小保方氏の不正を確定 理研会見5月8日 17時09分
STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の調査委員会は小保方晴子研究ユニットリーダーが求めていた再調査を行わないとした結論について8日午後、記者会見を開き詳しく説明しました。
STAP細胞の論文を巡っては、理化学研究所の調査委員会が、「不正はない」などとして再調査を求めた小保方リーダーの不服申し立てに対し、「再調査は行わない」とする結論をまとめ、8日午前、小保方リーダーに伝えたうえで論文の取り下げも勧告しました。
これについて理化学研究所の調査委員会は8日午後、都内で記者会見を開きました。
この中で弁護士の渡部惇委員長は、「小保方リーダーの主張一つ一つに対応する形で判断した」と述べ、小保方リーダーの主張をすべて考慮したうえでの結論だと強調しました。
そのうえで、「悪意がなかった」とする小保方リーダーの主張を認めることはできず、画像の加工を故意に行ったり、論文の中で説明した実験とは異なる別の実験の画像を論文に掲載したりしたことは「改ざん」や「ねつ造」と認められると指摘しました。
今回の結論で小保方リーダーの不正の認定が確定し、理化学研究所は今後、関係者の処分について検討を進めることになります。
小保方リーダーの代理人の弁護士は結論について「到底承服できるものではない」と話していて、懲戒処分が出た場合、処分の取り消しを求める裁判を起こすことも視野に対応を検討することにしています。
また弁護士によりますと、小保方リーダーは理化学研究所の決定を電話で伝えられた際、非常に悲しみ、絶望感を感じているようだったということで「一生懸命やってきたが何を言っても通らない」と話していたということです。
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