シリア 大統領選前に戦闘の激化懸念5月9日 8時09分
内戦が続くシリアで、反政府勢力が北部のアレッポで政府軍が使用していたとみられるホテルを爆破し、来月の大統領選挙を前に戦闘がさらに激しくなることが懸念されています。
シリアでは戦略上重要な拠点である中部のホムスを巡って、今月2日、反政府勢力が政府軍と一時的な停戦に合意し、8日も反政府勢力がホムス中心部から撤退を続けています。
一方、北部のアレッポでは反政府勢力が8日、政府軍が宿泊地として使用していたとみられる高級ホテルの地下までトンネルを掘って爆弾を設置し、建物を爆破しました。
現地からの映像では爆破によって建物がめちゃめちゃに壊れ、立ち上った土煙が市の中心部を覆っている様子が映し出されてます。
イギリスの人権団体によりますと、この爆破によってシリア政府軍の兵士少なくとも14人が死亡したということです。
アレッポにいる反政府勢力の活動家は、NHKの取材に対し、「重火器や弾薬が不足しているため、政府軍の標的の近くまでトンネルを掘って爆破する攻撃を行った」と話しています。
シリアでは、来月開かれる大統領選挙を前に、アサド政権側が攻勢を強めていますが、今回のホテル爆破のように反政府勢力側もさまざまな攻撃を続けており、戦闘がさらに激しくなることが懸念されています。
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