京商「梅小路に新駅」要望へ 山陰線の京都-丹波口間
京都商工会議所は、JR山陰線京都-丹波口間に新駅設置を求めることを決めた。京都市下京区の梅小路公園周辺の活性化を図るために京都駅からのアクセス向上が不可欠と判断した。8日にJR西日本と京都市に要望書を提出する。
京都市が集客施設の整備を進めている梅小路公園を核に、京都市中央卸売市場などを含む一帯を新たなにぎわい創出拠点化する狙い。京都駅から梅小路公園までは約1キロで、バスを利用する必要があり、アクセスが課題になっている。
京商は、梅小路公園付近の線路が曲がっているため、公園北側を通る七条通付近の高架部分を新駅の設置場所に想定している。
市は京商からの要望を踏まえ具体的な検討に着手する。1994年に平安建都千二百年記念事業のイベントが梅小路公園で開かれた際、公園内に臨時駅を整備した経過もある。
8日は、京商地域開発・都市整備委員会の平井義久委員長らがJR西の京都支社と市役所を訪れ、代表者に新駅設置を柱とする集客力向上に向けた整備促進の要望書を手渡す。
梅小路公園では2012年春に京都水族館がオープン。今春には旧市電の実物車両を活用した物販コーナー・休憩所、大型遊具などを備えた広場が完成した。16年春にはJR西の京都鉄道博物館も開業する予定。
京都市総合企画局は「京商から要望があれば、JR西とともに必要性について検討する。市としてもできる限り協力したい」と話している。
【 2014年05月08日 08時30分 】