300年以上前に手描きで制作された色の大辞典
絵画より大変そう。
パントーンが可視光線を6桁のカラーコードに分類して色見本帳を作る、さらに2世紀以上も前の話。オランダのライデン大学で中世の本を研究する歴史家のErik Kwakkelさんにより、フランスのエクス・アン・プロヴァンスの図書館、オンラインアーカイブ上で再発見された手描きの色見本帳が圧巻です。
1692年にオランダのアーティストによって制作された800ページにも及ぶ「Klaer lightende Spiegel der Verfkonst」というこの本は、各ページに考えうる全ての色が描かれており、水彩絵の具にたいして水をどれだけ混ぜるとその色を作れるかが分かるようになっているようです。
この本が制作された17世紀というとオランダ絵画の黄金期。なぜこれが作られたなどの詳しい起源などはわかっていないようなのですが、ErikさんによるとA. Boogertという名前の著者が色のマニュアル本として制作したとしています。
また手描きなので重版されるはずもなく、世界にただ一冊のみしか存在しないのだそうです。詳しく見てみたいという方は、ここから全800ページを閲覧できますよ。
この情報量、パントーンの色見本帳やPhotoshopを当たり前のように使う今日この頃では考えられないですよね。
source: Erik Kwakkel via This Is Colossal
Sarah Zhang - Gizmodo US[原文]
(徳永智大)
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