流されました。
今、収入はトマト畑で得られる賃金に頼っています。
トマトの苗の植え付けはまもなく始まります。
3年目の夏は、黒字が見込める300トンの収穫が目標です。
田丸⇒津波でご主人を失っていちご栽培もできなくなった森さんにとっては西辻さんのトマト農園が、心にも経済にもとても大きな支えになっているんだなと思いましたし3年前の大震災の直後東北に入れられたときというのは西辻さんはどういうお気持ちだったんでしょうか。
西辻⇒テレビで津波で農地が流されるのを見てきてあそこはいちばん耕作放棄地のある場所だと思ったんですね。
そのときに自負ですけれども日本でいちばん耕作放棄地に思いをはせて取り組んでいる自分が行かなくてどうするんだという気持ちで現地に入ったのがいちばん最初でしたね。
土をなめてしょっぱかったときはどんな気持ちでしたか。
もちろん農地が傷んでいることにショックを受けたんですけれどもそれ以上にさっきの森さんのように農地を持っておられる方が、もっとショックを受けているんだろうなということを強く感じましたね。
トマトを植えるんですけれどもそれぞれの農家が新たな作物にすぐにチャレンジしようと思っても、利益が出そうでないと見通しが立たないとできないけれども、西辻さんの会社でやると挑戦できるわけですよね。
そうですね。
そこがすごいなと思ったんですけれども、逆に2年赤字が出ると会社で怒られたりしないんですか。
そうですね。
さっきもVTRでありましたけれども会社でやるということは、お給料を支払うということですからその分の赤字を補てんしないといけない。
そのときに私は、いったん会社の社長を下りているんですけれども。
だいぶ怒られたんですけれど。
ビジネスで東北に入って以降、耕作放棄地をなくしていこうというビジネスでというところは何か思いがおありなんですか。
さっきの農業の話もそうなんですが続けるということがすごい大事な作業だと思っていまして、そのためにはちゃんと利益を確保して、その利益をもとに新たなことを始めたり、みんなのお給料を上げていくことをしないと続かないと思っているので続けるということをすごく重視しています。
もうかると分かったら、また入ってくる人もいますよね。
もうかると思ったら、またいろいろな人が入ってきて、このビジネスが世の中に広がることが大事だと思っているので。
自分の会社だけではなくて。
もちろんですね。
ことしの見込みはどのように見ていますか。
やっぱり農業ですので3年もたつとみんなの技術力が上がってきますし土の状態もだいぶ分かってきます。
なんとかいけるんじゃないかと、ことしは希望に満ちあふれています。
これからやりたいことは何か考えているんですか?耕作放棄地を国内でゼロにしたい気持ちはもちろんあるんですけれども、世界じゅうを見渡すと食糧難で苦しんでいる人が8億人9億人といるので、休耕地を使って農業を始めてもらいたいなと思っています。
夢は世界に。
そうですね。
それと亘理町のトマトと大変ですけれども。
近い目先のこととあとは先のこととビジネスという部分と社会に貢献するという部分のバランスを取っていくのが難しいなと思っています。
きょうはありがとうございました今後に期待しています。
続いては「被災地からの声」です。
東日本大震災の「被災地からの声」を仙台放送局と結んでお伝えします。
田丸⇒津田さん。
津田⇒こんばんは。
よろしくお願いします。
毎週23分間、東北地方で放送している「被災地からの声」という番組の中から月に一度11日の月命日の前後に全国の皆さんにも被災地の方々のことばを聞いていただいています。
きょうは福島県の川内村というところの声です。
川内村は人口がおよそ2700。
農業、そして畜産業が主な産業です。
村の東部は今も避難指示が出されております。
ほかの地域には生活するうえでは特段の規制というのはありません。
今回は避難指示が出ていない地域の皆さんの声をお聞きいただきます。
何がいるの?カエルです。
この中に?ちょっと暗いから。
どうしてコックさんになりたいんですか。
今もお料理をやるんですか。
どうして科学者になりたいんですか。
それはどうしてそういうふうに思うようになったんですか。
あしたからの農作業に。
これからどんなふうにやっていきたいですか。
特に震災があったからということは津田⇒2番目に出て来た何にも左右されずに今までと変わらない生き方を貫くという農家の方がいらっしゃいましたけれども、一方では避難指示が出ていない住んでいいと言われる地域に家があっても実際には住んでいない方々は半分近くに上るとみられています。
除染が完了しているんですが、除染が入っていない森林の部分があるから不安がぬぐえないという方もいらっしゃいます。
また買い物や通院便利な都市部に避難して生活してみるともともと原発事故の前から生活が不便だった村の暮らしに戻るには、少し二の足を踏んでしまうという方々もいらっしゃいます。
実際に今、住んでいらっしゃる方の中には要するに俺はこの村で人生を築いていくんだというはっきりとした気持ちがあるかなんだよな、とおっしゃる方もいらっしゃいました。
仙台からお伝えしました。
比留木⇒「被災地からの声」でした。
江戸時代の町並みが残る福井県南越前町。
街道を歩けば、歴史を感じる出会いがあります。
さらに貴重なお宝にも出会える?「行ってみたい!」街道沿いに今も息づくおもてなしの心に触れました。
田丸⇒「行ってみたい!」きょうは福井放送局、今道琢也アナウンサーです、よろしくお願いします。
今道⇒よろしくお願いします。
今回、私が訪ねたのは福井県の南越前町です。
この町はかつて北陸と京都、それから江戸を結んだ北陸の玄関口だったんです。
山越えの街道がいくつも通っていたこの地域、今でも江戸の風情が町の人たちによって維持されているんですね。
まずはいくつもの街道が交わる今庄宿から旅を始めました。
江戸時代55軒ものはたごが並んでにぎわった山あいの宿場町、南越前町今庄宿。
京や江戸からの旅人を迎え入れた北陸の玄関口です。
造り酒屋に、梅肉屋さん築100年以上の建物がいまだ現役です。
ちょっと中をのぞいてみましょう。
田丸⇒天井がすごく高いですね。
そうなんですよ。
天井や、はりは、当時のものがそのまま使われているんです。
もともと空き家だったところを町の人たちが観光資源として生かそうとカフェに改装しました。
これは何だろう。
江戸時代の人みたいだな。
こんにちは。
またたび姿にお坊さん。
なにやら不思議な一団です。
今庄宿に伝わる羽根曽踊保存会の皆さんです。
江戸時代、地元の人と旅人がともに今庄から京都に行くまでの道のりを歌と踊りにしました。
1曲の長さが、なんと2時間もあるそうです。
次に目指したのは今庄宿からおよそ10km板取宿です。
幕末には、こうした民家が53軒あったと記録されています。
20年前に、一度は解体することが決まったこれらの古民家。
地元の建築家たちが改修し4軒が残りました。
さらに、家に住んで守ってくれる人を探したそうです。
こんにちは。
そんな古民家に、新しく住み始めた人がいると聞いて訪ねてみると…。
この家かな。
音楽、聞こえてますね。
♪〜聞こえてくるでしょう。
田丸⇒とてもすてきですね。
なんと演奏会が開かれていました。
この家に住む堺啓介さんです。
自然の中で作曲活動をしたいと東京から引っ越してきました。
廃れていた宿場町に活気を取り戻そうと活動してきたのが建築家の高嶋秀夫さんです。
改装した古民家に住んでくれる人をずっと探してきました。
宿場町の保全を始めて20年。
堺さんの移住をきっかけにまた多くの人が来てほしいと高嶋さんは願っています。
難所の山道を登るとようやく、木ノ芽峠の頂上にたどり着きました。
こんな山の上に家がある。
失礼します。
ずいぶん立派なかやぶきのおうちですね。
田丸⇒趣がありますね。
出迎えてくれたのは前川永運さんです。
江戸時代、ここは峠を行き交う旅人を監視する番所でした。
町の記録によると前川さんの先祖がここに暮らし始めたのは500年以上前。
前川さんは、今もここに暮らしながら先祖代々の家を守っているそうです。
これは何ですか。
戦を終えた豊臣秀吉が置いていったという陣中釜です。
この家の主、前川家と織田信長にゆかりがあると聞いた秀吉が敬意を込めて贈ったということです。
この陣中釜は、戦場でお湯を沸かすのに使われ兵士たちののどを潤したといいます。
前川さんはここを訪れた人に見せてくれるんです。
さらに、前川さんはいろりでもてなしてくれました。
比留木⇒網は何?これはですねぎんなんです。
ぎんなんを、いってくれたんです。
田丸⇒熱そう。
熱い熱い慣れてらっしゃいますね。
これが前川さん流なんです。
子どもが来るとアイスやお菓子を出してくれたり、心優しい人なんですよ。
相手しますけど。
まあ、そんなことでさ…街道沿いに今も息づく素朴なもてなしに触れた旅でした。
田丸⇒秀吉ゆかりの陣中釜があるというのはすごいですね。
ドンと真ん中に。
お座敷の真ん中にありました。
誰でも見ることができますか?お店ではないのでいつでも見られるというわけではありません。
前川さんの手が空いているときであれば、見せてくださいます。
建物が残っているだけではないですね。
おもてなしの気持ちもありますね。
比留木⇒きょうはとらのすけも市民農園ですかね。
たくさんとれているようですね。
野菜はスタッフの手作りなんですって。
すごく小さい、細かい作業ですね。
あと1つ気になったのがとらのすけの頭は螺髪なんですかね。
そうだったのかな。
だとしたら大きいですね。
じっくり見てみようと思います。
あべのハルカスの展示についてメッセージです、埼玉県の40代の女性です。
あべのハルカスの高いビルの上で仏様が見られるなんて、昔と今が混在していて興味深いです。
それにしても仏像の髪の毛、あんなに大量にあって、うちの旦那さんに植毛してあげたいです。
言わないでください。
農業についてのメッセージもいただいています。
38歳子ども3人の母親の方からですよ。
31歳と、とても若い男性の方が農業に目を向けている姿はとても頼もしいです。
耕作放棄地を市民農園にする。
私には3人の息子がいるのですが3人のうち1人ぐらいは、農業関係の指導者になってほしいと私も思っています。
どうぞこれからも31歳の男性の方、被災地などで支援に頑張ってくださいといただきました。
リーダーを増やしていきたいですよね。
西辻⇒どんどん増えてもらって日本中が、若い力で農業ができたらいいなと思っています。
千葉県の方からです。
白浜町も放棄地が年々増えています、西辻さんのような方が増えるといいなとメッセージが届いています。
要は増えなければいけないんですよね。
西辻さんだけではいけないんですよね。
そうです。
会社としては、まねされて大変かなと思います。
実際にまねされていますけれどもしょうがないかなと思っています。
まねされることで放棄地も減っていきますね。
あと僕以外の人たちの考え方もどんどん付加していかないとイノベーションが起こらないと思うんですよ。
違う人の考えもということですね。
これからの季節市民農園とかこれを作ったらいいよというのはありますか。
今いちばん夏野菜の植え時です。
夏野菜カレーに入っている具材だったら何でもいいです。
なすやオクラもいいですね。
あとズッキーニなどいろいろあります。
育てたくなりました。
ありがとうございました。
「ゆうどき」は大相撲夏場所のため次回は5月26日の放送です。
2014/05/09(金) 16:55〜18:00
NHK総合1・神戸
ゆうどき 京都発!農業ビジネスで震災復興▽日本一高いビルの美術館[字]
京都にある農業ベンチャー企業の若手社長・西辻一真さん(31歳)は東日本大震災後、東北に入り農家の復興支援を続けている。西辻さんに農業再生にかける夢を聞く。
詳細情報
番組内容
耕作放棄地を市民農園として貸し出すベンチャー企業を経営している西辻一真さんは、東日本大震災後に東北に入り農家の復興支援を始めた。津波で塩害を受けた農地の土壌改良を行い、トマト栽培の農業組合法人を設立。6次産業化をめざし、ジュースやケチャップなどの製造・販売などにも取り組んでいる。「東北に限らず、日本の農業をビジネスベースにきちんと載せて再生させてゆくのが目標」という、西辻さんにスタジオで話を聞く。
出演者
【キャスター】女優…田丸麻紀,比留木剛史
おしらせ
<中断>5:00−5:10 [字]ニュース
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – グルメ・料理
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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