STAP細胞:小保方氏、実験ノートの一部公表

毎日新聞 2014年05月07日 23時30分(最終更新 05月08日 01時38分)

小保方晴子・研究ユニットリーダーの弁護団が公表した実験ノートの一部。STAP細胞をマウスに移植した場所を示す図で、表題は「テラトーマ解析について」(テラトーマとはがんの一種)
小保方晴子・研究ユニットリーダーの弁護団が公表した実験ノートの一部。STAP細胞をマウスに移植した場所を示す図で、表題は「テラトーマ解析について」(テラトーマとはがんの一種)

 STAP細胞論文問題で、理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)の弁護団は7日夜、理研の調査委員会が論文不正の再調査をしない方針を決めたことを受け、小保方氏の実験ノートの一部を公表した。捏造(ねつぞう)とされた画像について、「小保方氏の説明とノートを照らし合わせれば、きちんと実験したことが分かる」として、捏造を否定している。

 公表したノートは、弁護団が先月20日に理研調査委に提出した追加資料に含まれていた。

 弁護団によると、公表部分はノートの75ページ目で、2012年1月24日の記載。「テラトーマ解析について」としてマウス2匹の図があり、「テラトーマPFA固定」などと記されている。これとは別に同日撮影のマウスの写真があり、奇形腫(テラトーマ)の位置や大きさ、耳の切り込みなどが両者で一致したという。

 小保方氏は公表について「エア(架空)実験のように言われるのは情けない。ちゃんと実験していることを公にしたい」と話しているという。【吉田卓矢】

最新写真特集