危険性のあるサイトをはじく『Norton ConnectSafe』は転ばぬ先の杖である
IEに深刻な脆弱性が発覚して、ライフハッカー読者の中にも、対応に追われた方は多いのではないでしょうか。
OpenSSLの脆弱性が発覚したあとだったのと、多くのひとが使っているウェブブラウザなので、さまざまなメディアでも取り上げられました。日用品になりつつあるPCのセキュリティに関して、多くの人が注目している証でしょう。
立て続けに脆弱性が発覚したので、この点ばかりが注目されがちですが、セキュリティに関しては危険性のあるウェブサイトへアクセスしないことも重要です。たとえば、使っているPCにセキュリティソフトをインストールして対策する方法も考えられます。ただ、自宅での利用を考えると、スマホやタブレットでもウェブサイトにアクセスするので、PCだけ対策しても万全とはいえません。
さまざまな対策が考えられますが、危険性のあるウェブサイトへのアクセスをシャットアウトする方法として「Norton ConnectSafe」を紹介します。これは、シマンテックが運用しているDNSサービスで、シマンテックが定めるポリシーに従ってフィルタリングをすることで、信頼性の高いウェブサイトのみを見られます。
Norton ConnectSafeでフィルタリングできること
まずは公式サイトにアクセスします。Norton ConnectSafeは、ホームユーザーとビジネスユーザーの選択肢があります。自宅利用であれば[Home User]を選び、次のページで使用許諾をチェック、[Get Started]をクリックします。
フィルタリングのポリシーは、以下の3段階が用意されています。
- セキュリティ
- セキュリティ + ポルノ
- セキュリティ + ポルノ + その他
1は、マルウエア、フィッシング、詐欺サイトのフィルタリング。2は、1に加えてポルノサイトをフィルタリングします。3は、2に加えて、アルコールや犯罪、カルト、薬物などのコンテンツを含むウェブサイトのフィルタリングとなっています。
それぞれで、使用するDNSサーバーのIPアドレスが違うので、設定の際には注意が必要になります。また、PCのネットワーク設定を変更するのではなく、ルーターの設定を変更することで、スマホやタブレットからのアクセスもブロックできます。
私がやっているTime Capsuleの設定方法
使っているルーターで設定方法は異なりますが、参考までに私が使っているAppleのTime Capsuleでの設定方法を紹介します。
- AirMacユーティリティを起動し、TimeCapsuleをクリック、[編集]をクリックします。
- [インターネット]タブの[DNSサーバー]に、Norton ConnectSafeのDNSサーバーのIPアドレスを入力します。
- [アップデート]をクリックして、Time Capsuleを再起動します。
以上で設定作業は終了です。
ネットワークの設定と言われると面倒な感じがしますが、簡単に設定が済むので、チャレンジしてみてください。
たとえば、上記2「セキュリティ + ポルノ」のポリシーを設定して、試しにムフフなサイトにアクセスすると、以下のような感じでブロックされました。「効果あり」です。
Norton ConnectSafeは、ルーターの設定を一度変更するだけで、その後は手間いらずな上に無料で使えます。「転ばぬ先の杖」として活用してみるのは、いかがでしょうか。
(傍島康雄)
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