2014-05-07

- 『グリーン・ホーネット』(ミシェル・ゴンドリー)
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2011/10/05
- メディア: DVD
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- 『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』に期待していた内容がヒットガール以外全部ここにあった。ヒロインがいないわけではないけど、クロエ・モレッツではなくキャメロン・ディアスだ。君がそれでいいならそれでいい。僕はそれでいい。
- 金持ちの家に生まれはしたがきっと何者にもなれないお前らのような主人公は、ある日使用人の一人がカラテを使う発明家東洋人というボンクラ思想の塊みたいな生き物であることに気づきます。こいつと一緒ならきっと何者かになれると一念発起したニート、最近死んだ父親の新聞社を継いでスゲえことをやらかそうと決意します。具体的には、最近死んだ父親の銅像の頭を夜中にバーナーで切り落として持ち去り、新聞社の部下に「この犯人のことを記事にしろ。名前もつけろ。そうだな、グリーン・ビーはどうだ?」とか命じます。ビーだとミツバチでダサいので、東洋人がぼそっと提案した名前が結局は採用されます。グリーン・ホーネット。グリーン・ホーネットにしよう。
- 謎の武術、金に物を言わせたチキチキマシン、メディアによる自作自演、父親へのコンプレックスと正義感のカクテル、そんなものでできているカトーマスクのバカダークヒーロー。これだよ。こういうのが見たかったんだ。『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の DVD を探してるときに三枚 4500 円セールに入っているのを発見して『フロム・ダスク・ティル・ドーン』と『フロム・ダスク・ティル・ドーン 2 』とあと一枚適当なのが必要だった、という理由で買ったまま数年間放置していたブツがこれほどよかったなんて。青い鳥はいたんだ。
- 『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(ルッソ兄弟)
- http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/category/captain-america2
- 前作よりもだいぶ気を入れて観られたのは、おそらく、ストーリーが完全に現代と切り離されたおじいちゃんの武勇伝じゃなくて、現に続いているアベンジャーズヒストリーの最先端だったから。崩壊しつつある S.H.I.E.L.D. 、襲われて心停止するニック・フューリー、孤立するキャプテン、敵か味方かブラック・ウィドウ etcetc 、すごくストレートなハリウッド映画でございます。
- 誰かニックに言ってやってくれよ、てめーのようなツラの男が死ぬかって。
- スミソニアン博物館でキャップ展を催して軍隊時代の親友の分まで特集コーナーを作っていたのは笑いました。君らなんでそんなにキャプテン好きなの? S.H.I.E.L.D. の末端職員までキャップの館内放送を聞いて「キャプテンが言うなら私はキャプテンを信じる」とか言い出すし。
- マーベルヒーローがディスクになるアニメを一話だけ観たのですが、割と最初の方のシーンでキャプテンの盾に傷がついていたように見えたんで、言及がないか探してみた。それらしい話はなかったので勘違いかもしれない。三面拳が二面拳になっていても許せる派のそれがしですが、キャプテンの盾が傷つくのはいかんですよ。黄金聖衣が簡単に割れたら誰だって怒るだろう?
- 名前を思い出せなくてキョクリス先輩の後輩とか呼んでいたソニ学のフルーターの彼女、せっかく味の共感覚という美味しい飛び道具を持ってるのに、抹茶アイスだの苦いだの酸っぱいだの、表現がチープなのが惜しい。「うっ! お姉ちゃんの音が苦い! ペロッ、これは青酸カリ!」くらい言ってくれたらファンになるのに。
- 薙切アリス派です。序盤の瓦としては適度に硬いし、陰湿さがないからシレッと再起しそうだし、味方になったら変な補正で『ライジングインパクト』のトリスタンぐらいの無敵鉄甲になりそうだし、うまくすれば次代のベジータになれると思う。
- ライパクの個人的ベストバウトはコピー能力者をトリスタンが隠し能力で返り討ちにした話。コピー能力者殺しとしては最高級のストーリー。うろやけぬまが初手七六歩だとしたら「見た目は真似できても本質がわかってない素人に真のコピーはできん、くそして寝ろ」は将棋の純文学クラス。
- 数年後に仮面ライダー鎧武の裏話として「だから俺はフルーツモチーフのヒーローが流行るわけないって最初から言ってたんだよ」てきな暴露をする人が出てくるだろうと予測されるのだけど、予測しても対処しづらいので困っている。「プロなんだからそれでも売れよ」みたいなアドバイスハラスメントはしたくないし、マサイ族にストーブを売るのがいい仕事だとも思わないし。
- ヘルヘイムの森の秘密が明かされたあとはストーリーが回りはじめて、最初の箱庭の中でパシャパシャやってる感は薄れてきて少し楽しくはなってきました。『翠星のガルガンティア』も観たのだけどあれは前半のほのぼの部分が受け入れられなくて、カイジ地下帝国篇の班長のようなツラで「君が本当に描きたいのはそっちじゃない、けど最初からフルスロットルにすると抵抗感を持つ人がいると思ってるから、そんなしょぼいポテチで自分をごまかしてるんだろう? よくない、よくないよそういうのは。そんなのはお化け屋敷の入り口に花を植えるようなもので、誰も幸せにならない。いずれやると決めているのなら、このアツアツの焼き鳥をキンキンに冷えたビールで一気に流し込むべきなんだ」と思ってました。
- 人様の Tweet でいちばん心に残ってるのは「自称変態の皆さん、皆さんの大半は変態ではなく単に下品なだけです」という趣旨のそれですね。実にいいこというなあと感心したので恐らくあと数年は覚えてるでしょう。ワムウがシャボン玉のように華麗ではかない男よって言う前に俺の脳に来て妹とファックしていいてきなことを言うじゃないですか。ああいう感じ。
- おおひなたごう『目玉焼きの黄身 いつつぶす?(2)』
- 作者: おおひなたごう
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2014/01/25
- メディア: コミック
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- 「食器洗いは、クリエイティブじゃないからさ……」は歴史に残るべき名言。満腔の賛意を表明すると同時に、わたしの中のトッキュウイエロー@世話焼き番長が正座させて三十分説教するね。
- 「世の中には楽しくないけどやらなきゃいけないことがあって、まともな大人ってのは楽しくないけどやらなきゃいけないことをきっちり片付けられる人なの。子供じゃないんだからそのくらい言われなくたって分かるでしょ?」
- 焼き鳥を串から外すかの話題、ググってて見つけた「さすがの俺も刺身にレモンかけられた時は怒った」というコメントが一番おもしろかったです。
- だってちゃんとかけていいか聞いたじゃない、対象を確認しない方が悪いしそんな生活態度じゃいつかはゆかされちゃうよ、と反論する若者のツラが目に浮かぶでござる。人生を円滑に過ごしたいならキュウべえのエミュレータをメインペルソナで動かすのはやめろ。
- 久住昌之、土山しげる『漫画版 野武士のグルメ』
- 作者: 久住昌之,土山しげる
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 単行本
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- 略してのぶぐる。 Kindle 版が出るまで待とうかと思っとったのですが、友人に借りて読んだらアジの干物を食う回のラストでおかわりを要求する顔が余りにも爽快に苛ついたのでつい買っちゃった。隆慶先生の『駆込寺蔭始末』でも仕事人が「顔だ、顔で決めよう」(活かすか殺すかを)って言ってるシーンがありましたが、正当な要求をしているのになぜか殺意を覚える顔というのはあるものですね。
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