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【プロ野球】

34歳石川が2年ぶり完封

2014年5月8日 紙面から

広島戦に先発したヤクルトの石川=神宮球場

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◇ヤクルト6−0広島

 ヤクルトの石川が2年ぶりの完封で今季初勝利。制球がさえて連打を許さず、チームを今季初の3連勝に導いた。打線は1回にバレンティンの先制打などで3点を奪い、その後も雄平のソロなどで加点した。広島は福井が誤算だった。

     ◇

 9回2死一、二塁。右翼手・雄平のスライディングキャッチを見届けると、石川は天を仰いで両手を合わせた。7試合目の先発で手にした今季初勝利は、2012年5月1日のDeNA戦以来、約2年ぶりの完封勝利。「完封とかより、勝てたことがうれしい」。晴れ晴れと笑った。

 1回、先頭の堂林に中前打を浴びた後は6回途中まで無安打。この回、2死一塁から菊池に右翼へ大きな当たりを浴び、一度はスコアボードに得点がともったが、雄平が「フェンスで跳ね返った打球が、自分の左こめかみに当たって、スタンドに入った」とアピール。ビデオ判定でエンタイトル二塁打が認められ、2死二、三塁。続く丸を遊ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。

 石川は2010年にも開幕から9試合白星がつかず、6連敗。初勝利は5月29日と2カ月かかった。だが7月以降は11連勝し、シーズンを13勝8敗で終えた。今季はこの試合前まで1試合平均5イニング、4・8失点で防御率6・40。「内容が良ければいつか勝てるだろうと思えるけど、今回は内容が悪くて、変なプレッシャーがあった」と、4年前以上に苦しんでいた。「コーナーを突こうと慎重になりすぎて、腕が振れていなかった。今日は『この辺に』くらいの狙いで、思い切って腕を振っていった」という。

 チームは今季初の3連勝。上位の阪神、広島をたたき、この日は石川が1点すら与えなかった。スタンドには長男・大耀(だいや)くん(9)が、野球チームの友だちらと一緒に観戦に来ていた。「ちょっとは格好いい姿を見せられたかな」。34歳のパパは2日遅れで、こどもの日のプレゼントを届けた。 (竹村和佳子)

 

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