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STAP 再調査せず 理研が報告書公表
5月8日 12時18分

STAP 再調査せず 理研が報告書公表
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STAP細胞を巡る問題で理化学研究所は、8日午前、小保方晴子研究ユニットリーダーに対し、再調査は行わないとする結論を正式に伝えるとともに、論文の取り下げを勧告しました。
これで小保方リーダーがねつ造と改ざんにあたる不正行為を行ったとする調査委員会の認定が確定し、今後、関係者の処分が検討されることになります。

STAP細胞の論文を巡っては、理化学研究所の調査委員会が、不正はないなどとして再調査を求めた小保方リーダーの不服申し立てに対し、再調査は必要ないとする結論を7日までにまとめていました。
これを受けて理化学研究所は8日午前、小保方リーダーに対し、再調査は行わないとする結論が書かれた報告書を弁護士を通じて正式に伝えるとともに論文の取り下げを勧告しました。
報告書では、ねつ造と改ざんにあたると認定された不正行為について小保方リーダー側が提出した追加の資料でも認定を覆す新たな証拠は示されなかったなどとして不服の申し立てを退けています。
これで小保方リーダーが不正行為を行ったとする調査委員会の認定が確定し、今後、小保方リーダーのほか笹井芳樹副センター長など関係者の処分が検討されることになります。
理化学研究所は、報告書をホームページ上で公表するとともに、8日午後3時半から会見し、今回の判断について詳しい説明を行うことにしています。
調査委員会の結論について理化学研究所の野依良治理事長は「慎重に検討を重ねた上での結論であると承知しており、今後、研究所の規程に基づき必要な措置を講じてまいります。改めて今回の事案を厳粛に受け止め、研究不正行為の防止と、研究活動に対する信頼回復に努めてまいります」とするコメントを発表しました。
また、調査委員会の委員が発表した過去の論文に画像の切り貼りなどの疑義が指摘されたことについては「調査委員会のこれまでの調査については、適確に対応頂いたと受け止めており、結論に影響するものではないと判断しています」としています。
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士は、理化学研究所から午前10時半すぎに再調査を行わないとする連絡を受けたことを明らかにしました。
そのうえで「STAP細胞があるかどうかの検証作業が行われている真っ最中に、まるで実験自体がねつ造であったかのような結論を、早期に、乱雑に出したことは、到底、納得できない」と述べました。
また、再調査しないという結論や論文取り下げの勧告について電話で小保方リーダーに伝えたところ、小保方リーダーは絶句してことばにならず、非常にショックを受けた様子だったということです。

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