政治日本版NSC その時、官邸は… シミュレーション+(1/3ページ)(2013.6.8 07:17

  • [PR]

政治

  • メッセ
  • 印刷

日本版NSC その時、官邸は… シミュレーション

2013.6.8 07:17 (1/3ページ)

 外交・安全保障政策の立案や、有事での対処方針決定で首相官邸主導を確立する日本版NSC。何がどう変わるか。2つのシミュレーションを紹介する。

《×年×月 アフリカA国で邦人が人質に》

 深夜の首相官邸-。

 「外国通信社がA国で人質事件発生と報道。邦人が含まれているもよう」

 NSCの事務局トップを務める国家安全保障局長(安保局長)は一拍置き、続けた。「人質の人数、安否、犯人像は不明」

 顔をそろえていたのは首相、官房長官、外相、防衛相、国家公安委員長ら。NSCの「緊急事態大臣会合」のメンバーだ。

 そこへ安保局スタッフが駆け込んできた。「イスラム過激派が犯行声明を出しました」。官房長官が「どこの情報だ」と問い返す。スタッフは即座に「外務省と警察庁です」と答えた。

 今年1月のアルジェリア人質事件では各省庁が個別に官房長官に情報を上げたため集約に手間取った。その苦い教訓が生きた。

 「犯行動機は何か。それが人質の安否を左右する。鋭意情報収集せよ」

 首相の命を受けた安保局長は、省庁につながるホットラインを握った。NSC設置法では、関係閣僚に対しNSCへの情報提供義務も課している。

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2014 The Sankei Shimbun & Sankei Digital