三年付き合って。俺は当時三十路に近くて、そろそろ結婚か、と思っていたのだけど、彼女から「他に好きな人ができちゃった」と言われて、別れた。その後特に連絡も取っていなかったが、その一年後、ヨリを戻したい、というようなことを言われた。新しい彼とはうまくいかなかったらしい。彼女も三十路が近づいていた。
正直、悩んだ。俺はちょっと対人コミュニケーションに問題があるので、彼女ができた事自体が奇跡だと思ってた。彼女とはSNSで知り合ったので、この問題もまあクリア出来ていたが、これを奇跡と言わずに何と言うのだろう。そんなわけで、彼女からヨリを戻したいと言われたとき、本当に悩んだ。言わずもがな、俺は彼女と別れてから特に新しく彼女もできていなかった。彼女といる時間は楽しかったと思えた。まだ性欲もあった。俺の問題から、彼女以外に俺が付き合える女性は二度と現れないだろうと思ってた。それと、俺はお前のキープ君じゃないという気持ち、つまり、プライドがあった。これは余計だが、彼女に振られてからというもの、"寝取られ"系のポルノに目覚めてしまい、もはや真っ当な人間に戻れない、という諦めもあった。それで、この選択はつまり、俺がこの先結婚して何とか人並みの暮らしを送るか、一生独身で通すかの選択になると感じていた。一生に一度の決断だ、冷静になろう、と思って自慰を敢行し考えた結果、プライドが勝ってしまった。彼女はその後暫く二人で会おうなどと言ってきていたが、適当にあしらっているうちに、連絡も途絶えた。しばらくして、風の噂で、彼女が結婚したことを知った。
後悔が無いといえば嘘になる。だが、選択が間違っていたとも思っていない。そうすると、わかっていてバッドエンドの選択肢を選んだということになってしまうが、そうとしか言い様がない。
これが、その後彼女もできないまま三十路の半ばを過ぎ、アラフォーになってしまった一人のおっさんの話である。墓場に持って行こうにも、俺の家は俺で途絶えるわけだし、かと言って名前を明らかにして話すような内容でもない。が、誰かに聞いてもらいたい(アラフォーの独りの夜は長いのだ)という気持ちが最近あり、増田でいいかな、と思って、書いた。
http://anond.hatelabo.jp/20140508030758 勇気と最後につければ、大抵のことはポジティブに置換できますよ。 恋人に嘘をつく勇気。 仲間を裏切る勇気。 怠惰に暮らす勇気。 負けを認める勇気。 ...
ちっぽけなプライドで意地を張るほど無意味で格好悪いことはないね とりあえず一旦ヨリを戻して一発やってから判断するのがどう考えても正解だったね 一発やってから捨てたほうがプ...