箱の外から

深すぎる傷

いろいろ話

では親愛な友人たちよ、いよいよここなる大海の岸辺において、中つ国でのわしらの仲間の縁が終わることになった。恙なく行かれよ! わしはいわぬ、泣くなとはな。すべての涙が悪しきものではないからじゃ

ガンダルフ：灰色港にて

こんなセリフを、別れに際して言えれば、そりゃあカッコイイんですけどね。

私は賢者ではないので。

残念です。

あの世界が、間もなく私の手が届かないところへいってしまうことが。

これから先、誰かがあの物語に触れて、大切なものを得ることがあるかもしれない、そんな可能性が消えてしまうことが。

今後、ニコマスという世界を知る人にとって、あれは存在しなかったことになるのだ。

「なくなった」という認識すらできないんだ。

ああ。

たとえば私がこの世界を離れたとして、いつかどこかで、きっとあの物語を思い出すことがある。

その時、私はきっと幸せなのだと、そう思っていたのだけれど。

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動画を削除します：いとしいさかなの指輪鉱炉

いとしいさかなP

私は賢者ではなく、また勇敢なるホビットでもない。

呪いと戦い続けた彼の身体を背負うことなどできない。

そして、この報告が、私の大切な幾人かの人達にとって、あまりにも大きな傷となるだろうことはわかっているのに、それをどうすることもできない。

残念です。ただただ、残念でならない。

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