とりま風呂

とりあえずまあ、はてブロでも。略して『とりま風呂』 by 常時系

ブロガーをこじらせるとネタに走って文章力を磨くことを忘てしまうという話

どうも普段は批判記事なんて書かない @georgek5555 です。

深夜にひっそりと普段書かない批判記事みたいなのを投下しているこのブログが突如バズってしまい、しばらくおとなしくしていたのですが、バズに乗っかった風な記事を投下しているとどうやらアクセスが落ち着いてきて、以前のような静かなゴーストタウンのような感じになってきたのでまた好き勝手書きたいと思います。

色々なブロガーと名乗り始めたばかりの人の記事を見ていると、ある一定期間を過ぎたあたりから文章がつまらなくなることがあるというのは散々語ってきたことですが、このブログでもブログを続けていくことで重要視している更新頻度をあまりに気にしすぎるということが原因のひとつではあると思ってはいます。

更新頻度をあまりに気にしすぎるために、どんどんとりあえず書いておけばいいという記事が投下されてきて、それになれてしまって内容がどんどん薄くなるというのは面白くなくなるブログのひとつでしょう。
ただ、そうなってくるとやっぱりブロガーさん自身もそれに関してはさすがに元々ブログの読者側だった人だから、そこに気づいて次は内容を充実させようと面白い記事ネタを探しにいくようになります。
だいたいは色んなイベントに参加したり、珍しい新製品を買ってみたり、話題のお店にいったり、体験したことないことを体験してみたり、旅行にいったり、知り合いのブロガーさんと会ったことを書いてみたりとか、そんな感じでなんとなく新しい風を取り入れたりして、いわゆるマンネリ化を防ぐようになります。

このへんはまあ特に何か問題ってわけじゃないし、そうすることでどんどん異文化コミュニケーション的にその人の色々な深みとかが増して、元々得意だったジャンルにも新たな考察とかが追加されて記事的には面白くなったりするのでむしろいいんですけど、悪い方向になっていくと、単にネタに走るようになるんですよね。

特に日記系というか、随筆系とかのブロガーさんなんかに多いなって思うのが、その人の文章のセンスが面白かったりするのがあるのに、なぜだか笑いを獲ろうとか、話題にしてもらおうとか、そういうのばかり考えて世間にスリスリするような記事を投下しはじめる。
本当にその人が書きたいこと書いてる?みたいな、なんというかスリスリ系。
例えばこの前このブログがちょいバズした時みたいに、何かのきっかけでバズったりすると、慌てて更にバズらせようとバズ記事に関連するような記事を投下するんですけど、そもそもがリサーチ不足だったり、自分が想像していなかったような記事がバズったりで、別に書きたくもないことを書いたりなんてことはよくあります。
あとは、徐々にブログのPVが増えてくると、それなりにファンがついてくるので、にわかファンの人は特にどんな記事を書いても「おもしろい」とか「いいね」なんてことを言ってくれますし、ネタ記事を投下してもPVが稼げたりするものですから、あーやっぱりこの方向性かーという感じでどんどん書きたい記事じゃなくて、ネタばかりに走るようになるんですよね。

ただ、それも別にいいんです。
ニーズに合わせて、面白い記事を書こうとすることはむしろ素晴らしいことだし、プロブロガーを目指す以上はそういった記事がうまいこと書けるようになるのは武器にもなると思うし。

ただ、ネタ記事を書くというか、そもそもネタ探しばかりして、ブログの真髄である文章力を磨くことをいつの間にか忘れている人が多いんですよね。

今流行りのビデオ系のバイラルメディアみたいに文章とか必要としないのはいいとは思うんですけど、特に日記系とかのブログって文章のセンスが全てじゃないですか。
ニュース系にしたって、ガジェット系とかにしたって、やっぱり文章力とか、文章構成力がやっぱり命。
なのに、それを全然磨いている様子がない。
ある程度認知されるブロガーさんになるまでは、それはやっぱり試行錯誤するし、色んな文章の書き方を見て参考にしたり取り入れたり、学んだりするんですよね。
けど、それなりにアクセスが出てくると徐々に「これでいいのか」みたいに思っているのか、そこで止まっちゃう。
ネタ集めばかりにとらわれて、自分の文章力を磨くことをかなり蔑ろにしている人が多い気がします。

いつ見に行っても、なんだか同じような文章だなっていう人はだいたいそう。
書いていることは新鮮なネタだけど、文章に変化がないから、例えば新しいスマホが出ました!って書いてても、結局商品レビューだし、前回の製品とここが違うってくらいで、別にそんなの大手のガジェットサイト見ればその方がちゃんと書いているしって思うことばかりなんです。
その人の文章が面白いとか、その人の独特の切り口が面白いとかが惹きつけている要素だったりするのに、それが進化していないどころか、前述したように記事の更新頻度に囚われてむしろそこも劣化していってる人が多い。

人間的な面白さがヤバイ人っていうのは、それでもやっぱり文章にみなぎる面白さがあるんで、カバー出来たりするんですけど、まあ読者というのはそういう意味ではシビアで、分かりやすいところでいえば漫画なんて完全にそうだと思うんですよね。
人気の連載漫画が陥りやすいとこってそうなんだろうなって。
絵はどんどん上手くなっていくけど、なんというか、そもそものネームの時点でつまんなくなっていってるんだろうなって。

勉強してないわけじゃないだろうし、もちろん努力した結果、そうなってしまっているわけなので、「うっせーよ!お前が言うなよ!」って言われればその通りだし、まあ僕も全然つまんない文章書いているから大したPVもないんですけどねって卑屈でネガティブな発言をこのへんで投下しておきますが、真摯に受け止められなくなったらそれこそ終わりなんだろうなって。

ある程度のブロガーさんになると、それこそ自分なりのメソッドというか流儀が出来てくるから、そういう回りの意見にもどんどん耳が傾けなくなってくるし、他の人が書いているセンスある文章とか新人ブロガーさんの新しいセンスにも正直に学べる姿勢が失われていく。
特に新人ブロガーさんの文章なんかを参考にすると、「あいつ、とうとう新人のセンスパクリやがった」みたいに言われるんじゃないかと勝手な妄想を膨らませたりもするわけです。

あれ、なんでこんなに攻撃的な文章書いてるんだろ。
いや、特に誰かに対してうっぷん溜まってるとかじゃないんですよね。
多分、これあれです。
自分に言ってるんですよ。

昔の自分のブログ記事とか見ると「うわあ、下手くそだなー」とか思うことがあって、まだそう思えてるうちは成長しているのかな?とか思うんですけど、先日かなり昔の記事を見ると結構面白かったんですよね。
そう考えると僕も成長しているどころか、どこかで一度放物線を描いて降下しちゃったのかなって。
なので、やっぱり文章力磨くことは大事なので、日々ネタ探しから始めようと思います。

とりま今夜は風が強い。