フランスの対ロシア軍艦輸出に米国が懸念、クリミア配備の見込み
2014年05月09日 16:10 発信地:ワシントンD.C./米国
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露サンクトペテルブルク(St. Petersburg)の船渠(せんきょ)で完成した、フラン…
×露サンクトペテルブルク(St. Petersburg)の船渠(せんきょ)で完成した、フランスからロシアに輸出されるミストラル(Mistral)級ヘリコプター揚陸艦「セバストポリ(Sevastopol)」の船尾部分。今後、仏サンナゼール(Saint-Nazaire)までけん引され、船首部分と合体される(2014年4月30日撮影)。(c)AFP/OLGA MALTSEVA
【5月9日 AFP】フランスが年内に予定しているロシアへの軍艦輸出について、米高官が8日、懸念を表明した。米国はウクライナ危機をめぐり対ロシア制裁の強化を検討している。
国務省のビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)国務次官補(欧州・ユーラシア担当)は、ローラン・ファビウス(Laurent Fabius)仏外相が来週訪米するのを前に、米下院の外交委員会で「われわれは、かねてこの輸出契約に懸念を示してきた。ロシアの最近の行動の前からだ。今後も繰り返し指摘していく」と述べた。
米議員らも、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領のウクライナへの「武力侵略」に対する国際社会の怒りをはっきり示す行動になるとして、フランスに輸出中止を強く呼び掛けた。
フランスは2011年に、最新のミストラル(Mistral)級ヘリコプター揚陸艦2隻をロシアに輸出する12億ドル(約1200億円)相当の契約を締結。1隻目の「ウラジオストク(Vladivostok)」は今年10月の納入を予定している。
2隻目の「セバストポリ(Sevastopol)」は来年納入の予定で、ロシアが3月に併合したクリミア(Crimea)半島に配備されている黒海艦隊(Black Sea Fleet)に編入されるとみられている。
米国や北大西洋条約機構(NATO)加盟国からはこの輸出契約に反発の声が出ており、フランスへの圧力が高まっているが、フランス政府はこれまで取引の中止を拒否している。(c)AFP/Nicolas REVISE