最初このニュースを聞いたとき、まず気になったのは3Dプリンタ云々より「どうやって警察は拳銃を見つけたんだ?」ということ。大っぴらに町中で撃ったとかならともかく、自宅で作成や保管していたらわかるわけがないから、「身近な誰かに自慢したら、その人が警察に相談した」あたりかと考えた。
でもそうではなくて、この容疑者はネットで相当派手に活動していて、例によってTwitterやYouTube&ニコ動で自分の活動を色々と投稿していたことがわかった。なるほど、これなら通報に事欠くことはない。「3Dプリンタによる武器製造の最初の摘発がバカッターとは、さすが21世紀だね!」とほっこりした気分に。
しかし、記事を読んでいくと、いわゆる“うっかり系のバカッター”ではないことが嫌でもわかってくる。なんせ冷蔵庫の中に入ったり、サッカー選手の奥さんを罵倒したりするような人とは、ひと味もふた味も違う発言が記事の中に出てくるからだ。
「私は世界で初めて実弾発射能力を有する3Dプリントリボルバー(回転式拳銃)を開発しました。私は日本で初めて3Dプリンター製の拳銃を作った張本人。このことを誇りに思う」
3Dプリンター銃作製 「銃規制する社会への挑戦」(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
「銃を規制する社会に対する挑戦と武装の自由化のためです。人は熊を倒すのに猟銃を使います。銃は体力で劣る女性が男性を射殺するために必要です。銃刀法を廃止できなくても誰もがすぐ製造できるように3D印刷拳銃の図面を普及させる」
3Dプリンター銃作製 「銃規制する社会への挑戦」(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
これはぜひ「生の声」を聞くべきだと、早速実際のアカウントに当たってみることに。アカウント自体は消されていなかったので簡単に見つかったものの、いや、これが凄いこと凄いこと。最初に報道記事を読んだときは「どうせ過激な発言をだけを選び抜いてきたんだろう」と思っていたら、それどころじゃない豪快な発言がひたすら並んでいるという、ある意味壮観な光景が飛び込んできた。
ユーチューブで私の3Dプリンター銃普及プロジェクトに批判した人に文句を書き込んできた。いいや説教してやった。銃を所持する権利は全ての地球人が生まれながらに持ち、誰もその人権を侵害してはならないとね。当然ですね。銃を規制するなんて女性の人権侵害でもある。よく考えてものを言え。
— 幻想メイド館公式 瑠璃 (@gensowmaid) 2014, 4月 3
きっと多くの人は日本で銃が自衛用に所持できるようになると弱者による報復により銃乱射が起きると考えるでしょう。でもそれは犯罪をほのめかすわけではないけどある程度は仕方がない。なぜならそれだけ弱者が社会から虐げられてきた証なのだから。銃の無い社会に民主主義というのはありえないんです。
— 幻想メイド館公式 瑠璃 (@gensowmaid) 2014, 5月 5
私にとって大切なものは自由と人権。日本にはメイドがいない、銃も自衛用に持てない。いい物は日本は全て規制されているか実現が難しい。だから私は、自由が侵されている日本でどれだけの事ができるか社会に挑戦する。日本人は自分達で自由を勝ち取ったことがない。今度こそ自由を手にするべきです。
— 幻想メイド館公式 瑠璃 (@gensowmaid) 2014, 4月 30
私が日本に対して言いたい事は2つ。銃が生活に必要かどうかを決めるのは政府でも警察でも教育でも宗教でもない。自分の身を何を使い守るかは本人が決めること。そしてメイドは女性差別職業ではない。メイドは日本にいないではなく必要とする人により復活する。必要とする者が全ての先駆けとなる。
— 幻想メイド館公式 瑠璃 (@gensowmaid) 2014, 4月 30
とにかく銃の無い社会は男性が社会で幅をきかせる社会になります。ところが銃があれば女性はどんなに体格の良い成人男性でもすぐ殺せるんですよ。このすぐ殺せるという事が何よりも大事。だからこそ男性は女性に手を出せば殺されるんだという気持ちになり犯罪の抑制になるのです。
— 幻想メイド館公式 瑠璃 (@gensowmaid) 2014, 4月 30
世界の銃規制に終止符を!!NRAがんばれ!!銃を自衛用に持てない社会は民主主義ではなく、また人権が侵害されている社会です。アメリカと世界の人々の力でいつの日かこの世界を変えましょう。全米ライフル協会は守りから攻めに以降し、強硬姿勢を、銃の必要性を世界に示すべきです。
— 幻想メイド館公式 瑠璃 (@gensowmaid) 2014, 4月 30
私はメイドの他に日本における国民の銃の所持権利も主張しています。メイドは衰退するべくして衰退した、今の日本に必要ない、銃も生活に必要ない。それはちがいます。必要ないかどうかを決めるのは「自分」ですよ?法律でも習慣でもない。人が言ったからどうこうでもない。
— 幻想メイド館公式 瑠璃 (@gensowmaid) 2014, 3月 29
確かにこれ(とすでに消されているらしい銃のサイトと動画)を見たら、警察も通報をスルーできないんじゃなかろうか。世間一般としては「3Dプリンタで銃を!」という方に当然目がいくだろうけど、個人的には「アレな人に便利すぎる道具を与えると、あっという間にボーダーを超える場合があるし、これは法整備ですぐにどうこうできる問題じゃないだろう」と思ってしまった。何せ本人は法律というか社会自体を銃(を広めること)で何とかしようと考えているわけで、そもそも最初から法律をきちんと守ってくれそうにはあまり見えない。自らの正しさに向かって突き進んだ結果が、今回の事態に繋がっているのだから。
とはいえ、3Dプリンタで銃を作ること自体に関しては「どうせ弾が手に入らないので、大した意味はない」「銃を作れることで規制するべきなら、他の道具も規制対象になる」という話があった。個人的にはすぐに判断できる範囲の話ではないので、この辺りは識者の記事を待ちたい。
これは一貫して言っていますが、「3Dプリンターで銃は作れます。が、他の製造法と比較して著しい有利度は無いので、社会的脅威になり得ません。安心して下さい。弾薬が手に入るならもっと有利な銃の製造法は他に沢山ありますから、3Dプリンターを規制する必要も意味もありません。」
— 一般社団法人 3Dデータを活用する会 (@3DGAN) 2014, 5月 8
では「銃を製造し得る工作機械」で法規制があるものは何か?・・って話ですわね。んーーー・・・ブローチくらい?あれも法規制はない?フライスは普通に買えますしね。そんなもんなんですよ。ただ、従来の工作機械は加工に知識や技術が割と必要、ということですかね。それでも工業高校卒業程度かな
— 一般社団法人 3Dデータを活用する会 (@3DGAN) 2014, 5月 8