悩みは特にありません。

小麦粉のことはメリケン粉って呼びたい派。

落ちた。

太宰治賞という公募の小説の新人賞があるのです。それに応募して最終候補に選ばれたのですが受賞できませんでした。落ちました。
わたしは今まで小説を書いてますとかそういうことをあんまり人に言ったことがなくて(こっぱずかしいから)、だからこのブログでもそんなことは一切書いてこなかったし、ならば別にこの場で大々的に落選を発表する必要はないぜよとも考えたんですが、なんていうかそういう恥ずかしいことを極力避けようとするようなズルいところがダメなんじゃないかしらそういうところがてめえはクソなんじゃないかしらと思ったので、あえてここに書きました。ここに書かなければ前に進めないような気がしました。
落選したと知った時はやっぱりおちこみましたし、ていうか「一次選考だろうが最終選考だろうが落ちたらみんな一緒なんだよオオオオわたしなんか嗚呼わたしなんかウワアアアアアア」と号泣してうまい棒を三本ぐらい食べ散らかしたり(しかも全部めんたい味)、街をさまよい歩いたのち沖縄料理屋の入り口に置いてあるシーサーの置物に「フ……お前もひとりぼっちか」と話しかけるなどの奇行におよぶなどしました。
そんでシーサーの頭を撫でさすりながら考えたんですけど、なぜ今まで「小説を書いてるとか人に言うの恥ずかしい」と感じていたのかというと、それは心のどこかでやっぱりそういうのは特別な才能を持った人がすることだと思っていたからなんですね。だから「わたしみたいな無能が分不相応なことをやっている」感がすごくあって、だから人に言えなかったのだと思います。
でも書くことって、誰かに「君は才能あるから書いていいよ」とか「無いからだめだよ」とか決められてやることじゃないです。自分が書きたいから、書かずにいられないから書くんです。自分の決めたことなんだから、堂々としてればよかったんです。そんなこともはっきりわかっていなかったわたしは、やっぱり落選して当然やったのかなあと、そんな風にも思います。
今日からまた書きます。じたばたしようと思います。

ちなみに太宰治賞は最終候補作も併せて本に掲載されるので、寺地の書いたやつを読んでみてえという酔狂なスットコドッコイ(ほめてる)は買ってください。6月中旬ぐらいに発売されるらしいです。わたしからは以上です。