ワールドカップの代表メンバー発表が近づく中で、大久保嘉人の代表入りを望む声が大きくなっている。一番の理由は当たり前だが点を取っているからだろう。去年、川崎フロンターレに移籍すると、26点取って得点王になった。好調は今季に入ってもつづいていて、すでに6点取ってランキングの上位につけている。それだけではなく、決勝トーナメント進出をかけて激しい試合を戦ったACLでも、体調不良で出場を危ぶまれるなか、試合に登場して貴重な得点を記録した。やっぱりFWは点を取るのが一番。「得点はならなかったが守備では貢献した」なんて評されるFWほどつまらないものはない。
しかし、大久保の待望論は単に最近好調で、たくさん点を取っているからだけではないように思う。大久保にはこれまでのザッケローニ監督の代表にはない独特のテイストがあるのを多くの人が感じているからではないか。
大久保は2010年大会にも出場している。チーム戦術から、本来の最前列ではなく、少し下がった左でのプレーを求められ、よく奮闘したともいえるが、もっとシュートが見たかった。ガツガツ点を取りに行く彼らしさが見たかったという不満も残った。それこそ「得点はなかったが守備では(珍しく)がんばった」といった大会ではなかったか。
代表の物足りなさを補う、大久保の「イメージ」。
「大久保じゃなくて香川だろ」
2010年のメンバー決定の直後、憤慨していたサッカー好きの友人がいたが、本大会や香川のその後を見せられ、なるほどと納得させられた。
国際試合の経験は少なくない大久保だが、攻撃的な選手の割には得点も多いとはいえず、印象に残る活躍も思い浮かばない。アテネのオリンピックぐらいか。
それでもここにきて待望論が高まっているのは、「和を乱しそう」とか「自分が点を取ることしか考えない」といった表面的な彼のイメージが、まさに今の代表の物足りなさを補うのではと期待されているからだろう。
<次ページへ続く>
REVERSE ANGLE バックナンバー
- フジキセキの「最後の息子」が1冠。 父に似ず“大人しく勝つ”しなやかさ。 2014年4月25日
- 「マンガのような選手を作らないと」 大谷、今宮が体現する“非現実”。 2014年4月10日
- 春場所の空気を変えた遠藤と大砂嵐。 大関、横綱の“器”を感じた一番。 2014年3月28日
サッカー日本代表 ニュース
新生なでしこ大豊作!猶本、乗松、吉良
2014年5月9日(金)12時15分 - 日刊スポーツ
<国際親善試合:日本2-1ニュージーランド>◇8日◇大阪・キンチョウスタジアム なでしこジャパン初招集のFW吉良知夏(22=浦和)とMF猶本光(20=浦和)が、鮮やかな代表デビューを飾った。先発の吉…記事全文
サッカー日本代表 コラム
-
[サッカー日本代表特報]
ザックジャパンはこの23人だ!福西崇史が発表直前完全予想。 -
[NumberEYES]
U-17代表・高倉監督が語る、初優勝の理由と“20歳の壁”。~リトルなでしこ、W杯制覇の先に~ -
[日本代表、2014年ブラジルへ]
今野泰幸は“背負い込む”タイプ。責任感が壁になる、という試練。