30秒間のワークアウトにはコーヒー1杯と同じくらいの効果あり
体を動かすことでモチベーションや生産性を上げられるという研究結果もありますが、実は朝起きてすぐに短時間の激しいワークアウトを行うだけで、コーヒー1杯分と同じくらいに気分を高める効果があるのだそうです。しかもその効力はコーヒーよりも長く持続するのです。
30秒間のウェイトトレーニングで効果あり
「The Daily Beast」でGregory Ferenstein氏は、朝のコーヒーの代わりに30秒間(たった30秒間です!)の激しいウェイトトレーニングを行った時のことを説明しています。ウェイトトレーニングの後で、彼はスタンフォード大学によって開発された「認知パフォーマンステスト」を受けてみたところ、エネルギーレベルがアップし、気分も改善していました。
それだけでなく、知力の鋭敏さ、短期的記憶、反応時間のすべてが向上していたことが判明しました。その結果は、カフェインによる効果とほぼ同じくらいでした。しかも、カフェインよりも長時間に亘ってその効果があったのだそうです。
一日のうち、どのタイミングで行っても効果あり
この結果は、Ferenstein氏の個人的な実験で、決して科学的な調査ではありません。ただ、エクササイズを行うことによって、カフェインによる刺激を受けた場合と同じように元気で活動的になれ、認知能力の向上も見られるということは、特筆するに値するものではないでしょうか。
また長期的に見ると、運動の内容は激しいものである必要もないようです。Ferenstein氏の実験によると、30秒(もしくは耐えられるだけの長さ)のワークアウトを、一日のうちのどのタイミングで行っても、少しでもエネルギーレベルを上げたい時にはとても効果的であったと結論付けています。
しかし、これは完璧な方式とはいえません
コーヒーにはコーヒーの良さがあります。この理論を知っただけで、モーニングコーヒーを簡単に辞めることができるわけはないことは、多くの人にとっての現実ではないでしょうか。
1つには、激しい運動と活動量の向上との関連性を認めた調査内容を調べてみると、健康状態が良好な人ほどその恩恵を多く受けていることが明らかになっています。逆にいうと、健康的ではない人、あるいは活動的ではない人ほど、エネルギーの変化を感じにくいのです。長期的に見ると結果が表れてくるのですが、気分を上げたい時に激しい運動を毎回行うと、生産性の低下にもつながりやすく、健康状態によっては危険を伴う可能性も十分に考えられます。
Ferenstein氏は常にアクティブであり、激しい運動に慣れているため、この方法は彼の体に激しすぎる負担を与えるものではなく効果的である、としています。それはあくまでも彼個人の話。エクササイズできる環境でない職場で働いている人にとっては現実的な方法ではありません。激しい運動を30秒間行っただけで気分が悪くなったり、汗だくになったりしてしまう人にとって、同じ結果を望むことは到底不可能です。
まとめるなら、常日頃から運動を行っていて、健康状態が良好な方であれば、コーヒーの代わりに少し腕立て伏せをしたりすることによって、メンタルやモチベーションの向上が期待できる、ということになるかと思います。
それ以外の人であれば、定期的な運動が長期的に同様の結果をもたらしてくれるので、午後のコーヒーを我慢する必要はありません。ですが、定期的な運動もお忘れなく!
What Happened when I Replaced Coffee with 30 Seconds of Exercise | The Daily Beast
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