【DeNA】キヨシ「長嶋さんも喜んでくれる」巨人3連戦初の勝ち越し!
◆巨人6―7DeNA(8日・東京ドーム)
DeNAの中畑監督が、就任後初めて巨人との3連戦で勝ち越した。4点差を逆転される苦しい展開だったが必死に食らいつき、白星をもぎ取った。指揮官は「ナイスゲーム。(実感は)あります。ものすごく」と満面の笑みを浮かべた。
両目を見開いた。ナイン一人一人をねぎらい、力いっぱい、握手した。中畑監督は、「長かったね…。選手みんなを褒めてあげたい」と感無量の表情だった。3連戦では、就任3年目で初めて巨人に勝ち越した。
5―1をひっくり返されたが、粘った。「逆転されて、し返して。巨人も苦しかったんじゃないかな。長田が抑えて『いけるんじゃないか!』という雰囲気になった」。典型的な負けの流れを中継ぎ陣が食い止め、6回には主将の石川が同点打、8回には代打、多村が勝ち越し打を放った。1点リードをソーサ、三上が守り抜いた。
巨人戦の勝率5割をノルマに設定し、セ・リーグを面白くすることを誓った。試合前からG倒に燃えていた。「あいさつしてないよ。まずいな…」。師匠である長嶋茂雄氏の来場を忘れるほど、集中していた。敵地で2勝目を挙げ、過去2年間の勝ち星に並んだ。「いい野球をすれば、ミスターも喜んでくれるんだよ」と少しだけ感慨に浸った。
4日の広島戦(マツダ)では、試合中に腹痛が襲った。コンディションが万全でなくても、先頭で体を張った。7日には大ベテラン・中村の登録抹消を決めた。戦力ダウンは覚悟の上だ。全体ミーティングでは「俺は規律を大事にする」と声を張り上げた。明るいだけではない。厳しさも前面に押し出した。
3月21日のオープン戦では、試合前のメンバー交換で、原監督に「監督の指導で、ずいぶん強くなったんですね」と声を掛けられ「辰徳が言うから『強くなったぞ!』って体当たりしてやったんだ」。冗談交じりに肩をぶつけ、ライバル心をむき出しにした。
その相手に今カードは、初戦に続いての1点差勝ちだ。「こういう形で勝てば、勢いがつく。頼もしくなってきた。喜びはものすごくあります!」。借金10の最下位だが、確かな手応えはある。記憶に残る1勝を弾みに、キヨシDeNAが逆襲の波に乗る。(長田 亨)
巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(報知新聞社客員)「DeNAは、いわゆるセ・リーグらしくないのがいい。打線が強力な上、今のところ絶対的な救援陣が確立されていないため、試合展開が予測できない分、ファンはゲームセットの瞬間までハラハラドキドキしながら、楽しめるのではないか。勝っても負けても前向きな中畑監督のコメントも個人的に気に入っている。野球界の常識にかからないチームを作ってセ・リーグを盛り上げてほしい」