爽やかな香りが特徴のジャスミン茶。
「中華料理店で飲んだことがある」という方も多いのではないでしょうか。
最近ではペットボトル入りのものも出て、より身近なお茶になってきましたね。
実はこのジャスミン茶、単に香りが良いだけではありません。
体に良い効能がたっぷりと詰まっているのです。
そもそもジャスミン茶って何?
ジャスミン茶とは中国茶である花茶の一種です。
中国茶の中では比較的歴史が新しいお茶で、200年ほど前に誕生しました。
もともとは「中国南部で作られたお茶が中国北部の北京に住む皇帝のもとに届くまでに劣化して香りが飛んでしまうために、緑茶やプーアル茶にジャスミンの花の香りを吸着させて劣化をごまかしたのが始まり」と言われています。
ちょっとがっかりするような由来ですが、ジャスミン茶の発明により今まで喫茶の風習がなかった中国北部にお茶の文化が広まったことは確かです。
さらに、時が経つにつれてジャスミンの香りがお茶の味により深みを与えることがわかってきました。
現在のジャスミン茶は新鮮な茶葉にジャスミンの香りを着けたもので、劣化品のごまかしなどでは決してありません。
ジャスミン茶を飲むと落ち着く?
ジャスミン茶の最大の特徴である香り。
これにはベンゼルアセテートという物質がふくまれているのですが、これが右脳を刺激して緊張を和らげ、集中力を高めてくれる効果があるのです。
つまり、緊張と不安からイライラしたり集中力が乱れがちになったりしときにジャスミン茶を飲むと、気持ちが落ち着いて以前のように物事に集中できるようになるのですね。
酔い覚ましや口臭防止にまで!
暑くなってくるとビヤガーデンや焼肉に誘われる機会も増えることでしょう。
そんな時にもジャスミン茶は大活躍。
ニンニクなどの匂いが強いものを食べたときや、ついつい飲みすぎてしまったときにジャスミン茶を飲めば、口臭防止や酔い覚ましになります。
これは、お茶に含まれている殺菌作用が口臭のもとを分解してくれるから。
また、アルコールで体から失われた水分をジャスミン茶が補ってくれるので、二日酔いになりにくいのです。
見た目も美しいジャスミンの工芸茶で休日のティータイムはいかが?
工芸茶とは、お湯を注ぐと花が開くように茶葉が広がるお茶のことです。
花茶をさらに進化させたもので、香りや味だけでなく、見た目までも楽しめるように工夫されているのですね。
透明なガラスのポットに花茶をいれてお湯を注げば、茶葉が徐々に開いていく様子を楽しむことができます。
最近いろいろあって「疲れているな」と感じている時はこんなジャスミンの工芸茶をいれてティータイムはいかがでしょうか。
心身ともにリラックスができますよ。