アノマリーとは投資理論で説明できないけれど経験則として存在する強い傾向を指します。
良く知られるアノマリーとしてアメリカの株式市場は5月から9月まで冴えない場合が多いということがあります。

よく「Sell in May」と言われるのはこのためです。
今年は、これに加えて、もうひとつ強力なアノマリーが重なります。それはミッドターム・コレクション(=中間選挙の年の株式市場の調整)と呼ばれる現象です。
米国の大統領選挙は4年に一度あり、前回は2012年でした。今年はそれから数えて2年目、つまり折り返し地点(=ミッドターム)にあたるわけです。この中間点で、米国では議会選挙が執り行われます。
今年の中間選挙は11月4日で、下院の全議席、ならびに上院の議席の3分の1が改選となります。
「中間選挙の年は相場が悪い」というのは、特に年の前半に当てはまることです。
そこで過去2回の中間選挙の株式市場の動きを実際に見てみましょう。先ず2006年です。

次は2010年です。

いずれも4月末から5月第一週に天井を付け、6・7月に大底をつけています。
良く知られるアノマリーとしてアメリカの株式市場は5月から9月まで冴えない場合が多いということがあります。
よく「Sell in May」と言われるのはこのためです。
今年は、これに加えて、もうひとつ強力なアノマリーが重なります。それはミッドターム・コレクション(=中間選挙の年の株式市場の調整)と呼ばれる現象です。
米国の大統領選挙は4年に一度あり、前回は2012年でした。今年はそれから数えて2年目、つまり折り返し地点(=ミッドターム)にあたるわけです。この中間点で、米国では議会選挙が執り行われます。
今年の中間選挙は11月4日で、下院の全議席、ならびに上院の議席の3分の1が改選となります。
「中間選挙の年は相場が悪い」というのは、特に年の前半に当てはまることです。
そこで過去2回の中間選挙の株式市場の動きを実際に見てみましょう。先ず2006年です。
次は2010年です。
いずれも4月末から5月第一週に天井を付け、6・7月に大底をつけています。
なお、ミッドターム・コレクションの大底は、絶好の買い場であることが知られています。
でも、それは先の話で、まず相場がこれから下がることを現時点では心配すべきでしょう。
既にナスダック総合指数はかなり調整しており、とりわけ去年から今年の相場の先導役になってきたグーグル(GOOGL)、アマゾン(AMZN)などの主力株の下げがきついです。
またモメンタム系の高PE株は、ちょっと悪い決算が出ると、いきなり-20%も下げるケースが最近続出しています。
アメリカのモメンタム系のヘッジファンドは群れを成して同じような投資対象に集中的に乗っています。その関係で3月以降のモメンタム株の崩れは、彼らにとって極めて痛かったです。
経済の基礎的要件は、米国も、欧州も「可もなく不可もなく」と言う感じで、特にトレードの手掛かりになるようなアングルは見いだせません。
このような手詰まりの中で、「Sell in May」が現実のものとなるのをしぶしぶ待つ展開……それが今の相場というわけです。
でも、それは先の話で、まず相場がこれから下がることを現時点では心配すべきでしょう。
既にナスダック総合指数はかなり調整しており、とりわけ去年から今年の相場の先導役になってきたグーグル(GOOGL)、アマゾン(AMZN)などの主力株の下げがきついです。
またモメンタム系の高PE株は、ちょっと悪い決算が出ると、いきなり-20%も下げるケースが最近続出しています。
アメリカのモメンタム系のヘッジファンドは群れを成して同じような投資対象に集中的に乗っています。その関係で3月以降のモメンタム株の崩れは、彼らにとって極めて痛かったです。
経済の基礎的要件は、米国も、欧州も「可もなく不可もなく」と言う感じで、特にトレードの手掛かりになるようなアングルは見いだせません。
このような手詰まりの中で、「Sell in May」が現実のものとなるのをしぶしぶ待つ展開……それが今の相場というわけです。