戦闘機がミサイル誤射、韓国空軍に隠蔽疑惑

「ミサイルは滑走路に落下」と発表

 先月29日に北朝鮮が西海(黄海)北方限界線(NLL)付近で砲撃を行った際、緊急発進した韓国空軍の戦闘機がミサイル1発を誤射し、そのミサイルの残骸の一部がおよそ2.3キロ先まで飛んでいたことが確認された。韓国空軍は当時「ミサイルは単純に滑走路へ落下した」と説明していた。このため、空軍が意図的に事態を縮小・隠蔽(いんぺい)しようとしたのではないかという疑惑が持ち上がっている。

 先月29日午前10時30分ごろ、忠清北道の空軍基地で、離陸中のF4ファントム戦闘機からAIM9空対空ミサイル1発が発射された。このミサイルは滑走路にぶつかってばらばらになったが、このうち推進装置の部分は滑走路から約2.3キロ先の地点まで飛んだという。6日に韓国空軍が明らかにした。

 しかし韓国空軍は、事故発生直後「ミサイルは飛行機から外れて滑走路に落下した」とメディアに発表していた。韓国空軍の関係者は「パイロットがミサイルを発射しようとしたわけではなく、回線のショートによる誤作動だった。問題を矮小(わいしょう)化する意図はない」と釈明した。

チョン・ヒョンソク記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース