嵐、９月にハワイで初コンサート　２公演で３万人動員へ

　今年結成１５周年を迎える５人組アイドルグループ「嵐」が９月に初めてハワイでコンサートを行うことが決まった。ハワイは嵐が１９９９年にデビュー会見を開いた特別な場所。７日に東京都内で取材に応じたメンバーの櫻井翔（３２）、相葉雅紀（３１）は「“はじまりの場所”でコンサートができるのはすごくうれしい。ハワイならではの演出ができれば」と胸を躍らせている。

　ハワイコンサート「ＡＲＡＳＨＩ　ＢＬＡＳＴ　ｉｎ　Ｈａｗａｉｉ」は９月１９、２０日、オアフ島ホノルル郊外の海沿いの特設ステージで行われる。動員予定数は２公演で３万人。これほど大規模なコンサートはハワイでは例がないという。

　嵐にとってハワイは特別な場所。１９９９年９月１５日（現地時間）、ワイキキビーチ沖に浮かべた大型クルーズの上で、嵐は華々しくお披露目された。

　「ハワイに行く３日前に『パスポート持ってる？』って社長（ジャニー喜多川氏）に聞かれた時から“嵐人生”が始まった」と相葉。櫻井は「５人でクルーザーで登場したんですが、沖で待機していた時の景色を覚えていますね」と懐かしむ。

　いつかハワイでコンサートを−。これまで何度もメンバー内で話は出ていたという。チャンスはあった。２００１年１１月、ハワイでコンサートが決まったが、同年９月１１日の米中枢同時テロの影響で中止に。翌年、ファンイベントを実現させたが、コンサートは長年の念願だった。ハワイ州政府も２年前から嵐にラブコールを送っており、今回のコンサートも州知事からの招待がきっかけになった。

　横文字主流の中、アイドル界に嵐を巻き起こすべく漢字の名前を授けられた嵐は、国民的アイドルに成長した。「正直、『嵐』という名前が嫌で嫌で仕方なかったけど、こんなに愛着ある名前になるなんて。１５年後の今、『嵐』として胸を張ってハワイに帰れるのはうれしい」と櫻井は話す。

　ただし、まだゴールではない。「『ここから、もう一度行くぞ！』ってエンジンかかりそうな気がする」（相葉）と、さらなる飛躍の地にするつもりだ。