3Dプリンター銃作製 「銃規制する社会への挑戦」
TBS系(JNN) 5月8日(木)12時37分配信
「銃を規制する社会に対する挑戦」。逮捕前、居村佳知容疑者(27)はツイッター上で3Dプリンターで銃を作製した理由について、こう説明していました。3Dプリンターで作製した銃を手にしているのは、逮捕された居村容疑者。居村容疑者はツイッター上で、3Dプリンターで銃の作製に成功したことを誇る投稿をしていました。
「私は世界で初めて実弾発射能力を有する3Dプリントリボルバー(回転式拳銃)を開発しました。私は日本で初めて3Dプリンター製の拳銃を作った張本人。このことを誇りに思う」(居村佳知容疑者のツイッター)
居村容疑者が銃の作製に使った3Dプリンターは、医療用の頭蓋骨から車のパーツまで、3次元のモノを短時間で作れ、最近では1台10万円前後の家庭用の商品も販売されるなど急速に普及しています。居村容疑者は3Dプリンターで銃を作製した理由について、こう説明していました。
「銃を規制する社会に対する挑戦と武装の自由化のためです。人は熊を倒すのに猟銃を使います。銃は体力で劣る女性が男性を射殺するために必要です。銃刀法を廃止できなくても誰もがすぐ製造できるように3D印刷拳銃の図面を普及させる」(居村佳知容疑者のツイッター)
居村容疑者は作製した銃の動画や画像などのデータをホームページで公開、そのサイトはアメリカのウェブメディアでも取り上げられました。
「銃刀法に適合する改造をしているとはいえ、警察に捜査されるリスクがある。それでも、その行為は意味のある行為。アメリカの人たちは分かってくれる」(居村佳知容疑者のツイッター)
アメリカでは去年、テキサス州の学生らの団体が3Dプリンターを使って銃を作製、実際に発射する様子や設計データをネット上に公開し、国務省からの要請でデータなどを削除する騒ぎが起きました。
今回、居村容疑者が作製した銃は樹脂で作られたもので、空港の金属探知機などでは発見できないものでした。3Dプリンターは武器の製造や硬貨の偽造など、犯罪組織に悪用される可能性もあり、専門家からは対策を求める声が上がっていました。
「銃剣類に関しては基本的には複製することが可能。(3Dプリンター)業界がある程度まとめる。その部分は行政が指導してもいいのではないか」(3Dプリンターの法的問題を研究 新潟大学 須川賢洋 助教)
警察は今後、銃を作製した動機や方法について調べを進める方針です。(08日10:23)
最終更新:5月8日(木)13時31分