トップページ社会ニュース一覧汚染水流出トラブル 操作ミスの可能性
ニュース詳細

汚染水流出トラブル 操作ミスの可能性
5月2日 12時24分

汚染水流出トラブル 操作ミスの可能性
K10041840011_1405021217_1405021238.mp4

東京電力福島第一原子力発電所で先月使う予定がないポンプが動き、大量の汚染水が本来の移送先ではない建物に流れ込んだトラブルで、東京電力は、作業員が空調設備のスイッチを入れようとして誤ってポンプのスイッチを入れた操作ミスの可能性が高いとする調査結果をまとめました。

福島第一原発では先月13日、使う予定のない仮設のポンプが動いて、汚染水が本来の移送先ではない焼却工作建屋と呼ばれる建物の地下に流れ込み、200トン余りがたまっているのが見つかりました。
東京電力が調べたところ、汚染水は焼却工作建屋とは別のもう1つの建物にも流れ込んでいて、その水位がことし3月20日から急に上昇していることが分かりました。また、この日は電源の復旧作業が行われていて、東京電力の作業員が焼却工作建屋などの分電盤で空調設備のスイッチを入れたことも分かりました。
空調設備とポンプのスイッチは同じ分電盤にあって、番号は書かれているものの明確に識別できる表示はなかったということで、東京電力は作業員が誤ってポンプのスイッチを入れた操作ミスの可能性が高いとみています。
焼却工作建屋には、1か月近くにわたり汚染水が流れ込んでいたことになりますが、東京電力は、周辺の井戸の水に放射性物質の濃度の変化がみられないことなどから、建屋の外への流出はないとしています。
東京電力は、スイッチに表示を取り付けるなど再発防止策を進めていますが、福島第一原発にはほかにも仮設の設備が多く、今回のようなミスを防ぐ早急な対応が求められます。

[関連ニュース]
k10014184001000.html

[関連ニュース]

  自動検索

このページの先頭へ