筑波大学の有志学生が福島県いわき市に住む人々の胸中に迫ったドキュメンタリー映画を製作した。撮影したのは、東日本大震災から2年半が過ぎた2013年9月。福島第一原発からすぐ近くの地域に、「どうして住み続けるのか」、住民たちが出す答えに事態の複雑さを改めて知ることとなる。
学生たちが製作した映画は、『いわきノート』。有志で集まった11人の学生が3人1チームを組み、それぞれで撮影や録音、取材などを行った。機材を扱ったことがない学生が大半を占めていたので、事前にプロのカメラマンなどから撮影のレクチャーを受けたり、インタビュー方法を学んだ。
取材対象者は多岐にわたる。子どもを持つ母親や仮設住宅に暮らす老夫婦、海辺でサーフショップを経営するサーファー経営者、初代フラガールら50組だ。撮影総時間は、100時間に及んだ。
震災とは何だったのかを知りたいという思いでこの企画に応募した熊本出身の三藤紫乃さん(筑波大学社会・国際学群2年)は、一児の母親らへインタビューを行った。知りたいとは思っていたが、外部者として「どこまで踏み込んだ質問をしていいのか」悩んだと振り返る。取材した人に、気を使われたことも感じたという。
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