今朝になってこんなニュースが飛び込んできました。
◆小保方氏の代理人弁護士、フジテレビに抗議文…めちゃイケ「阿呆方さん」予告に(デイリースポーツ)
(http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2014/05/07/0006938785.shtml)
あぁ…やっぱりこうなっちゃったか…という話です。
この展開自体は多くの方が予想していたでしょうし、これをもって
やっぱり「めちゃイケ」はあのコントの放送をやめといて良かったよな~
という印象を持たれた方も少なくないかも知れません。
でも、僕は少しだけ違う印象を持っています。
僕はだからこそ、こうなる展開が予想されたからこそ…
放送した方がよかった
という考えを持っています。
めちゃイケという番組はフジテレビにおいて、いつも挑戦的とも思える内容を取り上げたり、テレビだからこそできる思い切った企画を取り上げ、人気を博してきました。
開始当時「めちゃイケ」を作り上げた人は業界では知らない人はいないほどの天才的な人で、その遺伝子をスタッフたちも脈々と受け継いでいるのでしょう。そのめちゃイケの根底にあるものは…
僕は愛情だと思ってたりします。
バカにしているようで、実は大好きだからいじる。
総突っ込みしているようで、ここで放っておいたら面白くない話で終わるから、みんなで盛り上げようとしている…。
関西特有かも知れませんが、関西人の笑いって、
「愛してるからイジる」
という文化があります。
僕も関西人ですから、僕の印象という事で聞いてほしいんですが、関西人は、嫌いな人って、単に話題に乗せないような感じがします。
口は悪いですし、バカにしてるように聞こえるかもしれないですが、関西人のトークやいじり、ツッコミには根底には必ず「愛」があると思っています。
例えば、めちゃイケが江頭さんを取り上げても…画面上では一見、エガちゃんって無茶しているように見えるかもしれないですけど、よく注意してみると、スタッフも出演者たちも、エガちゃんのパフォーマンスを見て大笑いしているし、
滑らないように気を使っていることが実は節々で伝わってきます。
僕も昔、めちゃイケに出たことがあります。
初めて出演する僕に対し、何度もミーティングを重ねて、どうやったら僕というアナウンサーが魅力的に映るか、どうやったら番組としても盛り上がるかを真剣に話し合ってくれていました。
僕の場合は放送までの実に3回のミーティングを行ってくれました。そのミーティングは僕だけではなく、番組や視聴者への愛情にあふれていると感じました。
あのめちゃイケスタッフが小保方さんをイジったんですよね?
バラエティーで「時事ネタ」を扱うことはセンスと覚悟が必要です。でも、いつの時代であっても、時事ネタに切り込んでこそ、バラエティーの真髄があるようにも思います。
なので、みんなが「デリケートだから」とさけようと自主規制している小保方さんネタに切り込もうとしたんじゃないかな、と思います。
僕、見てないので分からないけれど、放送した方が良かったと思います。
これも僕の想像でしかないんですが…
小保方さんを馬鹿にするようなものではなかったんじゃないかな、と。
見出しは大事です。
見出しで視聴率、変わってきますから。なので、少しでも物議をかもすように
「アホ方さん」
と打って、注意を引く戦略も間違いではなかったと思います。
でも…どうなんでしょう…。
僕、今からでも遅くないからあのコント、見てみたい。
めちゃイケスタッフや岡村さんがあの小保方さんをどういじっているのか、見てみたいです。少なくとも、本当にそれを流せば、ただ単にバカにしているだけじゃないってわかるような気がする。
だって、
「アホ方さん(←実際の表記は感じで「阿呆方さん」)」
ってタイトルでしょ?
関西人って、嫌いな人に
「アホ!」
って使いませんよ?
少なくとも、関東の人の
「バカ!」
とはニュアンスが違うと思う。
何でもかんでも逃げて蓋をするのも分からなくなないけれど…僕、あのコントは見てみたかったなぁ…。めちゃイケスタッフの優秀さ、改めて理解できるようなコントだったんじゃないかなぁ…。
そんな風に思うのです。
記事
- 2014年05月07日 12:00
FOLLOW US