物流・ロジスティクス
慢性的な渋滞なおそれ 札幌市電のループ化、荷捌きの停車できず
2014.04.22
札幌市は2015年度に市電を延伸してループ化する。「西4丁目駅」と「すすきの駅」の間約400mを結ぶループ化は、同市の中心市街地の歩道側に新たな軌道が敷設されるため、この区間の札幌駅前通は、荷捌きなどを行うトラックの停車が一切出来なくなり、大規模商店や飲食店が立ち並ぶ同地域の物流に支障が出ることが懸念されている。
同市では、札幌駅前通と交差する「南2条通」と「南3条通」にトラックの荷捌きやタクシーの客待ちのためのスペースなどを設置することを打ち出し、昨年11月に加え、今年に入ってからも駐車スペースの運用の可能性や交通量などを検討する調査を行っている。11月の調査では、「南2条通」と「南3条通」の駐車スペースは午前5時〜午後5時までは「荷捌き」、これ以降は「タクシー」として主に運用していくことが有効との結果を得た。
しかし、これまで駅前通に駐停車していた一般車を含む多くの車両が両道路に流れ込むことが予想されるため、「街の中心部で慢性的な渋滞を引き起こす」という懸念が払拭できていない。渋滞の慢性化によって、トラックの荷下ろしや荷捌きが更にやりづらくなる可能性が高まっている。
同市で「より広いトラック専用の駐車スペース」を用意する動きもなく、トラック業界が用意するにも建物が密集し、地価が高いため現実的ではないとして事業者まかせになっているのが現状だ。
北ト協職員からは「この区間での配送車両を減少させるために、ト協の会員が自主的に協力して『共同配送』を行うなどしてくれば有り難い」との声も聞かれるが、まだそのような動きは出ていない。
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