小林太一
2014年5月9日08時37分
女子プロレスの悪役が保育士を目指している。尾崎魔弓(まゆみ)さん(45)=本名・尾崎まゆみ=は、デビューした17歳からリングで活躍する一方、その夢を秘めてきた。「何歳になってもあきらめたくない」。高校の卒業資格を得た東京都町田市の通信制高校・専門コースで、今夏の国家試験に挑む。
北海道に生まれ、3歳から埼玉県川口市で育った。高校生のとき、テレビで見た長与千種とライオネス飛鳥による人気コンビ「クラッシュギャルズ」に憧れた。「やられても立ち上がる姿がかっこよかった」。17歳で中退し、プロレスの世界に飛び込んだ。
スクワットや腕立て伏せを続ける練習がつらくて毎日泣いた。コーチは元プロレスラーの山本小鉄さん(故人)。女子だからと甘やかさない人だった。負けず嫌いな性格で必死に食らいついた。「デビューしないでやめるのは悔しかったから。小鉄さんがいたから今の私がある」
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朝日新聞社会部
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