経営のトピックス-PR-
「二重苦」に苦しむ米国大手ITベンダー
ハードウエアと中国事業が足かせに
出典:日経コンピュータ 2014年5月1日号
p.9
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
米国のITベンダーが発表した2014年第1四半期決算は、米国のベンダーがハードウエア事業や中国事業の不振に苦しむ姿を浮き彫りにしている(表)。両事業とも早期の回復は望み薄であり、長期にわたって米国ベンダーを苦しめる足かせとなりそうだ。
苦しむベンダーの象徴が米IBMだ。同社のハードウエア売上高は14年第1四半期に前年同期比23%減少した。14年1月にPCサーバー事業を中国レノボに売却すると発表したIBMだが、そのPCサーバー事業の売上高は同17%減だった。PCサーバー以外の製品の方が、より大きく減少した。
減少幅が最も大きかったのはメインフレームの「System z」で売上高は同40%減。UNIXサーバーなどの「PowerSystems」も同21%減少した。ストレージも同23%減だ。IBMは1月に、クラウド事業の「IBM SoftLayer」に12億ドルを投資すると発表している。ハードの売り上げが激減する中、クラウド事業の拡大が急務になっている。
連載新着記事一覧へ >>
- りそなHDがXP搭載機3万台を「8」に移行(2014/05/08)
- 楽天証券が5億円を投じ、コールセンター刷新(2014/05/07)
- 「OpenSSL」に深刻な脆弱性(2014/05/07)
- 攻撃者は必ず「痕跡」を消す(2014/04/24)