減量したいなら「食べ残しはダメ」という固定観念から抜け出せ
米心理学誌「Psychology Today」に寄稿しているMarty Nemko氏は、お皿に残った食べ物を食べないといけない、という固定観念から抜け出すことを提案しています。
あなたも「残さず食べないといけない」という固定観念を持っていますか? 私も、途中でお腹がいっぱいになってもお皿をきれいに平らげてしまいます。それは母に「アフリカには飢餓に苦しむ人がいっぱいいるのよ」と言われたからではなく、お皿を平らげることが無意識のうちにやらなくてはいけないタスクだと思い込んでいて、タスクを完了せずにはいられなくなっているから。それに、食べ物を無駄にすることも嫌いです。気持ちはわかります。でも、よく考えてみてください。自分が太ってしまうのと、余分な500キロカロリー分を次の食事に回したり、捨ててしまったりするのと、どちらがいいですか? 答えは明白なのに、この論理的ではない考え方は私の中に根付いています。おそらく、読者のみなさんも同様でしょう。
この考え方から抜け出したいなら「自分はこのような固定観念を持っている」と意識するだけで、違いは出てきますよ。
自分が食べないからといって、その分の食べ物が飢餓に苦しむ人々に寄付されるわけでもありません。
もちろん、食べ物を無駄にするのはできるだけ減らしたほうがいいですが、「時には仕方のないことだ」と割り切って考えても良いのでは?
Image by Sean MacEntee
- 体がよみがえる「長寿食」 (知的生きかた文庫)
- 藤田 紘一郎|三笠書房