くまにちコム:熊本のニュース速報なら熊本日日新聞

テキスト版サイトマップ


くまにちコム トップ > 熊本のニュース > 鳥インフルの県対応「全国モデル」 農水政務官


地域ニュース

鳥インフルの県対応「全国モデル」 農水政務官 2014年05月09日

鳥インフルの県対応「全国モデル」 農水政務官の写真、図解
消毒槽を撤去し、舗装工事をする作業員。県の防疫対応は、国内における鳥インフルエンザ対策のモデルケースとなる=8日午後、人吉市鬼木町の人吉IC(横井誠)
 多良木町の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザの終息を宣言した蒲島郁夫知事は8日、農林水産省の小里泰弘政務官と県庁で会談した。蒲島知事は「迅速な初動が感染拡大と風評被害の防止につながった」と強調。小里政務官は、県の対応をモデルケースとし、国や全国の自治体で教訓を共有していく考えを示した。

 県は今回の初動防疫で、遺伝子検査で感染が確定する前に職員を現地に派遣し、鶏の殺処分の準備を始めた。

 知事はこの点に関し「確実な検査結果の前に大勢の職員を動かすのはリスクが伴うが、感染が広がった場合のコストに比べれば問題は小さい」と説明。家畜伝染病で自治体が迅速な対応をするため、「出動が空振りに終わった場合の費用負担も国で十分考えてほしい」と要望した。

 小里氏は「養鶏業者の早期通報に加え、日頃の演習や備えが十分だったことが大きかった」と県などの対応を評価。鶏11万2千羽を殺処分された発生養鶏場に対し、早期に手当金を支給する考えを示した。

 県は、今回の防疫対応を踏まえて(1)現場の指揮命令(2)防疫資材の管理(3)情報伝達手段の確保-などの課題を洗い出し、6月末をめどに防疫対策マニュアルを見直す。(蔵原博康)


熊本のニュース記事一覧


フォトニュース



個人情報保護方針著作物の利用についてお問い合わせ

↑このページの先頭へもどる


「くまにちコム」に掲載の記事、写真等の無断転載は禁じます。著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。

Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun