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津波で2000人超逃げ遅れのおそれ
5月9日 5時09分

津波で2000人超逃げ遅れのおそれ
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日本海を震源とする地震で7メートルを超える津波が想定されている石川県輪島市で、金沢大学の研究グループが住民の年齢などのデータを基に避難にかかる時間をシミュレーションしたところ、最大で2000人余りが逃げ遅れるおそれがあることが分かりました。

能登半島北部の輪島市は日本海を震源とする地震が起きた場合、石川県の想定で50分後に最大で7.6メートルの津波が押し寄せるとされています。
金沢大学の研究グループは、輪島市から住民の年齢や道路の幅などの大量のデータを提供してもらい、津波で浸水する範囲にいる住民と観光客およそ1万6000人が高台まで避難する時間をコンピューターで推計しました。
その結果、市街地から幹線道路へ向かう細い路地に避難する人が集中し、50分たっても最大で2100人余りが津波の到達範囲から逃げられないおそれがあることが分かりました。
津波の被害想定に詳しい京都大学防災研究所の矢守克也教授によりますと自治体が持つ大量のデータを活用して、道路の混雑状況も含めた詳細なシミュレーションが行われたのは極めて珍しいということです。
研究グループは近く輪島市に結果を伝え、避難計画の見直しに役立ててもらう考えです。
研究グループの野村尚樹さんは「今回の結果を住民に説明し、避難場所を洗い出すなど住民の知識を生かしていく必要がある」と指摘しています。

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