「耳掃除をしていたら、なんだか耳の中の一部が膨らんでいるのに気が付いた。」「イヤホンを耳に差し込んだら痛みが走った。」
こんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
実はこれらの症状は耳ニキビの場合が多いのです。
耳ニキビとは?
耳ニキビとは文字通り耳にできるニキビのことです。
『ニキビ』というと顔にできるものというイメージがありますが、背中ニキビなどという言葉があるように実は全身のいたるところにできる可能性があるものなのです。
耳は形が複雑なうえに毛穴や皮脂の分泌が多く、ホルモンの乱れや内臓の不調の影響を受けやすい場所。
あまり知られていないニキビ多発地帯なのです。
思春期を過ぎた大人は要注意。
ニキビは青春のシンボルと昔よく言われていたように、「ニキビは思春期の少年少女にできやすいもの」というイメージを抱いている人も多いでしょう。
しかし、耳ニキビができやすいのは思春期を過ぎた大人なのです。
大人になってできるニキビはフェイスラインに沿ってできやすいのが特徴なのですが、耳だってフェイスラインの一部なのです。
「大人になったら耳にもニキビができるかも」と心の片隅に覚えておきましょう。
気づきにくく痛みが強いのが特徴。
耳は細部まで自分で見ることが難しいため、触ってみたり、痛みを感じたりして初めて耳ニキビの存在に気がつく人が多いのです。
しかも耳にできるニキビは強い痛みがある場合が多く、ふとした拍子に触ってしまい、痛みに顔をしかめるということも多いでしょう。
耳ニキビの原因とは?
耳にニキビができる原因はいくつもありますが、代表的な例を挙げると
- 不潔な寝具やイヤホンを使っている(雑菌が入りやすい)
- 洗い忘れやシャンプーのすすぎのこし(耳のひだに皮脂がたまり、石鹸の成分で炎症を起こしやすい)
- 髪が耳にかかりっぱなし(髪はほこりや雑菌が付きやすく、それが耳の皮膚に移る)
- 耳かきのしすぎ(がりがりとひっかいてしまうと傷口から雑菌が入る)
などです。
どれかひとつくらいは心当たりがある方は多いのではないのでしょうか。
耳ニキビができたらどうすればいいの?
できるだけ触らずに、周辺の皮膚を不潔にしないように注意しながら回復を待ちましょう。
気になるからと触ったり、ひっかいたりすればさらに雑菌が入ってニキビの状態が悪化してしまいます。
痛みが強くて我慢できない場合は病院に行った方がよいでしょう。
かかりつけの病院がない場合は、近くの耳鼻科か皮膚科に電話で症状を説明し、診察してくれるかどうか問い合わせてみましょう。
また、耳ニキビかと思ったらリンパ節の腫れだったり、違う病気であったりする可能性もあるので、「痛みはないけれどなかなか良くならない」という場合も病院を受診しましょう。