2014-05-07
なぜ職業人のマーケットでの実力順位と年収相関を職業毎に明らかにしないのか？
今日もインターネッツは自分の環境や人生に対する呪詛にあふれている。
自分の人生はどこで狂ってしまったのか？！
学歴か？生まれ育ちか？それとも運か？はたまたそのすべてなのか？
答えのあるのかないのか分からないツイートを、エントリを今日も目にする。
やはり、大の大人が人生を考える時、お金や生活のクオリティに直結するのが仕事なので、自分の仕事選びに対する後悔や、他人の仕事についての興味というのは尽きることがないようだ。
僕はこの手の議論が出るたびに思うことがある。
僕らは果たして将来の仕事をどれほど網羅的、体系的に知った中から今の仕事を選んだのだろうと。
すごく限定的なイメージや、その時々の求人情報をベースに仕事を選んで、仕事をする中でうまくいかずに嘆いているのではないか？と。
でも遡って、どんな情報が高校生や中学生の時にあれば後悔の少ない仕事選びをできたのだろうか？
または、自分で「将来のリアルな自分の姿」をイメージした上で、目指す職業に向け勉強や能力を磨けたのであろうか？
僕なら一番欲しいのは、
「職業別の働いているプレーヤーの総数を明らかにした上で実力順に並べて何位までがいくらの年収をもらっている」というデータである。
これが網羅的にデータとしてあれば、自分の実力や意欲と照らし合わせてきちんと将来食っていける仕事がどこにあり、また今から順位的にどのあたりを目指していけばよいかというのが分かるはずだ。
そういう意味では、村上龍が監修している、13歳のハローワークというのがある。
こちらは書籍もあるが、Webサイトの方も充実している。
http://www.13hw.com/jobapps/ranking.html
このサイトなどは、非常に丁寧に仕事の種類と従事者数、年収なども記載されている。
が、、十分ではない。
僕が何が言いたいかというと、エリートの視点で「仕事」を捉えると、必ず、「何がやりたいのか？」ということが中心に仕事選びを組み立てはじめる。
これを多くの非エリートがなぞることが苦しみの元になっているのではないかということだ。
「自分が何をやりたいのか？」を中心とした職業選びは、例えば、学生時代に司法試験をパスしてしまうような一部の人たちにとっては弁護士も民間企業も官僚もプロブロガーも同一の土俵だから意味あることかもしれないが、「自分がやりたいこと」を「正義」にすることで実は多くの非エリートに職業のアンマッチを発生させ、大多数の人間が然るべき活躍の場で活躍しないまま、ぼんやりとした夢なのか願望なのかも分からないモノを追いかけてゆく過程で手に職を付けることもままならず歳を喰ってダメ人間扱いをされているのではないかと思う。
つまり、自分の可能性をあきらめ、適切な職業に収まる機会を持てないまま年齢だけ重ね、社会からキックアウトされてしまっている不幸な状況が続いていると思っている。
先日、東大、ハーバード、スタンフォード卒で各分野でご活躍されている職業人という方々の教育論をテーマにした対談に観客として参加したのだが、その教育観、キャリア観の違いに度肝を抜かれた。
彼らは親に特に勉強しろと言われた記憶もなく、また大学卒業後も「自分は何がしたいのか？」「自分の社会における使命は何か？」という軸で仕事選びをしてきたというのだ。
かくいう僕は、どういう考えで仕事選びをしてきたか？というと、もうそれは決まりきっていて、もはや一本筋が通っている。
「自分の実力でも食える収入が得られること」である。
そうか、、この人たちが子供達の可能性を語ってるのか。。
僕はなんだか納得行った。
逆説的に言えば、僕がこんな意識の高い場所に座ってエリートの彼らと話をしたり、もっともらしく質問できるまで来れたのはなぜか？
一重に、自分の生き残る居場所（仕事）を見つけて徹底的にガマンしてしがみついたからだ。
僕は頭もよくない。テストでもクラスの一番にもなったこともない。
大学も自分なりに一生懸命勉強して入ったのが地方の押しも押されぬ3流大だ。
そんな僕は危機感だけは父親のおかげで死ぬほど植えつけられてきた。
少年時代から金融業の父が一階の電話で債務者を怒鳴りつけるのを子供部屋で耳をふさぎながら怯えて過ごしてきたのだ。
人生は転落したら終わりだ。
実力なき者は夢など追いかけてはいけない。
ただ居場所を見つけて努力し、しがみつくのみだ。
何かをつかむ人間、人より秀でた才を持った人間はもう小学校高学年くらいには頭角を現しているはずで、何者でもない自分が、、この斜陽の国の中で食って行くにはどの職業がよいのか？
そういう視点でしか物事を考えたことはなかった。
例えば極端だが、プロ野球選手は日本で750人、プロ棋士は160人程度だ。
アナウンサーは2500人程度。
これはその年の採用人数ではない従事している総数だ。
それに対して、SE、プログラマーは67万人、倉庫業は14万人だ。
どんな職業でも必ずしも実力順に給料が支払われているわけではないだろうが、ただ、やはりその傾向はあるはずである。
その道で食っているの中でランキング最下位の人の収入ラインが350万円くらいというのは、プロ野球選手でもプロ棋士でも、アナウンサーでもSEでもおおよそ同じはずだ。
とすれば、あまりにも規模と食えるようになるレベルに差がある。
職業として同じレベルに並べるのもおかしいほどなのだ。
アナウンサーを目指す人は日本で実力3000位ならその職で生活することすら不可能だが、SEで3000位なら年収はそれなりによいはずだ。いやむしろかなり良いかもしれない。
この職業と食えるレベルに対する難易度を少年少女にはきちんと説明すべきではないのか？
親自身も社会も、「子供には無限の可能性がある。」と言った美辞麗句を盾に、職業選択とその後の現実に蓋をするのはあまりにも無責任だ。
先に出た東大卒エリートの方々のセミナーは、「何にせよ子供がやりたいことを全力で応援してやるのが子供の将来にとってよいでしょう！」というしめくくりだった。
その結論は間違っているとは思わない。もちろん僕は息子達ややりたいという事に全財産をぶち込んでも惜しくはない。
ただ、同時に僕はそれで食っていけるのか？
それで将来家族を養えるのか？
勝算あっての勝負なのかはきちんと精査するつもりだ。
僕は人生を楽しんで生きたいと思っているし、息子達にもそうあってほしいと思っている。
その上では経済的な自立と自由を確保することは最も大切なことだ。
それを達成するために打ち込める仕事に出会い、誇りを持って取り組むことの為であれば問題はない。
だが、十分な仕事や将来に対する情報の取得も、理解も無い状態で、漠然と出した方向性に対して賛同して「自己責任」とするのは親の責任放棄ではないのか？
子供と親が適切な職業選択と将来に対して納得のゆく意思決定をする為にも、
「職種毎の職業人のマーケットでの実力順位と年収」は明らかにして簡単に取り出せるような一覧にすべきだと思う。
全員が1番になれるわけではないのだ。それどころか死ぬほどがんばってもその業種で1000番になることすら難しい。
それでも社会には職業によっては必要とされている場所がある。
いかなる実力の人でも一人ひとりがきちんと幸せになるべきだ。
人生は必ず大成功するわけではないが、かといってムリゲーであってはいけないと思う。
なぜ、非エリートの為のきちんとした職業選択ができるデータベースを公開し、職業教育をしないのか？
1人1人が幸せになれる居場所に導くようなサービスを行うような議論が進まず、無用な競争を煽るような情報やサービスが世の中にあふれてしまうのかと憤りをいつも感じる。
叶わなかった弟の夢
http://ui0723.hatenablog.com/entry/2013/12/12/225538
「捜索願いで捜索されたことある？僕ある。」
というエントリを読んで弟との思い出を思い出したので書いておく。
僕には3歳差の比較的マイペースな性格の弟が居て、もうお互いおっさんだが仲は良い方だ。
さて、若いころ数か月だけ弟と一緒に住んでいた時があって、僕は駆け出しの社会人、弟は上京してきて専門学校に通っていた時の話。
当時は世田谷のはずれに住んでいて、多摩川の土手に弟と暇つぶしに行き、夕暮れの川に石を投げながら就職活動についてや将来のこと、あと、少年だった頃の昔話をしていた。
いろいろ話をするうちに川にまつわる小学生時代の忘れられない思い出の話になった。
彼は、小学校1年生の夏休み、家族で行った川遊び中に左手の小指を大怪我をしたのだ。
大阪で一番という整形外科で大手術を繰り返してなんとか小指の形になっているが、うまく曲げられない上に成長が停まってしまったので普通より短い。
ナイフなどでの切断であれば、手術でくっつけることも可能らしいが、彼は大きな石を持ち上げようとして転倒し、地面の岩との間に挟んでしまったのでぐちゃぐちゃに小指をつぶしてしまった。
切断もやむなしという診断だったが、父が「小指が無いと将来何かと誤解を受けるかもしれない。なんとか形だけでもつけてやってほしい。」と大阪中の病院をかけずりまわってゴッドハンドのドクターを探し、なんとか整形しながら弟の小指を修理してもらったというわけである。
幸い手術は成功し、普段過ごしている分にはよく見ないと分からないし、リハビリでその後だいぶ指も曲がるようになり、普段の生活には支障はないとのことだった。
しかし、弟は、その後思わぬ挫折をすることになったそうだ。
音楽が好きだった弟は中学校に入って仲間と「バンドやろうぜ」となったらしく、憧れていたギタリストを目指そうと思ったらしいのだが、致命的なことに気が付いたのだ。
そう、小指が短く、コードが押さえられないのだ。キーボードも同じく。
彼にとっては身体的なハンディキャップによって、いくつかの楽器が自分にとっては「プレイする」ものではなく「聞く」だけのものになってしまったことに気づかされ本当に落ち込んだとのことだった。
その当時は僕は弟と実家で同居していたのに、そんなことは聞いたこともなかった。
彼とは中高の時も仲が良かったにも関わらずである。
僕にとっては弟が怪我をした夏休みの思い出は最低で、両親共に弟の看病につきっきり、何をするにも弟のことばっかり、遊びにも連れて行ってもらえず、弟の病院にお見舞いばかりで本当に弟には腹が立った。
でも、怪我の時だけでなく、その後も、そんな辛い思いをしたとは本当に知らなかった。
20歳を超えてから聞く、弟のやりきれない気持ちに胸が苦しくなった。
可愛そうに。。
ちょっとしんみりしちゃったね。そんな時、関西人のとっておきのワザがある。
そう！相手のおバカな部分にツッコミを入れてオイシイ話にしてやればいいのだ。
僕は言った。
「それにしても！おまえバカだよね〜！なんで手がつぶれるくらいデッカい石持ち上げようとすんの？！笑」
弟は爆笑しながら、なんでやろなーアホやよねー！って言ってくれるはずだった。
が、、、すごくびっくりした顔をした後、みるみるうちに顔を真っ赤にして言い放った。
「兄貴がここにダムを作れ！って命令したからやろがーーーーーーーー」（激怒）
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・
・えっ？まじで？（汗）
全然記憶にないんだが、、、？！！
彼はずっと、小指で不便をした話をすると、兄が罪悪感で辛い思いをすると思ってじっと堪えて僕には言わずに来たのだった。
あは！
兄と言うのはそういうものです。
ご心配なく。
弟とはその後も仲良しです。
まぁ弟の方は僕と埋められない溝を感じたかもしれませんがｗ
余談ですが、
僕には常に非常に厳格だった死んだ父も、弟にはたまに優しく接することがあり、子供の頃から本当に腹立たしかったのですが、父は弟のこういう心優しいところが本当に可愛かったのでしょうね。
新約聖書ルカの福音書15章放蕩 息子のたとえ話 の一節
『子よ、あなたはいつもわたしと一緒にいるし、またわたしのものは全部あなたのものだ。
しかし、このあなたの弟は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから、喜び祝うのはあたりまえである』
2014-04-30
イケダハヤトの人生戦略について勝手に考えてみる
1日１善ならぬ１日１イケハヤDisりを自らのツイッター運用に課して来たが、本当に独り言みたいなツイッターも気が付くとLINEの田端氏やちきりん、挙句今日見つけたがイケダハヤト氏本人にもフォローされてしまっている始末でツィッターランドもなにやら息苦しくなってしまいつつある今日この頃、まさに三界に家なしだ。
さて、ここ最近、子供の教育や今後の人生戦略についていろいろ考えていた中でLINEの田端氏とイケハヤとの対談をたまたま見つけた。
http://magazine.livedoor.com/press/9292
「これまでメディアにあまり出ていない、奥さんという要素は大きいと思いますよ。ノマドとか移住とか言いますが、引っ越してどこの保育園入れるの？とか、やっぱり奥さんとの話は現実的な問題として出てくるわけで。個人のマネープランについても。」
と痛烈なツッコミを入れる田端氏の辛辣さは横に置くとしてｗ
これの問いに対して、イケハヤは早々に話題を終了してしまう。
というわけで、今日は僕がイケハヤ氏に代わって田端さんの問いに対しプランを考えてみようと思う。
１．前提について
プロブロガーになるのは「プロ野球選手並みのむずかしさだ」ということらしい。
まぁ、そこには単純に１軍になる為のむずかしさだけでなく、選手生命が短く、ケガや故障したらすぐに食えなくなるといった意味も暗に含まれているに違いない。
さて、彼の収入はようわからんが５００万ということらしい。
まぁ、もしかするとお父様の経営されている都内のオフィスビル数棟があり、父上の資産管理会社の役員報酬だけで２０００万以上あるから正確には２５００万とかかもしれないが、今回の戦略は本当に５００万であることを前提としよう。
しかもその収入は不安定だ。
コンテンツとは儚いものだ。人の興味は移ろいやすい。彼は知らないと思うがテキストサイト全盛期を知る人ならその「ノリ」の寿命が永遠ではないことをよく知ってるはずだ。
とはいえ、とりあえず向こう3年くらいはがんばって炎上させつづけることを前提にしてのベストプラクティスを考えてみよう。
２．まず奥さんに正社員で働いてもらう
彼の奥さんが何をしているのかは知らないが、仮に甲斐甲斐しく彼を支え、子育てをしているとしよう。
子供のことを考え、立派な背中を見せるイケダハヤト氏を支える為にどうするのが有利か？
私はノマドを推進するイケハヤを支える為に奥さんがまず正社員になることをおススメする。
具体的には看護師になる戦略を取るべきだ。
看護専門学校は社会人や子持ちでも多くの方が学んで資格を取得している。都立なら学費も安いので聡明な奥様なら子供を寝かしつけた後、がんばって受験勉強をすればパスできるだろう。
奥さんが無事卒業する３年後までイケハヤはがんばって炎上を続ける必要があるが、家族の為に頑張ってほしい。
看護師は知っての通り国内は慢性的な不足状態にあり、夜勤等も調整可能な働き先もあるうえ、全国に働き口があり収入平均も５００万円近くで１流プロブロガー並、子育てのサポートも充実している。
イケダハヤトを甲斐甲斐しく支えている奥さんはおそらく大変な慈悲の心にあふれるナイチンゲールのような方に違いない。是非看護の道に進んでもらい、まずは両翼のプロペラを全開にして飛び立つオスプレイ夫婦の準備に努めてほしい。
３．奥さん名義の住宅ローンの枠を確保し自宅を購入する
奥さんに看護師になってほしいと言ったのには理由がある。
旦那が不安定な職業で、それを子供を抱えて支えるのは大変な精神的負担がかかる。
これは旦那の年収が３０００万でも、５００万でも同じだ。
奥さんが精神的な安定を手に入れる為には、いざとなったらどこでも自分が子供を育てられる手に職を持つというのが最終解決だ。かならずそれが家庭に平和をもたらす。自分の為だけでなく不安定な夫との関係を良好に続けて行くためにも必ず必要なことで、そういった奥様の精神的安定の為。
もう一つは、フリーランスには難しい住宅ローン枠の確保の為だ。
やはり最終的にはノマドと移住を家族で達成してほしいのだが、不安定な職業で迫りくる家賃に追われていてはプロブロガーとしては少々情けない。
やはり、豊かで幸せな家庭を構築したプロブロガーとしてストックを貯めてノマドと並行して一気に安定と子供への十分な教育を施してあげたいところだ。
ノマドをキーワードにしなければ湾岸エリアのタワーマンションを空中移動することをおすすめするのだが、初期投資が高く働いて間もない奥様のローン枠では足らない可能性がある上、他人にノマドやら移住やらを煽る関係上、田端さん辺りがまた空気も読まず「イケダさんのマンションにはプール付いてますよね？」とか無常なツッコミを入れ営業妨害をされかねない。
というわけで、僕のおすすめはあそこである。オスプレイ夫婦が着陸する場所。沖縄だ。
場所は宜野湾、浦添、北谷あたりがお勧めだ。
理由はまずは子供の幼児教育。
このあたりは保育園も充実しているし、インターナショナルプリスクールも多く、将来的な国際人への育成もばっちりだ。
沖縄のインターナショナルプリスクールは何がよいかというと保育料が格安なのだ。
例えばあの旺文社が作ったアミークスhttp://www.amicus.ed.jp/
でもなんと保育料は38000円で、月島勝どき周辺のインターナショナルプリスクールの約1/3の値段である。
教育以外にもこのあたりは便利で、那覇からも近く、ショッピングモールも多い。奥様も生活に困ることはない。
なによりもビーチがキレイだ。本当に素晴らしい。
毎日散歩をするもよし、スマホを片手に他人の会社を上から目線で攻撃しながら子供達とバーベキューや海水浴を楽しむことができる。
また、築浅のマンションを購入してしまうのがポイントだ。
このあたりのマンションは物件が少ない上に本土の移住需要もあり、芸能人や捕まっちゃったあの人を始めネット企業の社長なども多く物件を保有しているので資産価値が安定している。
２３００万円〜２５００万円という豊洲では１LDKも買えないような値段で７５平米３LDKが購入可能だ。
これを奥さん名義のローンで買おう。
今なら金利も1%を切っており、20年で払うとしても月々の支払は9万前後、オーシャンビューのマンションで子供も伸び伸び育つだろう。
空中移動族のミニ版で、周辺の物件をリサーチの上、
タイミングよく売却と住み替えをすればキャピタルゲインが出る可能性すらある。
４．ロケーションフリーなワークスタイルを生かし子供に充実した教育を格安で
沖縄で生活と教育を行う最大のメリットは生活と教育にかかるコストが低減できることだ。
プロブロガーというロケーションフリーのメリットを生かして、稼いだお金を使い、資産価値のあるマンションと安い保育、幼児教育費用と食費や生活費のメリットを享受しながらストックを増やす戦略をおすすめする。
住宅ローン減税のメリットも享受しながら、奥様は自分のペースで沖縄で看護師として稼げば住宅ローンの繰り上げ返済であっという間に完済も可能だろう。
そうすれば、後は子供達の成長とゆっくり向き合いながら新たな投資で老後に向けてストックを増やすもよし、イケハヤ本人もいざとなっても、固定費は格安、奥様は沖縄県内の病院で働けば十分に生活できるわけだから命綱はある。思う存分日本中のネットユーザーを炎上の火の海に叩き込んでやればよい。
５．ネタを求めて自分は都内のシェアハウスに
しかし、一点問題がある。
沖縄はあまりにも空気が、海が、人の心がキレイで、イケハヤ氏自身も心がとってもキレイになってしまう可能性があるのだ。
そんなことでは肝心要のブログに叩きつける黒いモチベーションが維持できない。
そこで、やはりイケダハヤト自身は普段は都内シェアハウスでの生活をするというのがよいだろう。
実は、青い海のオーシャンビューの持家で子供をインターナショナルスクールに入れているのだが、そんなことをいちいち言う必要はない。
日本の不安定な社会に日々必死で向き合い、不安を抱えながら努力する人たちを一つ屋根の下で観察しながら、その行き場のない不安と鬱積する不満を文化人類学的な視点から収集し、お得意の炎上文学として発表してゆけばよいのだ。
有料メルマガの売上の中からANAの株を購入し、株主優待券を定期的に手に入れておくことと、奥さんが病院に勤めていた時に作っておいたクレジットカードでマイルを貯めることも忘れてはいけない。
シェアハウスのみんなの不満を収集してブログのネタにする為に飲みに一緒に行って、「僕がまとめて払いますよ。」と言いながらカードで払ってマイルを貯め込むなどが有効だ。
子供の発表会には平日だろうか飛行機飛ばして必ず顔を出してあげられるのもプロブロガーの特権である。
さて、こんなところだろうか。
まぁもっと緻密に戦略を練ることもできるが、僕が彼の為に会議の合間に提案できるのはこの東京と沖縄を拠点にしたネオノマドである。
資本家と労働者、持家と、シェアハウス、ストックとフローを自在に組み合わせ、自分はぶっとい命綱を編み、自身の家庭の幸せを追求しながら、ネットメディアを最大限利用し、日々まじめに働く者を愚弄し、思う存分プロブロガーを楽しんで欲しい。
グッドラック！プロブロガー！
グッドラック！イケダハヤト！
2014-03-17
マンションポエムもおもしろいが、マンションポエムービーはもっとおもろいよ
日経の記事というよりもはやデイリーポータルZのおもしろ記事
http://www.nikkei.com/money/features/32.aspx?g=DGXNMSFK03023_03032014000000&df=1
今住んでる場所柄、マンションのチラシがいっぱい入ってるし、自分もマンション探しているので何度も行ったことありますが、モデルルームのシアターで強制的に見せられる通称「ポエムービー」もスゴイ。つっこみどころ満載のすんごいストーリーです。
例えば、最近僕が3歳の息子と2人で見た晴海の某タワーのムービー。
まず家族構成が無茶苦茶。お父さん金髪の白人で29歳くらい、お母さん33歳くらいの日本人で娘が5歳くらいの100%見た目日本人？！？？？？が登場。
お父さん先週はニューヨークで仕事、今週はシンガポールに出張、どうしても娘の顔を見たくなって羽田に飛んで帰って来て、レインボーブリッジをマセラッティのクワトロポルテでぶっとばして晴海のマンションにご帰宅。
「羽田、東京駅へのアクセスが良く便利だ。」
みたいなことをどどーんとスターウォーズのオープニングみたいな感じの画面いっぱいのフォントで出てくる。
そしてそのあと、家族で築地に歩いてお寿司食べに行く。。。って、、オイ。
マセラッティあるのに歩いて行くか！！？？結構遠いぜオイ。
「銀座も徒歩圏だ。」
ってはいどーん。がんばって歩けばどこでも徒歩圏になるだろ！
いきなり複雑な家庭環境だなオイ！とか、マセラッティのクワトロポルテの方がマンションのローンより維持費が高いだろオイ。とか。
もう、何でもアリなんですよ。
でも、、
嫌いじゃないですｗ
こういう勢いありすぎてわけわからんことになってるの。
ホイチョイプロダクションみたいでｗ
この調子でポエムに景気を牽引していこうぜ不動産業界！
2014-03-04
ビックカメラの紙袋 メーカーロゴ大相撲
ビックカメラで買い物をしたらもらえる紙袋。
今日も買い物をしたので、なんとなく見ていると、いつの間にやら僕らの三洋電機のロゴが無いことに気付いた。
ちゃんとアップデートされているんだ。。。
と少し感心したと同時に、どういう変化がしているのか気になった。ロゴが大きくなったり掲載されたり落っこちたりしているようなので、たまたまネット上に落ちていた2009年の紙袋と比較して変化を大相撲風にまとめてみた。
2009年の紙袋
2014年の紙袋
ビック紙袋番付
それほど厳密ではないので、パッと見である。抜け漏れもあるだろうし、実際のフォントのポイントまで計ってはいない。
調べてみると意外と変化が激しいことが分かる。
三洋や懐かしいロータスなどが消えてしまっているのはまぁ仕方ないとはいえ、IBMや富士通なども居なくなっている。
一方、新顔で大きく表示されているメーカーも多い。
レノボ、シマンテックなどは2009年には幕下クラス（掲載なし）だったのに、突然大関に昇進している。
IBMからレノボがパソコン事業を買ったのは2004年だから、レノボはIBMから変わったわけでもないようだ。
業績の苦戦が伝えられるシャープやソニーはまだいまのところビック番付を死守しているが、今後の動向を見守りたい。
ビックカメラの広報部が言うにはこの掲載基準は一切公表していないということだが、SEOと同じで順位変動の結果の検証を続けることでロジックを推測することができるかもしれない。
まぁ、だからなんだといわれても困るのだけど。
2014-03-03
受験料問題はカワンゴの暴走で片付けてよいのか？
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2014/03/post-5750.html
ドワンゴ受験料問題。厚生労働省が行政指導という事態でだが、これについて思ったところを書いてみる。
�機イ泙裟郛綸�学について推察してみる。
１．自分の人生の上で大きな選択である仕事選びについては、その成功で求職者が最も恩恵を受けるわけで、その情報の取得については利用者側がコスト負担することはなんらおかしいものではなく合理的である。
２．企業は優秀な人材を採用したければ求人広告費ではなく、その会社の事業や組織、トップの魅力で勝負すべきであり、求人広告の質や量によらず、できるだけ多数の企業の仕事内容の真実や魅力が求職者に伝わり、求職者自身も熱意を持って各企業の応募に臨める就職情報市場の構築が最終的に企業、求職者双方のメリットとなる。
�供ジ従�を分析する。
１．現状は求人広告大手企業（R社、M社など）がその圧倒的な媒体力と営業力で多くの企業の求人情報を広告費用を徴収した上で、一か所に集めて学生達にエントリーさせる方法が主流。
２．求人広告企業の売上拡大は出稿企業の増加と客単価の拡大（優良枠へ出稿させる）にあり、企業努力を行うことすなわち、求人企業の競争が激化することなる。
３．多数の求人企業情報が出ることで、学生側のメリットになるようにも見えるが、実際は広告企業の扇動による求人企業の画一的、恣意的な情報の洪水により情報の取捨選択が難しい状態に陥っている。
また、反響（応募数）が分散すると広告出稿企業からクレームとなる為、学生の応募数を上げさせる為により簡易に応募することができるシステム構築を行うことになる。（一括応募ボタン、気になるボタン応募等）
４．一流、大手企業ではOB、OGからの紹介（リクルーター制度）や、研究室の斡旋など選択肢が狭い中で自分が適応できるかを考える従来のスタイルは一部の優秀な学生や一流大学に対する一流企業の幹部候補採用では引き続き残っている一方、ネットはその枠「以外」の枠へ一般から広くエントリーを募る形になっている。つまり俯瞰してみると、一般的に就職競争力が強い学生は独自のルートの補完としてネット就活を行うが、彼らの為の席を確保した後の枠をその他大勢で奪い合う形である。
例えるならIPO（新規株式公開）時の証券会社による富裕層向けの未公開株の配布に近い形だ。就職情報サイトに出回るのは既に入社人数の全枠ではない。手堅い人材を抑えた上で、ネットや媒体を使って煽りに煽っておいて更に優秀な人を見つける為に多くの学生に見込みのない戦いに挑ませようとする。
その一方で、なけなしの金をはたいても中小企業やベンチャー企業はまったく人が来ないというような状況もありえる。
一握りの超優秀な学生以外は全精力を注いで見栄えのする企業に対する見込みのない戦いを何十社とやらされており、すっかり自信を失うか気力体力が尽きてしまい、この上名もない企業を熱心に研究したり熱意をもってエントリすることは現実的に難しい。
�掘�AsIsとTo Be
川上哲学に基づいたインターネットを使った就職活動の理想形というのはどういうサービスか？
就職活動を行う学生が自分にマッチする企業、成長できる企業を在学中から知ることができ、企業の中身やトップの考えを知り、体験でき、自分と仕事を重ね、労使の就労後のギャップを少なくしながら多くの学生がそれぞれの実力に合った幸せな仕事を手に入れられるサービスである。
そして、もちろんユーザー（学生）への課金モデルとなる。
当然、学生利用無料の従来型の広告型求人媒体と対抗して、学生がお金を払っても良いという差別化されたポイントがなければいけない。
一番わかりやすいのは、これまで求人などを出さなかった魅力ある企業にエントリーできることだ。または、このサービスを使った企業とのコミュニケーションからしかエントリーできない人気企業が多数存在する状況を生み出すことである。
そうすれば、月額費用を支払っても内容の濃い就職活動をしたいという学生は会員になる可能性はあるのではないか？
また、企業側のインセンティブはやはり自社に対して真剣な学生と出会えることに尽きるし、数回の面接だけではなく自社のことを学ぼうとする姿勢のある学生と対話しながら採用を行うことができる。
サービス提供サイドもビジネスモデルが広告モデルではなくユーザー課金型であれば、とにかく学生に応募させるというよりも企業としてのリソース配分をより参加企業の良さを伝える為の仕組み作りやコンサルティングに軸足を置くことができる。
そしてそれによりコンテンツとしての魅力もより強化されより競争力を持つ好サイクルに入ることができる。
�検イ△襪戮�サービスの成功に必要な資源
１．ユーザー基盤を保有していること
就職を控えた学生層に圧倒的な強みを持つユーザー基盤が自社になければ、既に巨大化した求人広告企業との戦いは難しいだろう。どんなサービスでも会員新規登録のCPAは驚くほど高騰しており、ゼロから会員集めをしていては採算が合わない。
また、課金することに抵抗のない若年層のユーザーもあればなおよい。無料会員がいくらいてもアクティブが低ければ自社内にユーザー基盤があっても有料サービスが立ち上がらないことはよくある。
２．魅力的な企業、話題性のある企業をローンチカスタマーにできるネットワーク
有名だったり魅力的だけど、どうやって社員になるのか分からない会社というのは実は結構ある。
クリエイティブ系の企業などは企業規模が大きくないので社会に対してのインパクトややってることの面白さの割には人数が少なかったりするので求人広告などを大々的に出したりしない。
ほとんどは1名とか数名しか採用しないので、知り合いの紹介とかで補充されているわけである。
そういう企業も当然人の採用では悩んでいる。ただ、既存の求人広告サービスでは大金かかるわりにまったく使い物にならないからあきらめているのだ。
ただ、サービスが軌道に乗るまで、特に初期の話題性を確保するためにもこういう話題性のある企業が「このサービスでしか」募集の窓口がない。という状況を作る必要があるし、サービスのプロデューサーはローンチカスタマーを集める為にいろいろな業界の重鎮に顔が効く必要がある。
３．継続的に赤字でも投資し続けられる財務基盤
このサービスはユーザー（学生）が本当に幸せな就職が出来る。企業がオープンな人材市場から縁故や紹介を超える人材が確保できる。と実感し、利用者が爆発的に増える段階まで本来の哲学を守りながら投資できる財務基盤が必要となる。
ベンチャー企業では余程のファイナンスをしない限り、途中で中途半端な広告モデルに変更せざるおえなくなるだろう。真面目な上場企業なら株主からの圧力を排し投資を継続できるかは非常に怪しいものがある。
１．２の条件を満たしながら、トップダウンが効かせることができ、課金型システムやサービスの構築にノウハウがあるような企業のトップが直接指揮を取るなら実現できるかもしれない。
４．「学生が本当に幸せになる為の仕事と出会うにはお金を払うくらいの気合いが必要ではないか」という議論
例えば、どこかの人気企業が「本当に入社したいのなら受験料を払ってください！」みたいな無茶苦茶を言い出してくれるようなことがもしあれば、話題にもなるだろうし、それについて考えるような空気も生まれてくるだろう。
いきなりサービスを展開するよりは、そういった社会的なニーズをうまく醸成した上でローンチするのがよい。
幸せになりたいとは思っていても、自分が幸せになる為の方法が理解できている人は少ない。
解決策を提示する前に、問題意識を育てることが重要だ。
こんなところだろうか。
なんか自社の採用工数の削減がしたいとか、なんか適法性がどうとか、そういう話が蔓延しているけど、、
まぁ上場企業なんだしガバナンスもコンプラも大事だけど、そういう些末なこと以上の問題意識と、解決策（もちろん継続可能なビジネスモデルの構築も含めて）の模索が見て取れるように思うのは僕だけだろうか？