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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【大リーグ】黒田、今季最長の7イニング2/3を3失点 前日KOのエ軍に雪辱 復調に自信2014年5月8日 紙面から ◇ヤンキース4−3エンゼルス【アナハイム穐村賢】3勝目はお預けも、復調へ光が見えた。ヤンキースの黒田博樹投手(39)は6日(日本時間7日)、敵地でのエンゼルス戦に先発。勝ち負けはつかなかったが、7イニング2/3を5安打3失点(自責1)にまとめてチームの勝利に貢献した。エ軍には前回対戦でメジャー自己ワーストの8失点を喫したが、この日は低めに変化球を集めて今季の最長イニング&最多投球数をマーク。田中将以外の先発陣が崩れかけているヤ軍に、頼れるベテランが戻ってきた。 大黒柱に本来の輝きが戻った。2−2と同点で迎えた5回2死一、三塁のピンチで、打席には強打者トラウト。カウント1ボール2ストライクと追い込み、最後は外角低めへのスプリットで空振り三振を奪った。右拳を握り、雄たけびを上げる黒田。珍しく小躍りしてベンチへ戻ったベテランは、「やっと自分の頭の中と腕の振り、ボールのすべてがある程度一致した」と納得の表情を浮かべた。 白星以上の収穫があった。序盤から切れ味鋭かったスライダー、ツーシーム、スプリット。3回に味方の失策が絡んで2点を許したが、動じることなく4、6、7回と三者凡退に仕留めた。1点リードの8回にトラウトに三塁打を浴びて降板したが、「あのボールをあっち(ライト)方向に打たれて三塁打。相手が上だった」とサバサバ。救援ケリーが打たれて4戦ぶりの勝利が消えても、「今日はイメージ通りの球が多かった」と手応えを強調した。 最後の白星は4月12日のレッドソックス戦。同25日のエ軍戦ではメジャー自己ワーストの8失点を喫していた。雪辱を果たした快投にジラルディ監督は「黒田の投球には勇気づけられた。勝ちは付かなかったが素晴らしい投球だった」と称賛。地元紙NYポスト(電子版)も「過去3試合は39歳の彼に終わりを告げるような内容だったが、きょうはチームを救った」とたたえた。 開幕投手サバシアが不調。ノバは右肘手術で今季絶望となった。ピネダもこの日、故障者リスト(DL)入りするなど先発陣が崩れかけていた中で、黒田が復調の兆しを見せた。チームの連敗も止めた右腕は「自分が投げたゲームで、最低限チームが勝てたというのが一番。それに貢献できた充実感はある」と納得顔を浮かべたが、当然ながらこの1試合で満足するわけにはいかない。 「こういう信頼されるピッチングを続けていかないと」。田中将とともに名門の先発ローテーションを支える39歳。2年ぶりの地区制覇には、ベテランのさらなる奮闘が欠かせない。 PR情報
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