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(画像引用:http://www.insidefacebook.com/2014/05/01/slideshow-facebook-f8-2014/)
米国時間の4月30日、Facebookはf8デベロッパーカンファレンスで、いくつかの新機能を発表しました。
中でも特に多くのユーザー・企業・広告主に影響を与えそうなものが、個人情報を渡さずにアプリをプレイできる『匿名ログイン』と、Facebook外のアプリにFacebook広告と同じターゲティングを使った広告を表示させる『オーディエンスネットワーク』です。
発表から約一週間たってしまいましたが、特にオーディエンスネットワークに関しては少しわかりにくいところもあるので、今回の記事ではこれらの2つの新機能の概要とメリット・Facebookの狙いなどについてご紹介します。
- ■目次
Facebookカンファレンス『f8』で発表されたことまとめ。
1.個人情報が取られずにアプリを試せる『匿名ログイン』
2.新広告システム『オーディエンスネットワーク』
1.個人情報が取られずにアプリを試せる『匿名ログイン』
Facebookでアプリを利用する場合、基本データやプロフィール情報へのアクセスを求められますよね。▼現在のアプリログイン画面
現在は上の画像のようにアクセスの許可をして、Facebookに登録されている情報をアプリに提供することではじめてアプリをプレイできる仕様になっていますが、今後はここで個人情報を提供せずにアプリをプレイするという選択肢が取れるようになります。
▼左側の画像の黒枠のボタンから「匿名でログイン」ができます。
(画像引用:http://newsroom.fb.com/news/2014/04/f8-introducing-anonymous-login-and-an-updated-facebook-login/)
誰にどんなメリットがあるの?
・一般ユーザーは、個人情報を提供せずにアプリを試すことができる・アプリ提供者側は、匿名ではあるが単純なユーザー数の増加が見込める。また、最初はユーザーに匿名でプレイしてもらって、その後アプリ気に入ったユーザーは個人情報の提供に合意するという構図も取れるので、最終的にアプリ側により好感度の高いユーザーの情報が入る可能性が考えられる
許可しても良い情報を選択することもできる
上記の『匿名ログイン』のように、完全に情報を与えずにアプリを使用することもできますが、誕生日だけや出身地だけなど、提供しても良い個人情報を選択できるようにもなります。▼提供する情報を選択している画面です。
また、許可なくFacebookにウォール投稿されることもない、とのことです。
アプリ管理パネルのデザインも再設計
匿名ログインなどの新しいログイン制度の実装に伴って、アプリ管理ページにも匿名ログインで使っているアプリと個人情報へのアクセスを許可して使っているアプリが分かれて表示されます。匿名ログインの補足点:進行度は保存される、など
・匿名ログインを使ってもゲーム内の進行度は保存される・サードパーティに個人情報を提供しなくなり、Facebookには『匿名で』誰がどんなゲームをプレイしているかといった情報が記録される
匿名ログインの狙い
この新しいログイン制度は、今後数ヶ月で大々的に提供が開始されるようです。Facebookは今回の新ログイン制度に関して、ユーザーから「アプリに個人情報が取られるのが心配」「提供する個人情報を選択したい」という要望があったため、今回の実施に踏み切った、と語っています。
ユーザーの要望に応えたという見方もできますが、最近は約8億人の月間モバイルユーザーを抱えるなど、モバイルユーザーのFacebook利用率がどんどん高まっているので、そこからモバイルの強化・インフラ化を狙ったものだとも推測できます。
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