横綱白鵬(29)=宮城野=が7日、東京都墨田区の九重部屋で出稽古をした。目的は序盤で対戦することが確実な新三役の千代鳳で、15番とって14勝1敗。「(春場所で九重部屋へ出稽古した)2年前と比べたら一回りも二回りも大きくなって力がついている。だから小結になった。気持ち良く稽古ができた」と汗をぬぐった。
夏場所で29回目の優勝を狙うが、白鵬より上には千代の富士の31回、大鵬の32回しかない。「目の前にいる目標は九重親方しかない」と白鵬。東京の九重部屋には「初めて来た」そうだが、それも千代鳳が三役昇進を決めたから。「(九重部屋には)タイミングというか巡り合わせがあるんじゃないの」と縁を感じているようだった。 (岸本隆)