龍ヶ嬢七々々の埋蔵金【父親に勘当された高校生と地縛霊が犯人探しの大冒険!】 2014.05.09

(一心)今日は僕のおごりだから遠慮しなくていいよ。
こちら極牛名物超特選限定ロースで〜す。
若いんだからどんどんいっちゃってくださいね。
若いんだから…。
(重護・夕)あっ…。
(夕)ちょっと!あんたにコラーゲンはいらないでしょ!
(重護)俺だってすべすべお肌になりたいっす!
(重護・夕)あっ…。
(重護・夕)あっ!
(天災)これぞ漁夫の利なり。
(重護)ネギ食えネギ!名探偵だろが!
(ダルク)はい天災。
あっ…あ〜ん。
ふん。
付き人の分際で私に「あ〜ん」をさせようなどとは分不相応にも…。
って食うのかよ!芳醇な脂の香りにはあらがえなかった。
あっ…。
フフフ…。
《こいつ…やるな》《外見は美少女メイドとはいえやつは俺と同じエクスカリバーを持つ男の娘!》《女の子の唾液を味わいたいという欲求にあらがえるのか!?》《否できまい!》
(天災・夕)ごちそうさまでした。
えっ?なん…だと!?《くっ…満たす欲を間違えた!》
(ダルク)ごちそうさまでした。
《えっ…やったの?やってないの?》さてそれでは今後の活動内容について話したいと思う。
実は遺跡がありそうな場所に当たりがついてね。
ほう。
島の西側にある温泉街。
どうせだから来週末に合宿でもしようと思うんだけど。
(ダルク)温泉か〜。
楽しそうだね。
うむ。
参加しよう。
温泉…。
一心さまと…。
フフフ…。
お金どれくらい掛かります?俺今月は制限いっぱいまでバイトしちゃってまして…。
心配しなくていい。
臨時収入があったから僕が出すよ。
マジすか!?じゃあ行きます!全員参加だね。
(天災)ああ重護。
明日はお前の家に行くから夕食の準備をしておくように。
その腹の状態で何言ってんだお前は。
太るぞ。
あたっ!あっ…!貴様は何も分かってないな。
名探偵は太らない。
何でも名探偵付けんな!あとお前らの分の飯なんか作らねえからな。
重護の意向は関係ない。
七々々殿からいつでも遊びに来てと言われているのだ。
いつの間にそんな仲良くなってんだよ。
ではおやすみだ。
重護。
おやすみなさい。
ああおやすみ。

(ドアの閉まる音)来るなよ。
でね今度行くその温泉街に隠されている七々々コレクションなんだけど…。
(七々々)言っておくけどこの前あげたから当分ヒントはなしです。
え〜…。
(七々々)重護は甘やかすと駄目になりそうなので厳しくいきます。
そんなぁ…。
でもみんなで温泉か。
いいな〜。
私が生きているうちはまだなかったんだよね。
まっ私は外に出られないから重護のお話で我慢するよ。
だからまたいっぱいお話してね。
了解。
《でも七々々ちゃんと温泉とか…》集中!あっ…はい。
うん!?・
(鼻唄)何か気合入ってるね。
うん!今日はデート。
おっいいね〜。
ちゃんと相手の子をエスコートしてあげるんだよ。
いやいやそこはちょっと嫉妬しちゃうとかさ…。
帰りにプリンよろしくね。
はい。

(ドアの開く音)
(マスター)いらっしゃいませ。
おうっ!?おおお…。
(雪姫)アイスレモンティーを。
(マスター)かしこまりました。
そ…それでえっと…。
本日はどのようなご用で?
(雪姫)どこを見ているのですか?えっ…あっ!いえ!すいません。
ウフフ。
見たかったらいくらでも見ていいんですよ。
それとも…。
触ってみます?えっ!?いいいい…いいんですか!?えっと…。
どういったご用ですか?鷲さん。
えっ?何でバレちゃった!?やっぱり胸を大きくしたせいですかね?いいえ。
(殴る音)
(雪姫)あらためましてお久しぶりです若。
先日はお世話になりました。
(雪姫)たまたま利害が一致しただけです。
うっ…。
(雪姫)で若はいつ祭に戻られるのですか?戻りません。
ではこの仕送りはもういりませんね。
勘当された分際で親から仕送りを受けるなど人生なめているとしか思えません。
これは私が全額ピンハネします。
ちょっと!それって横領じゃないっすか!横領ですが何か?えっ…えっと…。
じゃあどうぞ。
ハァ…本当に強情ですね。
一つお尋ねします。
若はなぜ七々々コレクションを探しているのですか?内緒です。
同じ目的を持つ祭に戻れば効率良く探せるという考えには至らなかったのですか?人をアホの子みたいに言わないでください!それくらい分かっています。
ではなぜ戻らないのですか?祭の志に賛同できないからです。
どういう意味ですか?俺にはただ人助けをしようなんて気はさらさらありません。
それをボスに言ったのが勘当の原因ですか?そうです。
しばらく会わないうちに生意気な口をたたくようになりましたね。
今まで言わなかっただけでずっと思ってましたよ。
その腐りきった根性をたたき直します。
今ここで祭に戻ると約束しなさい。
嫌です。
戻りなさい。
だから嫌ですって。
戻りなさい!絶対に嫌だ!ハァ…。
若にとって私は何ですか?えっ…はい?八真重護にとって不義雪姫とはどういった存在ですか?えっと…その…。
昔から色々とお世話になってるお姉さん…です。
もう結構です。
えっ?話は終わりです。
もう顔も見たくありません。

(ドアの閉まる音)ただいま。
(4人)おかえり!何やってんだてめえら!ゲームパーティー。
(肆季)はい。
私は光熱費の徴収。
えっ!?こんなに高いもんなんですか?特に電気代!この部屋には24時間ゲーム三昧の子がいるでしょ。
まったく…重護がゲームソフトなんて買ってきちゃうから私はネトゲにテレビゲームに大忙しだよ。
あっ…大家さん。
その…。
今月は少々厳しくって。
週末までに払わないと即退去よ。
全然足りない…。
くっ…。
あの高さも駄目なのか。
アハハハハ!
(天災)ん〜陸地からだったか。
アハハハ。
(天災)よし次だ。
(天災)うわ〜!死んじゃった…。
あっ…。
フフフフ。
3年の唯我先輩に教えてもらいました。
あのうここなら内緒のバイトを紹介してもらえるって…。
(真田)ああ八真君ね。
聞いてるよ。
(真田)俺は真田弾。
君と同じ2年生。
(真田)ようこそギルド第三高等部支部へ。
これ全部内緒のバイト募集なの?
(真田)そう。
島で決められた時間だけで稼げるバイトじゃお金が足らない。
そんなニーズに応えるのがギルドさ。
まあ気になったのがあったら俺のところに持ってきて。
おう。
サンキュー。
あっ。
アハハ…。
あっ。
《急募。
ツクヨミ街への荷物運び》《拘束時間はあしたの14時〜16時まで》《8,000円!?これいいじゃん》・むにゃむにゃむにゃ…。
《黒髪ツインテール!!》その仕事が悪事につながりますように…。
あっ!お前…天災!?重護にはこの名探偵のライバルとして立派な悪の道を進んでもらわないとな。
何だよその黒髪!変装は名探偵の基本だ。
似合うだろ。
まっ普通じゃないっすか。
ふむ…内心はまんざらでもなさそうだな。
中身がお前じゃなけりゃな。
ふっふ〜ん。
目を見て言ってもらおうか。
(天災)ほれほれ。
ほれほれ。
ほ〜れほれほれ!・
(真田)あ〜君たち。
そういうのは外でやってくれるかな?それよりお前も光熱費稼ぎか?私は別に金に困っているわけではない。
フッ…。
面白そうな事件を探していただけだ。
《何だよここ…》《何だよこれ…》《ハァ…くっそ天災のやつ。
妙な呪いかけやがって…》・
(椴松)あれ?若?鷲さん!おかげで助かりました。
(椴松)いえいえ。
若のお役に立てるんなら喜んで。
七重島にこんな場所があるんですね。
七重島第九街。
通称ツクヨミ街。
この島の爪はじきたちが集まる無法地帯で警察もノータッチ。
というか黙認してるみたいっすよ。
へぇ〜。
鷲さんは何でここに?
(椴松)仕事道具を買いにです。
この街を治めている組織が独自の密輸ルートを持っているんで。
密輸って…。
(椴松)アハハ。
そういや若がこの前返してくれた七々々コレクションあるじゃないですか。
蒼い宝石の。
えっ?ああ…はい。
あれ偽物だったみたいですよ。
えっ…そうなんですか?そしたらボスが「犯人は重護に違いない」って言いだしちゃって。
あっ…ひどいなぁ親父のやつ。
(椴松)そしたら雪姫が…。
えっ?「ボス。
私はボスを信頼していますがそれと同じくらい若を信じています」って。
いや〜初めて見ましたよ。
雪姫がボスに本気で怒るなんて。
って!どうしたんですか!?すいません…何だか突発的に目に大量の砂が入ったみたいで。
雪姫がかばってくれたことがうれしかったんじゃないっすか?いえ自分の人間性の低さにがく然としただけです。
そんで若。
本当にいまさらですけどその中身って何ですか?見ます?う〜ん…。
う〜ん…。
う〜ん…。
いやいいっす…。
わー!これで共犯っすね。
(椴松)お…俺無関係っす!つうか帰ります。
一人にしないで!男に言われてもうれしくないです!
(椴松)ほらここですよ。
べた過ぎでしょ…。
あっ!じゃあ若。
生きていたらまた会いましょう!鷲さ〜ん!ひっ!
(男)おーい鉄!例の運び屋が来たぞ。
エヘヘ…。
(鉄)上がってこい。
それ日本刀ですよね?あっいや…。
もしかして本物かな〜とか…。
(鉄)お前が知る必要はない。
(ノック)
(鉄)姉御失礼します。
えっ?あなたが依頼人の方ですか?
(ゆん)な…何だこの野郎!いやその…。
(鉄)ゆん姉御はどうした?姉御は忙しいんだぞ!運び屋が来たら待ってもらえと言ってたぞ!そういうことだ。
ここで待て。
はい…。
(ゆん)おいじっとしてろ!あっえっと…ゆんちゃんでしたっけ?何にらんでんだ?わわわ…私は全然ビビってないぞ!失礼な。
これが素ですよ。
ヘヘヘ…。
ひい!ヘヘッ。
ガオー!ぴぎゃ〜!アハハハ!うわっ!ごめんなさい。
悪ふざけが過ぎました…。
うう…。
おっおい運び屋!勝手に触ったら駄目なんだぞ!はいはい。
(ゆん)ホ…ホントに気を付けるんだぞ!姉御はツクヨミ街のドンで大悪党で超クールでおっかないんだからな!あっ…。
これは…。

(参差)面白いものでもあったかい?あっ…。
(参差)ブツは?何だ?お前。
大丈夫か?は…はい。
あのこれです!
(参差)中身は見てないだろうね?ただ持ってきただけです。
(参差)ふ〜ん。
お前七々々コレクションって知ってるか?い…いえ。
(参差)この七重島のあちらこちらに隠されてるっていうお宝でね。
特別な能力を秘めているといわれているんだよ。
例えばこれは天命の矢。
真実だけを指し示し嘘つき野郎の心臓を射抜く!
(参差)フフッ。
あれ?
(参差)ぷ…アハハハ!何全力で飛んでんの?こいつ。
バカだ。
マジでバカだ!ぷぷぷっ。
お前結構お子さまだな。
気にするな。
俺もよくだまされる。
(参差)お前よくこんな話信じたな。
いや〜すっかりだまされました。
まるで七々々コレクションが実在することを知っていたみたいだ。
あっ…いや。
ただの小心者なだけですよ。
そんで嘘つきなわけだ。
えっ…いやその…。
今日学校で嘘ついちゃったんですよ。
バイトの時間に間に合わないから早退しようと思って。
(参差)そうかい。
ご苦労だったね。
えっ…。
腹減ってねえか?これでうまいケーキを作ってやるよ。
小麦粉かよ…。
うわっ!ただの小麦粉じゃねえよ!三つ星パティスリー門外不出の粉なんだからな!お前は2つ嘘をついたな。

(男)カチコミだ!うわっ!チッ…ったく。
おい鉄!お前はあいつを裏口から逃がせ。
ゆんここを動くなよ。
(ゆん)う…うん。
いっつ〜…。
今度はケーキを食べに来い。
今のうちに行け。
運び屋。
八真重護。
何だ?それは。
俺の名前。
じゃあゆんちゃんにもよろしく。
それは言わん。
俺のところで握りつぶす。
独占欲が強いやつ。
じゃあね鉄君。
(プリンを吸う音)ん〜!ハァ…結局バイト代もらい損ねちゃったよ。
あしたもらいに行けば?無理無理。
姉御って呼ばれてた人さぁあれかなりの悪党だよ。
二度と関わりたくないね。
ふ〜ん。
でもさ光熱費はどうするの?そうなんだよね…。
手持ちをかき集めたんだけどあと3,000円足りないんだよ。
ってことで…。
ごめん七々々ちゃん。
うん?2014/05/09(金) 02:28〜02:58
関西テレビ1
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金[字]【父親に勘当された高校生と地縛霊が犯人探しの大冒険!】

温泉街で合宿をすることになった冒険部。一方、雪姫に仕送りを取り上げられてしまい切羽詰まった重護は、内緒のバイトを紹介するという《ギルド》へと足を運ぶ。

詳細情報
番組内容
父親に勘当され、家を追い出されて七重島にやってきた高校生「八真重護」は、一人暮らしを始めた部屋で地縛霊「龍ヶ嬢七々々」と出会う。重護は、10年前に何者かに殺害された七々々を成仏させるため、犯人捜しを決心する。
かつて七々々が世界各地で収集し、今では島のあちこちの「遺跡」に隠されている「七々々コレクション」。
この不思議な力を持つお宝を使えば、七々々を殺した犯人を見つけることができる。
番組内容2
重護は、七々々コレクションを手に入れるため、冒険部に入部する。
しかし、七々々コレクションを狙って、ひとくせもふたくせもあるプレーヤーの思惑が渦巻いていた…。
出演者
龍ヶ嬢七々々(りゅうがじょう ななな): 田辺留依 
八真重護(やま じゅうご): 小野友樹 
壱級天災(いっきゅう てんさい): 阿澄佳奈 
星埜ダルク(ほしの だるく): 花澤香菜 
唯我一心(ゆいが いっしん): 興津和幸 
茨夕: 鈴木絵理 
徒然影虎: 早志勇紀 
不義雪姫: 能登麻美子 
椴松鷲: 鳥海浩輔 
真幌肆季: 内山夕実 
夢路百合香: 伊藤かな恵 
黒須参差: 櫻井浩美
出演者2
辻深鉄之進: 細谷佳正 
吉野咲希: 久野美咲
スタッフ
【原作】
鳳乃一真(ファミ通文庫刊) 

【キャラクター原案】
赤りんご 

【監督】
亀井幹太 

【シリーズ構成】
倉田英之 

【キャラクターデザイン】
川上哲也 

【プロップデザイン】