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スマホを坂にあてるだけ!(ガラケー派の方のためにオリジナル坂道計もつくりました!)
街中にあふれるものの角度を測る。角度が分かるといつもの景色に数字が加わる。
角度、その純粋なる興奮よ! という記事を今から10前、当サイトで公開している(「どきどき分度器」 林 雄司)。 当時は分度器やスラントルールという傾斜を測る道具を使っているが、今や角度はスマホで測ることができるのだ。特別なアプリのダウンロードもせずに、である。 今日は皆さんに、ちょっと坂の角度を測ってもらおうと思います。 > 個人サイト まばたきをする体 Twitter @eatmorecakes これぞ未来の遊びです電話で坂の角度が測れる。
こんな未来を誰が想像しただろうか。実は私も今回初めて知ったのだが、iPhoneでもAndroid端末でも特別なアプリのインストールなしに(買った時点で入ってるアプリで)坂の角度が測れるのである。 iPhone
Android
電話で確度が測れるとは、願いもしないのにうっかり叶ってしまった夢という感じもある。
しかし、坂の角度というものを測るとしみじみ興奮するのだ。その興奮を、ぜひ読者のみんなで体感していきたい。 そう、今回の企画はTwitterを使った「坂の角度の投稿企画」なのである。最新テクノロジーで取得した坂の角度情報をSNSで共有して盛り上がろうというのだ。 これぞ未来の遊びである。 こちらがマガジンハウス「コロカル」上に設置された「坂ー1グランプリ」の投稿画面。坂の角度投稿をまってます!
無駄に3サイトで企画してしまったローカルをテーマにしたウェブサイト、マガジンハウス社の「コロカル」とはこれまでにもパンや漬物、鍋料理の写真を集めるなどしてきたが、今回は満を持しての「坂」である。これに際し、学研「大人の科学」も乗り入れてもらった。3コンテンツ共同企画だ。
映画でいったら日仏独合作みたいな感じだ。たぶん難解な短編アニメだ。 学研「大人の科学」には専用の「坂道計」を開発してもらった。使い方は後述!
いざ坂の角度をでは実践だ。以下のような流れで坂との遊び方を説明していきます。
1.坂の測り方・iOS 編 2.坂の測り方・Android 編 3.坂の測り方・「大人の科学」製 坂道計 編 4.簡単な坂の撮り方アイディア 5.実際に目黒の有名な急坂で測ってきました (1)iPhoneで坂道の傾斜角度を測るお恥ずかしいことに、私はしばらくiPhoneを使いながら純正のコンパスアプリに傾きを測る機能が付いていることを知らなかった(傾きが測れるのはiOS7から)。
まずは動画でどうぞ(少し暗くてすみません)
手順はこうだ
・コンパスアプリを起動 ・画面にしたがって、赤い丸を転がすようにiPhoneを動かして干渉補正。 ・傾きの角度が分かる画面登場! ・ゆっくりと横にして、ゆっくり坂にあてる(急いで動かすと測定が狂うことが多かったです) ※ちなみに画面が赤くなっているのは任意の地点からの測定となり水平からの測定にならないため、タップして黒い画面に戻ってください アプリについての詳細が知りたい方は別途検索していただくとして、これで坂は測れるはず! (2)Android端末で坂道の傾斜角度を測るこちらも動画でどうぞ(今度はぶれててすみません)
・Google play から 「Smart tools - ツールボックス」をインストールして、起動
・メニューから一番上の段の「ルーラーと分度器」を選択 ・左上のツール名が表示されているところをタッチして、「分度器II(錘タイプ)」を選択。(ツール名が表示されていない場合は右上のメニューボタンを押してください) ・分度器に対して重りが出現するので坂にあてて角度を測る (3)「大人の科学」製 坂道計で坂道の傾斜角度を測るそして今回の付録、オリジナルの坂道計だ。
学研「大人の科学」編集部の力作である。担当してくれたのは大人の科学でふろくの開発に携わるテクノ手芸部よしだともふみさん。 大人の科学で坂道を測る道具も作るし、テクノで手芸もするし、何しろ器用なひとなのだ。 こちらも動画でどうぞ。置くだけではありますが…
組み立てさえできればあとは置くだけ。さすが専用機器。
なお、スマホよりも薄く面積が広いので暑いときなどにぱたぱたあおぐと涼しいという大きな利点があることも付け加えておきたい。 ちなみに坂の傾斜については「測る場所によって違う」ということもあるかと思います。今回は遊びの企画。気軽になんとなく一番急っぽい場所、で測っていただければと思っておりますよ。 こうして測ったら、坂の場所(あれば坂の名前)に角度を添えて、できれば写真を合わせてツイートしていただければと思うばかりです(くわしくは坂ー1グランプリページを!)。 (4)簡単に坂らしくなる写真の撮り方さて、坂の角度を測ったら、その坂の写真を撮りたくなるのが人情というもの。
しかし坂というのは意外に写真で撮ると傾斜が感じられないものなのだ。 できるだけ簡単に傾斜を感じさせるようにするにはどうすればいいか、写真好きの編集部 安藤に聞いてみたところ、いくつかアイディアやコツを教えてもらえた。 コツその1
「坂の下から見上げるときはローアングルで撮る」
ローアングル前の新宿区の成子坂
ローアングル後。あおりが生きてくる
コツその2
「坂の上から見下ろすときは高い位置から撮る」
カメラを胸の位置で構えたビフォア
頭上に高々と掲げたアフター。ダイナミックな感じになった
コツその3
「角度をつけ、水平をずらして撮影する」こちらは ビフォア
アフター。ズルじゃないの!? というテクだが、坂の角度を楽しめればそれでいいのだ
さらに、「簡単なコツ」とはちょっと違ってきてしまうが、下から撮るときは望遠レンズで撮影すると圧縮効果という、前後の位置関係が縮まって見える効果で傾斜が急に見える写真が撮れるということであった。
最近はやりの「べた踏み坂」といった急坂もこのテクニックで効果的に撮られていることが多いらしい。 ビフォア
アフター。寄っているだけ?と思いきや奥行きがのっぺりして坂感が強まっている
望遠レンズではまず坂を撮ろうという豆知識である。
(5)実際に目黒の有名な急坂で測ってきましたここまできたらあとは実践。
名坂の多い目黒駅から中目黒駅の間で急坂を測っていこうじゃないですか。 ちなみに目黒駅は駅前にも権之助坂という有名な坂が。小手調べに測ってみると3度であった。 今日これから向かおうというのは3度を大幅に超えてくる急坂の数々だ。 こちらが権之助坂。3度。
坂の写真が続いておりますので、ここいらでお昼に食べた、目黒のさんまならぬ目黒の海鮮丼の写真眺めつつ、次ページへ続きます
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