【DeNA】ノリ、また懲罰2軍!「打席に集中させて」コーチに相談も采配批判ととられ降格
DeNA・中村紀洋内野手(40)が7日、出場選手登録を抹消された。中畑監督は試合前、抹消理由を「(6日の試合で)チーム方針に従わない言動があったということ。(抹消は)懲罰的なところがある。これを許しちゃうと、チームとして機能していかなくなる」と説明した。
わずかなボタンの掛け違いが、大問題になった。前日(6日)、初回2死一塁の中村の打席で、梶谷が初球に二盗した。4月29日の中日戦(横浜)でも、中村の打席で梶谷が二盗、三盗を決める間に追い込まれ、見逃し三振に倒れていた。チームの戦術として、俊足の梶谷は走るかどうかを本人の判断に任せる「グリーンライト」にしてある。とはいえ、4番の打席で走者が動きすぎるのもいかがなものか―。中村が軽い気持ちでコーチに相談したことが、采配批判と判断されたようだ。
もっとも、ノリには12年8月に、自分の打席で盗塁した内村をベンチで説教したことが采配批判と取られ、懲罰降格させられた“前科”もある。この日、自身のフェイスブックを更新した内容によると、采配批判の意思はなく、この日朝、急に2軍行きの通告を受けたという。だが、首脳陣は2度目ということもあり、厳しい処置を下した。
中畑監督は試合後、球場入り前に中村と約40~50分の面談をしていたことを明かし、「本人は納得してないだろうけど、心底、話し合った結果だから。誠意を尽くして、自分のできることは全部やった」と振り返った。
今季の中村はキャンプ、開幕ともに2軍スタート。主砲・ブランコの負傷離脱で4月18日の広島戦(横浜)から4番に座ると、勝負強い打撃で13試合で10打点を挙げていた。指揮官は「長いシーズンのどこかで彼の力は必要になる」としたが、1軍復帰のタイミングについては「これ(2軍落ち)が理解できないと、この処置をする意味がない」と本人の改心を求めた。
◆ノリのトラブル史
▽メジャー移籍取りやめ 近鉄時代の02年オフ、「中村紀洋というブランドが近鉄で終わっていいのか」とFA移籍を決断。メッツと基本合意も、正式発表前にMLBの公式HPに情報が掲載されたことで「ルール違反をする球団とは契約できない」と翻意。一転、近鉄に残留した。
▽まさかのFA移籍 06年オフ、オリックスから60%減となる年俸8000万円の提示を拒否し、退団。浪人生活に突入したが、中日・落合監督に拾われる形で07年の春季キャンプ中にテスト入団。育成選手を経て、同年の日本シリーズMVPも獲得した。08年に2度目のFA権を取得した当初は「興味がない」としていたが、同年オフに楽天へFA移籍。
▽2度目の浪人生活 楽天では10年に13本塁打、64打点を記録するも、チーム内の規律を乱す言動が目立ち、同年オフに自由契約に。11年5月に横浜(現DeNA)に入団するまで、またしても浪人生活を送った。