3Dプリンターで拳銃製造か 所持容疑で逮捕5月8日 9時55分
3Dプリンターで作ったとみられる殺傷能力のある拳銃を所持していたとして、川崎市の大学職員の27歳の男が銃刀法違反の疑いで警察に逮捕されました。
3Dプリンターを使って製造したとみられる拳銃が押収されたのは、全国でも初めてだということです。
逮捕されたのは、川崎市高津区に住む私立大学の職員、居村佳知容疑者(27)です。
警察の調べによりますと、居村容疑者は先月、自宅の部屋に樹脂でできた拳銃2丁を隠し持っていたとして、銃刀法違反の疑いが持たれています。
居村容疑者は、インターネットの動画投稿サイトに、樹脂などから立体的に物を作り出す3Dプリンターを使って製造したとみられる拳銃を撮影した動画を投稿していたということです。
このため警察が先月、自宅を捜索した結果、樹脂でできた拳銃のようなもの5丁を押収し、このうち2丁は鑑定の結果、殺傷能力があることが確認されたということです。
実弾は見つかっていないということです。
調べに対し居村容疑者は容疑を認め、「拳銃は自宅の3Dプリンターを使って自分で作った。違法とは思わなかった」と供述しているということです。
3Dプリンターを使って製造したとみられる拳銃が押収されたのは、全国でも初めてだということです。
データを基に立体物を作り出す
3Dプリンターは、コンピューターの3次元のデータを基に高温で溶かした樹脂や金属の粉を積み重ねて立体的に物を作り出す装置で、印刷するような感覚で複雑な形の部品などを作ることができます。
金型などの型枠を使わずに短い時間で試作品を作ったり部品の数を大幅に減らしたりできることから企業のものづくりの現場で導入され始めていて、今後もさまざまな分野での活用が期待されています。
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