こんにちは!nanapiで「アンサー」などのスマートフォンアプリプロジェクトを見ておりますokaokaです!
皆さん日々新しいサービス考えてますか!私は考えています!サービスを考えたり作ったりする上で幾つもの難所がありますが、その一つがサービス名です。本当に悩ましいポイントですよね。
今日は、サービス作りにあたって重要な上に難所のサービス名を、海外のクラウドソーシングサービスを使って少しでも難易度を下げる方法をご紹介します!
今回は利用するサービスが複数になるので、2週に渡り、前後編でお届けします!
今まで抱えていた課題
普段サービスの名前を考える上で、結構ブレスト的にチームなどでばーっと名称を出しあい、意味やニュアンス、音などで決めたりしていましたが、常に課題を抱えていました。それは、
自分たちの頭だけで考える名前は、量的に限界が早く、新規性や気付きがない
ということです。自分たちの知らない単語、意味がわからないものは当然候補として出てこないですし、数としても、人数x10~20程度が関の山じゃないでしょうか。アイデアは自分たちのボキャブラリー以上には出てきません。ある日、突然知らない単語や言葉が降ってくるなんてことはないのです。その結果何度ブレストしてみても、似たような名称が並んでしまうなんて経験ありませんか?
解決の一手としてクラウドに頼ろう
自分たちの限界が早く来てしまうのであれば、そこはクラウドに頼ってしまえばいいのです。語彙が少ないのであれば、語彙を外に増やせばいいのです。重要なのは「納得感のある名称を決めてプロダクトを止めないこと」であって、うんうん唸って名称をひねり出すプロセス自体ではありません。頼れるものはじゃんじゃん頼ってサービスを作り上げていきましょう!
NamingForceを選んでみた
名前を決定することができる様々なクラウドソーシングサービスがありますが、今回は
- 海外の人にも伝わりやすい名称を出したい
- 海外の人に案だしを手伝ってもらいたい
という二点から国内のクラウドソーシングは避けて、海外のネーミングサービスを選択しました。
NamingForceは、名前の通りビジネスネームの決定だけに特化したクラウドソーシングサービスです。名称コンテンストという形でコンテスト形式の依頼を投げ、最終的にチャンピオンを決めることで、チャンピオンとなった名前を決めたユーザーが賞金を総取りとなるシステムです。
プロセスもいたってシンプルで、
- 名称をつけたいものの種類と概要を記載し、プランを選ぶ。
- すごい勢いで名前案が集まる
- さらに集まった名前案に対して投票が行われ、順位が出される
- 最終的にチャンピオンを決めて終了
以上です。簡単ですね!
1.コンテンストを作ろう
では、早速名前を募集しましょう!トップページで「START A CONTEST」を選ぶとこんな画面になります。
書いてあるとおりなので、そのまま選択したり記述したりすれば良いのですが、「Choose the Award」で予算の大枠が決定します。どの程度の量の名称を集めたいか?で選択するといいでしょう。
その次の「Options」で選択できる「Private Contest」は、その名前の通り非公開のコンテストを開催できます。ここで非公開になるのは、コンテスト自体では当然無く、コンテストに応募された名称です。「Rush Contest」は募集期間を短縮できます。特急料金ですね。
この後、支払い方法を選択します、クレジットカードか、Paypalで決済が出来ます。
その後、
- 応募する際に含んで欲しいキーワード
- 含んでほしくないNGワード
- 名前のタイプ(選択肢も抽象的なのでよくわかりません)
- 名前のスタイル(リアルワード、複合語など)
を選択して完了です!NGワードなど設定したくなりますが、今回は選択肢を増やすのが主目的ですのでなるべく幅広く募集をかけます。
ちょっと待つとドカドカと名称案が届きます!ワクワクしながら待ちましょう!
2.ここからが大変!ダメなものを消してお気に入りには星をつけよう
ここからがNamingForceで大変なところです。大量の名称案が投稿されてきますが、玉石混交です。大量に集まりますが、明らかにダメな名称も大量に投稿されてきますので、これは絶対ないよねという名称案を見つけたらドンドンとゴミ箱に捨てて行きましょう!
消した名称は、画面下部に残りますので、バシバシ消しましょう!
今回は300ほど消しました。ちなみに別サービスでは700個とか消したりしています。
そして気に入った名称を見つけたら、お気に入り、スターをつけましょう。これも投稿してくれる人たちに、名称の方向性や好みを伝える手助けとなります。バランスよく付けて行きたいですね。
とは言え、ここで気をつけたいのは、
これは超いい!決まりかも!とか思ったものにはスターを付けてはいけません!
付けたスターは、Private Contest以外では誰にでも閲覧が可能な状態です。そうすると例えばWebサービスなどの場合そこを狙ってドメインを誰かに取られてしまうなど、要らぬ手間が出てしまう可能性も捨て切れません。あくまで衆人環視である事を念頭に、お気に入りを選択しておきましょう。
Rush Contestなど選択していた場合、早いものは5日ほど経つと締め切られます。
今回はこのくらい集まりました!
1600オーバー!なかなか自前では適当に考えても集められない数ですね!
3.投稿された名称に投票開始
集まった名称案が今度は投票にかけられます。とは言え募集側は特にこの期間することはありません。3日間ほど投票期間になりますので、ひたすら待ちましょう。
ここがちょっと残念な所なのですが、このNamingForce、この投票期間と銘打ちながら、何がどう行われているのか途中経過や得票数などが一切わかりません。最終的に何らかのランキングが付けられて並び替えが行われた結果のみが開示されます。
結構重要なポイントだと思うのですが、ブラックボックスになっているので、ここは是非改善して欲しいところです。
4.勝者を選びましょう!
何らかの方法と投票で順序付けられた名称案が壮大に並びますので、最終的な勝者を選びましょう。ここでも気をつけるべき点は1点です。
決して、これだ!これしかない!と思った名称を勝者にしない。
理由はスターと全く同じです。ダミーを選んでおきましょう。次点などでも良いですね。
選択が終わったら、お疲れ様でした!大量の名称案をゲット出来ましたか?
気付きがたくさん!
海外のサービスだけあって、当然ながら圧倒的に海外からの投票が多いと思われます。かなりの量が集まるとともに、こんな意味の単語あったんだ!や、こんな熟語あるんだ!などGoogle翻訳片手に自分の語彙の無さと共に気付きの連続です!とにかく名称決定のための選択肢が圧倒的に増えるのが最大のメリットです。
とは言え気をつけたいこと。
今回は、サービス名の検討にあたり、引き出しを増やす目的でクラウドソーシングに依頼するという方法をご紹介しましたが、注意したいことがあります!
サービス名は開発チームの命でもあるので、決定まで機会的に丸投げはやめましょう!
名前というのは、何事においてもそのモノなどを印象づける重要な要素です。プロダクト開発にあたり、チームにとっても超重要な、それこそチームビルディングにすら係る大事なものです。なるべくチームの皆で候補を検討し、納得感を醸成して進めましょう。
あくまで参考程度に。
自分たちに無い、気づけないものに気づけるというところでは圧倒的な量に頼るというのは良いことだと思います!が、あくまで引き出しを増やす事が主眼です。全部お任せなどの過度な期待は禁物です。
さいごに
名称決めにも色々なやり方があるかと思いますが、その一案前編を今回はご紹介しました。NamingForceいかがでしたでしょうか?
名称決めってすごい大変ですけど、サービスを作る上でも凄い楽しい時間でもありますよね!プロダクトやサービスというのは言わば我が子です。是非皆様もこれを参考に後悔しない素敵なプロダクトネームを考えてみてください!
次回予告
次週は「海外サービスを駆使して名称検討をする方法!後編」をお送りします!NamingForceのイケてない部分を上手いことフォローする方法が掲載されますので次週もお見逃しなく!
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