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ウクライナ 住民投票強行決定で混迷深まる
5月9日 6時54分

ウクライナ 住民投票強行決定で混迷深まる
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ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ東部の親ロシア派に住民投票の延期と暫定政権との対話を呼びかけましたが、親ロシア派は今月11日に住民投票を強行することを決め、新たな衝突が懸念されるなど、ウクライナ情勢は一段と混迷を深めています。

ウクライナ東部では、暫定政権が地方政府の庁舎などを占拠する親ロシア派の武装集団を強制排除する軍事作戦を続け、双方に多数の死傷者が出ています。
ロシアのプーチン大統領は親ロシア派に対し、自治権の拡大を求める住民投票の延期と暫定政権との対話を呼びかけましたが、親ロシア派は8日、東部のドネツク州とルガンスク州の2つの州で住民投票を今月11日に予定どおり実施することを決めました。
親ロシア派がプーチン大統領の呼びかけを無視するかたちで住民投票を強行する背景には、「軍事作戦を続ける」として、強気の姿勢を崩さない暫定政権側に反発を強めたためとみられます。
ただ、東部の中心都市ドネツクでは市民の間で、過激な傾向を強める親ロシア派や武装集団に対して冷ややかな見方が広がっており、「住民投票が実施されれば、国が分裂する恐れがある。住民投票には行かない」といった意見も聞かれました。
ウクライナでは9日、第2次世界大戦で旧ソビエト軍がナチスドイツに勝利した戦勝記念日を迎え、親ロシア派が各地でパレードや集会を予定していて、これに反発する暫定政権の支持者との間で新たな衝突が懸念されており、ウクライナ情勢は一段と混迷を深めています。

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