3Dプリンター:販売代理社員「銃作製は簡単。発砲可能」

毎日新聞 2014年05月08日 11時32分(最終更新 05月08日 14時06分)

拳銃の製造に使われた3Dプリンター=横浜市の神奈川警察署で2014年5月8日午前11時57分、小関勉撮影
拳銃の製造に使われた3Dプリンター=横浜市の神奈川警察署で2014年5月8日午前11時57分、小関勉撮影

 「3Dプリンターがあれば、銃は簡単に作ることができる」。3Dプリンター販売代理店に勤務する男性社員は、インターネットサイトに3Dプリンター用の銃の設計データが公開されているのを知り、こう感じたという。

 この社員によると、公開されている設計データは、数十万回以上のダウンロード記録があった。3Dプリンターは性能がさまざまで、価格も数万〜1億円以上と幅広い。高性能なタイプは金属を使って立体を再現でき、プラスチックや樹脂で再現する安価なタイプで銃の製作を試みたとしても1、2回の発砲なら可能ではないかという。

 3Dプリンターを巡っては昨年5月、米国テキサス州の学生らが実弾を発射できるプラスチック製銃の設計データをインターネット上に公開。実際に銃を製作し、発砲シーンの動画を公開する問題が発生した。また昨年11月には、同州内の企業が市販の拳銃を3Dプリンターでコピーし、実弾を発射することに成功したと発表した。【水戸健一】

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