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再販制度巡り中小出版社がアマゾンへ出荷停止
5月9日 16時09分

アメリカのIT企業「アマゾン・ドット・コム」が、本を購入した学生向けに行っている10%のポイント還元サービスについて、東京の中小の出版社が「再販制度」に違反する本の値引き販売に当たるとして、アマゾンに対して半年間、本の出荷を停止すると発表しました。

本や雑誌、新聞や音楽用CDなどは、独占禁止法に基づいて販売店が自由に値引きできない「再販制度」が特別に認められています。
中小の出版社が加盟する「日本出版者協議会」によりますと、アマゾンはおととし8月から、学生がを本を購入した場合、購入額の10%分をポイントとして還元するサービスを行っています。
これについて、加盟社のうち、緑風出版と晩成書房、それに、水声社の3社が「再販制度」に違反する値引き販売に当たるとして、今月から半年間、自社が出版した本をアマゾンに出荷しない措置を取ったということです。
また、このほか2社も、来週以降、アマゾンへの出荷を停止するということです。
記者会見で、緑風出版の高須次郎代表は「これまで再三、サービスの停止を求めてきたが受け入れられなかったため、出荷停止に踏み切った。このままでは、再販制度を守っている地方や中小の本屋が一方的に不利な立場になり、日本の出版文化の多様性が失われてしまう」と話しています。
これに対して、アマゾンは、「再販制度」に違反するかどうかについては、回答を差し控えるとしたうえで、「学生が一冊でもより多くの本を手に取っていただけるよう、今後も魅力的なサービスの提供に努めていく」とコメントしています。

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